ドイツと日本は、どちらも少子高齢化、労働人口の減少という課題を抱えている。しかし実際は、ドイツ人のほうが早く仕事をリタイアし、しかも受け取る年金額も高い。

税金いっぱい払ったからでは?ヒヨコ

 

 

OECDの2024年調査によると、購買力を調整した年金給付額はドイツが約7万5000ドル、日本が約5万3000ドル。これは、為替レートや生活物価も考慮した数字だ。なぜそんな違いが生まれるのか。(ドイツ人ジャーナリスト 志村ユリア)

日本人は稀な「長く働く国民」

 ドイツ人は平均64.7歳で退職します。一方、日本の定年は60~65歳とされているものの、65歳を超えても働き続ける人が多い。OECDの2022年データによると、日本の引退年齢は約68歳です。日本人は世界でも稀な「長く働く国民」です。

70代でも働いてる人多いですねちょうちょ

 

日本では高齢者が長く働いているにもかかわらず、国際比較では受け取る年金がドイツより低いとされています。

年金が少ないから働かざるを得ない猫
あるいは年金はいっぱい貰ってるけど働くのが好き。
または他にやることがない犬


両国は似た社会保障制度を持ち、GDP規模も近い。それなのに、なぜこうした差が生まれるのでしょうか。

背景には人口構造の違いがあります。日本と同様にドイツも出生率の低下に悩んでおり、高齢者は増え続けています。少ない若者が多くの高齢者を支えるのは共通しています。
しかし、決定的に違う点があります。
 

少ない若者が多くの高齢者を支えていることをドイツは認識しているが、日本の高齢者は認識していないピンク薔薇



それは「移民」の存在です。

ドイツは移民を歓迎するが、日本は追っ払う牛あたま
 

移民が支えるドイツの人口構造

ドイツの外国人比率は現在、約14.5%。第二次世界大戦後、ドイツやオーストリア、スイスなどで高度成長に伴い深刻な労働力不足が起こりました。そこで1960〜70年代にかけて、イタリア、スペイン、ギリシャ、トルコなどから労働者を受け入れた経緯があります。いわゆる「ガストアルバイター」(Gastarbeiter)です。1973年のオイルショックで大量受け入れはいったん止まりますが、それまでに累計約1400万人、外国人割合は3%になっていました。

その後も外国人比率は緩やかに増え続け、2014年に初めて10%を突破しました。さらに15〜16年ごろにかけて中東やアフリカから約130万人の難民を受け入れたことで、外国人比率は再び大きく上昇。現在は、受け入れた難民の半数以上が就労しています。

一方、日本の外国人比率は現在3.2%。出生率はドイツよりさらに低い。つまり「若い人が入ってこない国では、必然的に高齢者が働くしかない」という構図です。

自業自得ってことですねハムスター
にも関わらず、やれ生活が苦しい、やれ外国人は出ていけ、やれ政治家はIQ100以下だと、

意味不明な他責論界隈のなんと多いことかビーグルあたま
 

日本の高齢者は「自助」が好き?

筆者の日本人の知人から聞いた話です。彼の父親は来年76歳で、ようやくリタイアするといいます。鉄鋼会社でエンジニアとして働いた後、現在は技術アドバイザーとして活動中です。年金額は十分で、すでに老人ホームの費用まで準備しています。「心配するな、全部自分でやるから」と息子に言うそうです。

ドイツでは高齢者の介護を家族に期待する文化はあまりなく、多くは専門施設で働く外国人労働者が担っています。

日本は本質的に儒教の国ですからね。
親孝行が最大の美徳とされ、親の介護を外人に任せるのは親不孝者なのです雪だるま

 

近年はドイツでも年金制度を維持できるかどうか不安視されています。若い世代への負担増が議論の的で、「保険料をどこまで上げられるのか」が政治の争点になります。今払っている世代が将来どれほどの年金を受け取れるか、その保証はありません。

筆者が日本で最も驚いたことのひとつに、十分な大人になっても親からおカネをもらう人が多いことが挙げられます。私の周りには、50歳近いのに親からおカネやプレゼントをもらう人が結構います。実際、私の義両親も外食の際、みんなの分まで代金を支払ってくれます(ドイツではまず見られない習慣です)。

うちの親もそうでしたわニコニコ
こっちはそんなつもりないんだけど、親の方が払いたがるんですよね。
「たまにはうちが払うよ」っつっても伝票を握りしめて離さない。
ま、一番金持ちっていうのもありますがよだれ
家族旅行とかでも金は全部親が払うというケースが少なくない。


さらに、日本では親が子どもの住宅購入を支援するのは、あるあるです。ドイツでは非常に珍しく、仮に親が援助する場合でも、専用の貯蓄口座などで何年もかけて積み立てた資金です。一方、日本のシニア世代はバブル期に築いた資産が大きいのでしょうか、「マンション購入の頭金を親が一括で出してくれた」という話をしばしば聞きます。

日本のシニア世代は貯金が得意なのかもちれない看板持ち
子どもの将来を考えてコツコツ貯金してたんでしょうねハート

 

実際、日本の高齢者は多額の資産を保有していると報じられています。これが「シルバーマーケット」と呼ばれる巨大消費市場を支えています。少ない年金でも生活できる理由のひとつと言えるでしょう。

さらに、日本にはドイツとは異なる価値観があります。

2019年になりますが、テレビ東京と日経新聞が「年金財政を補うために保険料を上げるべきか」について高齢者に調査したところ、62%が「自助努力で補うべき」と回答しました。一方「増税や保険料アップをしても年金を増やすべき」と答えたのは24%でした。

子や孫たちの負担が増えることを怖れているのかもしれませんねうさぎ

要するにドイツは個人主義、日本は家族主義ってことかな照れ