― 僕の心はまだ、ブラジルから来た一人の少年のままだ。

NBAと僕がその中で作った友人たちは、僕が成長するために力を貸してくれた。

僕の旅はまだ終わらない。―

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いつも読んでくださりありがとうございます(^^)/♪

現地6/11、ウォリアーズは、王者奪還まであと少し、NBAファイナル第5戦へ向けて準備の真っ最中です。

ここまで来るには、スポットライトが当たり続けたNBAレギュラーシーズンの勝率最高記録のシーズンから急落したあの厳しい2016NBAプレーオフがあったからこそ、再びチャンピオンへと心を一つにして戦ってきました。

ここで、

あの、2015NBAファイナル、そして2015-16季の73勝に大きく貢献した元ウォリアー、リアンドロ・バルボサLeandro Barbosaの「THE PLAYERS’ TRIBUNE」が出ていたので読んでみました。

 

長いのですが、ぜひ、バルボサの語るウォリアーズと彼の歴史を読んでみてください。

そして、バルボサ隊長のことを好きになって応援してくれたらいいなぁ・・・♪

 

・王者になった翌年、ウォリアーズに来た元チームメイトのこと、サンズの誇り

・生い立ちとサンズ入団、そして若いバルボサの面倒を見てくれたサンズの兄貴。

・リーグ最高のビッグマンと言われたシャックとの関係

・NBAキャリアへの思い

の4部構成です。

***

***

僕は、ビッグヌードサボテンのストーリーを話さなければならない

”I Have to Tell You a Story About the Big Nude Cactus

(現地2017/6/7)

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NBAの旅で出会った友人たちのことを話したい。

 

そして約束する、

本稿が終わるまでに、シャックはきっと、U.S.航空センターの中を、裸で全力疾走しているだろうということ。

 

しかしそれはまだだ、

僕たちは、まずゴールデンステイトについて話さなければ。

 

-Klay was a great player already, but Steve saw something in him.-

(クレイはすでに素晴らしいプレイヤーだったが、スティーブは彼の中にあるものが見えていた)

 

皆さんは、プレイオフを観ているだろうか。

うん、ウォリアーズは、彼らは、信じられないほど素晴らしい。

誰もがそれを知っている。

しかし、人々がおそらく知らないだろうということは、

このレベルに達するには必要だった、あらゆる仕事のことだ。

 

僕は覚えている、そこにいたからね。

 

2015年のタイトルを獲得した後、

実は、僕たちは、次のシーズンはもっと良くならなければならなかった。

 

これはクレイジーなことだ。

僕の友人のスチーブ・ナッシュは2016年アシスタントとしてやって来て、僕たちに多くのことを手助けしてくれた。

 

しかし、最初は奇妙に感じた。

スチーブは、僕がサンズに最初に入団したときからのチームメイトで、僕は良く知っていたからだ。

僕たちは、常に笑顔で、当時は楽しいひと時を過ごしていた。

しかし彼は、コーチとして、真剣だった。

彼のすることはすべてビジネスだった。

彼は、以前からしているヘアスタイルさえ一度も変えなかった。

そして、彼(ナッシュ)は、僕たちのウォリアーズというチームがもっと良くなることを望んだ。

特にクレイ(クレイ・トンプソン)とステフ(ステフィン・カリー)にね。

クレイは、すでに素晴らしいプレイヤーだったが、スチーブは、彼の中に何かがあるとみていた。

 

クレイは毎日の練習後のほとんどを居残り、何時間も立ったままの姿勢でスリーを撃つんだ。

スチーブはそれが好きではなかった。

 

実際のゲームでじっと立ったまま撃つことはほとんどないんだと、彼はクレイに話した。

クレイは、彼が撃つすべてのスリーをそうして成功させていたので、なぜ僕が何かを変える必要があるのか、というような感じだった。

だからクレイにはスチーブが言っていたことを習得するにはちょっと時間がかかった。

しかし、スチーブには1つの要点があって、クレイはそれに多くの時間を費やした。

そしてついに、クレイは、ドリブル-ステップの多くを自分のルーチンに取り入れた。

だから今、誰もが知っているような彼の結果があるんだ。

 

ステフと一緒にいて、彼がフェニックスでの僕らの素晴らしいチームをどのくらい知っているのかという悩みを吹き飛ばしてくれた。

スチーブと僕がチーム練習後にシューティングしていた時だったかな、

ステフがこちらにやってきて、スチーブにサンズというチームについて質問し始めたんだ。

 

