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 第10回 読売ウィークリー・トークスペシャル~時の人 旬を語る~

ゲスト:大棟耕介氏(ホスピタルクラウン)
聞き手:鎌田 實氏(諏訪中央病院・名誉院長)
会場:日本教育会館一ツ橋ホール

チラシから抜粋致します。
・諏訪中央病院の鎌田實名誉院長と子供病棟に「笑い」を運ぶ「ホスピタルクラウン」大棟耕介氏が、手作りの医療、こころのケアの大切さについて語り合う。

先ず始めに大棟氏のプレゼンテーション
ピエロとクラウンは違うところは、赤い鼻をつけるとクラウン。
クラウンの魅力・特性は、状況を読んで、観客の空気を把握、パフォーマンスを披露して空気を変える。引きのパフォーマンス。

常に子供に主導権を持たせるところにある。イタズラ仲間。
もちろん、衛生面、子供の状況には、細心の注意を払う。
実際プレゼンテーションをする前に、パフォーマンスを披露して会場の空気を変えてしまった。

鎌田氏のプレゼンテーション
自著「がんぱらない」をだす発端。
過去の日本は、頑張った集大成が今日の豊かさの恩恵を受けている。
結局、この国の形は、アメリカの模倣それも上っ面だけ。そのために、憎しみ恨みが暴力として噴出。

世の中は良くなっていかない。対処として、許諾がほしい。
今のアメリカは、気づき始めて優しくなっているが、日本の現状はまだ冷たい。

笑いのパワーがなせるもの。笑い=心+体。
ドライで冷たい資本主義からウエットで温かい資本主義へ。血を通わす為に笑いのパワーが必要となっている。
温かい国は、真心の伝わる社会、そこで、笑いのパワーが活躍。

チェルノブイリを例に上げ、院内学級を開いたことで子供達の笑顔を取り戻せた。
笑いから勉強の意欲を持ち、未来を見出そうする。

〈対話〉
クラウンになるきっかけ?
親に対する反抗。関西人が周りにいたことでコンプレックスを持ってしまい、自己嫌悪に。
自己啓発としてクラウンを始めた。

後悔?
例えクラウンに失敗しても、人生を楽しむことが出来るから後悔はない。

活動をして行く上で、子供たちと一緒にいたずら?
全て計算で行っていることで、事前にマーケティング実施。

ホスピタルクラウンの魅力?
笑いをウェーブが物理的に広がる楽しみを持っているところ。

特に小児病棟の現場では、過酷な労働が強いられ、先生、看護の方々、そして親も笑えない状況に置かれ、心がすさんでいる。笑いのウェーブを起こして連鎖させたい。

活動当初は、熱心なあまりに笑わすことに意識を持っていたが、最近では、美しい手抜きと称して、無理強いはせず、慣れて行こうと。あくまでも子供がNoを言える権利を持たせる。

ホスピタリティについて?
もてなしの心を発揮して、スキルを生かす。相手に対する思いやり、そこで人間関係の調和をはかる。人生も変えるほどパワー。

子供の接し方?
隙を作り、相手の生活ベースにそっと寄り添う。言葉を必要とはせず心のコミュニケーション。そっと手を触れるだけも。

目標?
究極、握手が上手なクラウン。どれだけ相手に合わせられるか。

クラウンの仕事について?
指導していく上に、スキル向上を提唱。心による所が多いから、片寄りが生じてしまう。
人間の優劣、心配される人、気になる人、患者さんが気づいてくれる。

心のコントロールとして死のとらえ方は,現象として、永遠の関係性を信じる。

大棟耕介という人物は?
わがままで自己中心、永遠の偽善者でありたい。

日本では、クラウンは根付いておらず、未成熟なマニアの社会であるがチームで持って成立させている。軸足を大切にして行く。
鎌田氏の提唱する「がんばらない」とは、逆にがんばってるそうです。

発展と持続性を持たせる経済のあり方があり、血が通っている会社。

〈総括〉
いのち・こども・ほほえみについて
大棟氏は、この活動を使命として、美しい義務感を担っている。プライベートは、この仕事に捧げることで、あきらめた。献身、感謝、医療とクラウンを両立。

鎌田氏は、ウエットの資本主義。思いやりや素直さを携えて、いのち、こども、ほほえみを持たせる国つくりにある。

話を聞いていても、全て活動を通して発している言葉なのでどちらも、うそくさくなく、ぶれておりやせん。軸がしっかりしているんですね。
悲しさを悲しさと捉えるより、その奥に秘めた様々な思いをゆっくり紐解くように、受け入れていく。

大棟さんの書かれた手記がドラマ化されるそうです。TVになると変な演出意図が出てしらける危険性があると思いますが、こんな人がいるというを知るのには、いい機会でやんすね。

現場は、とても悲惨でつらい出来事が多いけど、お二方の笑顔で救われた人たちは沢山いるし、今回参加された観客の方々にも、それを理解したと思っております≦(._.)≧