彼は僕たちのオフェンスが好きで、

ウォリアーズがどうしたらそういうチームになれるかということが知りたかったようだ。

それを聞かれて僕は誇らしかった。

 

この惑星のベスト・チームの一つであるベスト・プレイヤーの一人であるステフが、

どうしたら、フェニックスの、僕らのチームのようになれるかって聞いたんだ。

僕たちのスモールボール・スタイルが当時はちょっと不適切であると言われていた。

誰もそう(スモールボールスタイル)とさえ呼ばなかったが。

しかし現在、それはメジャーになった。

そして、スチーブと僕がこれまでに想像するよりも、それは非常に良く機能したんだ。

 

ミスフィットと言われた僕たちのチームが、

過去数年にやっていたウォリアーズにインスパイアするなんて、

12年前の僕に誰かが言ってくれたら、僕はその人をクレイジーだと言っただろう。

 

しかし、NBAでの僕の旅は全部、クレイジーだったんだな。

[Leandro Barbosa Sparks Warriors Off Bench in Game 5]

***

 

-More important, I was getting my family out of that home.

            If I didn’t, somebody was going to die there eventually.-

 

僕は、ブラジル、サンパウロのスラム街で育った。

それはタフな所だった。

そこを知らない人が、僕の家の周辺に入り込んだら、自分で出ていくことはできなかった。

 

僕は、日中はママとフルーツを売って、夜はバスケットボールをした。

うちでは、床に寝ていたよ。

僕が8歳の時、友達の家のTVでマイケルジョーダンを観たことを覚えている。

その後、僕の心の中で決めていた、何が何でもNBAへ行ってやるって。

ジョーダンのリーグでプレイしたいと思った。

さらに重要なことは、僕はその家から家族を連れだしていたことだ。

 

もし僕がそうしなかったら、最後に誰かがそこで死ぬかもしれなかった。

 

バスケットボールは、僕にとっては1ゲームだ。

しかし、それは僕たちの居たところから出るための僕の手段だった。

それは僕たちの出口だった。

2003年、僕はそのチャンスを手に入れた。

 

僕はNBAドラフトのために、

マジソン・スクエア・ガーデンへ行く途中の車内で、マンハッタンを通り抜けたことを覚えている。

ブラジルでは、誰もがアメリカを絶賛している。

それは夢の世界のようなところだ。

 

僕はそこにいても、それが現実とは思えなかったくらいだった。

ニューヨーク...僕は目に映るものを信じることが出来なかった。

大きなショックを受けた。

全てが大きく違い過ぎた。

建物やそこにいる人々....人々全員が。

非常にたくさんあった。

 

僕はその夜、誰に対しても10事以上の言葉を発することができなかったんじゃないかな。

僕はあらゆるものを目にした。

それはシュール(非現実的)だった。

ガーデン(ドラフト)で、彼らが僕の名前を呼んだ時さえ、僕はまだショックを感じていた。

他のみんなは立ち上がって拍手をした。

 

僕はそこにただ座っていたんだ。

当時、僕は、スパーズに指名された。

しかし数分後、サンズから何人かが僕の方にやって来て、フェニックスに行くことを僕に告げた。

僕は何が起こっているのか、本当に理解することができなかった。

双方(サンアントニオ、フェニックス)とも、これまでに僕が聞いたこともない都市の名前だった。

 

僕は、言われたことに、ただうなづき、それに従った。

 

翌日、僕はアリゾナにいて、空港からそのままアリーナへ向かった。

サンズから来た数人のスタッフが僕をロッカールームへ連れて行き、

僕の名前が入ったストール(ロッカールームの個々に仕切られた場所)や、

僕のジャージ、シューズを見せてくれた。

僕のロッカーを見たとき、僕の名前があったけど、何か他人の物のようだった。

 

僕は彼らに、通訳を通し、その夜ホテルに戻るつもりがないとを話した。

僕はそこで眠りたかった。

 

”でも、君はここで寝ることはできないよ。

ベッドがない。

当然だけど・・・床だよ”

と、彼らは言ったんだ。

 

僕はブラジルにいた家よりも何よりもよい状態だと彼らに話した。

彼らには理解できないようなサンパウロのどんな場所で育ったかを言った。

僕は彼らがそれを信じたとは思わないが、そんなことは気にならなかった。

僕はその夜そこに居たかったんだ。

 

大きなテレビと冷蔵庫が1つずつあった。

そして僕の名前は、僕の背後の、NBAのロッカーに付いていた。

他に何が必要だったろうか?

僕はその夜、ロッカールームのカーペットの上で眠った。

 

翌日、僕は僕の家族になる二人の選手に出会った。

ショーン・マリオンステフォン・マーブリーだ。

 

ショーンは最初にロッカールームに入って来て、僕がそこにいる理由がわからなかった。

”おい、お前、ここで何してるんだ?

お前、クレイジーだよ、クレイジーな奴だ”

と彼は言ったよ。

 

彼は僕が”クレイジー”だと言い続け、笑い続けた。

僕は彼はいい奴だとすでにわかってた。

 

僕たちはその日たくさん笑った、僕たちのキャリアの残りの時間を一緒に過ごした。

ショーン・マリオン

ステフォン・マーブリー

[サンズ時代のバルボサ(画像アドレス)]

***

 

-I still couldn’t speak much English, which I think he liked because he could say anything to me.

  But when he played rap in the car … then we spoke the same language.-

 

ショーンは、少し僕に案内をしてくれて、チームの数人に僕を紹介してくれた。

僕はその午後にステフォンに出会った。

僕のママ、兄弟、僕ら全員がアメリカの生活に慣れるにはどうしたらよいかを彼に尋ねた。

そして、フェニックスの最初の2か月間、彼が僕の面倒をみてくれた。

 

僕は、彼の家でテレビゲームをして、まったりした時間を過ごした。

僕らが行くところのどこへでも、彼は、豪華な車の1台で僕たちを連れて行ってくれた。

彼は僕に言いたいことは何でもいうことができたので好んでいたんだと思う、僕がまだ英語をあまり話すことができなかったから。

でも、彼が車内でラップを口ずさんで、・・・それから僕たちは同じ言葉を喋るようになった。

 

僕は彼がかけた音楽を知っていた。

Jay(ジェイ・Z), Snoop(スヌープ・ドッグ), Dre(ドクター・ドレー),それらすべてのアーティストを。

僕のラッピングはかなり下手だったが、ステフはそれがお気に入りだった。

彼はレンジローバーでずっとサウンドシステムをチューンアップしていた。

ステフはそれほど多くの車を持っていた。

そういうこと、全部が素敵だった。

 

ある日、数週間、僕らの夏のトレーニングがあって、彼は練習後に僕をそばに呼んだ。

”あのさ、僕は君のために手に入れたものがあるんだ”

彼は、僕を外へ連れ出し、1台のエスカレード(車)を指さした。

新車だ。

 

”いや、・・・もらえないよ”

と僕は言った。

”僕は、君にこれをあげたいんだ。

僕から君へのプレゼントだ。

これは君のものだよ。”

 

僕は泣き出した、本当に泣いた。

僕は、彼が車をくれると思うなんてちょっと無理だってわかるよね?

僕のこれまでの人生は辛かった。

食べるために奮闘することに慣れていた僕に、今、車をくれる人がいるのか?って。

僕はそのときの思いを絶対に忘れていない。

 

ステフ(=ステフォン・マーベリー)、彼は、永遠に僕の家族だ。

 

彼は僕に英語も教えてくれたよ!まさに悪い言葉をね。

でも彼はそれらをうまく使うことを教えてくれた、良い方法として、トラッシュトークのためにだ、

こんな感じだ:

”ほら、リアンドロ、こんな風に使うんだ。

ゲームが始まったら、君がガードする選手を両目で見つめる。

彼がもし、頭を下げたら、すでに君の勝ちだ

君は、彼より優っているんだ。

出ていけ、とか威圧するんだ。

それで君はShit(汚い言葉)を言うんだ、

君が言いたいことをなんでも言うんだ。

頭に入れておけよ。”

 

ステフ(マーベリー)はよくそうやった。

彼はコートにでると、汚い言葉を使って、バックアップする。

彼はスターだった。

 

***

 

- Shaq was a friendly giant one moment and the most dominant center of all time the next moment.-

しかし、一番知りたいのはこの人だろう?僕の友達のシャックだ。

[バルボサとシャック(画像アドレス)]

 

2008年、僕らのチーム、サンズでは、ペイントを守る選手が居なかった。

敵のガードがシャックのほうへカットするとき、僕はリングの周辺にいる。

彼は、彼らの手からボールを叩き出し、コートの向こう側へ行って、大声で奴らを怒鳴る。

シャックは、あるときは親しみやすい大男で、次の時代の最も有望なセンタープレイヤーだった。

そして彼の敵は、彼がどちらへ向かっているかが決してわからなかった。

それを観ていて面白かった。

シャックは叫ぶ:

“If you come over here again … man.

I swear to God, I'll f*** you up.

I will. I'll f***ing do it.”

次のポゼッション、ガードはペイントをカットし、シャックを見て、ボールをキックアウトする。

シャックは確かに怖そうな男だ。

しかし、一度彼の裸の姿を見たら、彼らは違ったものを見ることになる。

この話に心の準備はできている?できない?

 

それは、ゲームの日、午前中だった。

チップオフ前に、僕ら両方が、トレーナー・ルームで少し処置受けようとしていたのでシャックは僕を迎えに来る。

僕たちはロッカールームに着いて、服を脱いで、リハビリ・ルームの前へいく。

しかし、トレーナーはそこにいない、

僕たちは、15分待つ。

僕たちはタオル姿でずっとそこにいて、ただぼんやりと座っている。

シャックは、この時点でもうイライラしている感じだ。

だから彼は理由もなく覆っていたタオルをとって、僕たちのトレーナーのオフィスへ向かう。

彼がドアを開け、こんな風に言うんだ。

”自分で来るつもり?

もしくは、僕は、君を迎えにきて、連れて行かなければならない?”

トレーナーは、最初はシャックが冗談を言っているのか、わからなくて答えられない。

シャックは2,3歩近づく、トレーナーは、彼が冗談を言っているのではないということがわかる。

だから、トレーナーがは跳び出して、下のホールへ全力疾走する。

もちろん、シャックは彼を追いかける。

真っ裸でね。

シャックは廊下を全力疾走し、

アリーナの従業員や、他のスタッフたちのそばをを走り去る、

彼は声高に叫びながら。

通常のビジネス・デーのことだよ。

平日なんだ。

誰もがサンズの公式の服装(ロゴ入りのジャージなど)か、スーツを着ているのに、

シャックは、生まれたままの姿でいるんだ。

あなたがそうする気があるのなら、それを思い描いてほしい。

 

殿堂入りした選手、これまでにバスケットボールのゲームで最も偉大なビッグマンの一人だ。

ここでは彼は裸で、アリーナのホールで僕たちの小柄なトレーナーを追いかけるんだ。

その追いかけっこは15分くらい続いたと思う。

その間、ビッグ・ヌード・サボテンがみだらなままでアリーナにいたんだ。

それが僕の友達のシャックだ。

***

 

[リアンドロ・バルボサ(画像アドレス)]

 

僕はまだ、ブラジルから来た一人の少年の気持ちでいる。

 

NBAと僕がその中で作った友人たちは、僕が成長するために力を貸してくれた。

僕の旅はまだ終わらない。

 

幸いにも、僕にはまだ多くの時間が残されている。

僕の足はまだ若いと感じている。

僕には、まだ心の中に競争心が宿っている。

全てに、感謝したい。

 

またひとつのシーズンが終わって、

そして僕の友人それぞれに、素晴らしい成功があり続ける。

いくつかのストーリーを話せる時間が楽しかった。

 

ありがとうって言いたい。

 

Obrigado, everyone.

LEANDRO BARBOSA / CONTRIBUTOR

(情報元:I Have to Tell You a Story About the Big Nude Cactus)


ここでの2点という時のBlurなドライブショットやスリーポイントが頼れる兄貴だった。

彼ら達はウォリアーズがチャンピオンになるためのビジネスで移籍することになった。

バルボサがウォリアーズに居なくなってさみしいです。

でも昨季から一回り成長したウォリアーズを褒めてくれる隊長の気持ちに感謝したい!

勝たないとね!

ウォリアーズの73勝をしたメンバが他のチームへ行っても応援してくれてる。

ここで王者にならなかったら、崩壊させた意味がない!

 

バルボサの古巣、サンズには、

若い選手(ブッカーやユリスやマーキーなど)がいるから、才能たちの成長を楽しみながらプレイできるといいなと思います。

 

バルボサ隊長、今季後半は怪我に悩んで欠場が続いたけど、

来季は良いシーズンになりますように。。。

 

[リアンドロ・バルボサ(ウィキペディア)]

[LandroBarbosa(Twitter)]

Leandro Barbosa

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