◆ 中小企業のための創造的組織の創り方
「創造的な組織にしようと思ったら、男と女がくっついて子供ができるように、異 質なものを組合わせることを考えようよ」
ある意味、すごく解りやすいたとえ。
同じものの組み合わせでは、たしかに子供を作ることはできない。
また、組織がどういうものかと考えると、同じなら、その人がわざわざメンバーに加わる必要もない。
えてして、中小企業の経営者はお山の大将的になってしまい、自分と合わない人を攻撃する傾向がある。
会議をしていても、自分の思っている落としどころと違う意見をいう人を「空気の読めないヤツ」とか、「自己中心的なやつ」と攻撃してしまう。
それでは、本当に優秀な人間や嫌気がしてしまう。
自信があれば、他社にいったり、自分で独立してしまう。
もっとも、独立はそんなに簡単なことではないのだが。
風通しの良い、創造的組織を作りたいのなら、自分とは違う意見にも、謙虚に耳を傾ける姿勢を維持したいものだ。
とは言うものの、言うは易し、行うは難し。
参考になるかどうかは判らないけど、私が心がけていることを書きだしてみよう。
意識的に、自分のおっちょこちょいな部分を隠さない。
イメージとしては、財布を忘れて買い物に行ってしまったサザエさん的な行動をあえて公開してしまう。
そう、自分で自分を笑いのネタにしてしまう。
そうすることで、職場に和やかな雰囲気を作りだすことを意識している。
よく、日本人はマジメなことと、笑顔が無いことを同じ意味に考えている人がいるが、まったく関係ない。
むしろ、笑った方が脳みそが活性され、素晴らしいアイディアが出やすくなる。
また、作業していても、笑いがあることで、リズム感が生まれる。
つまり、楽しい職場の方が、なんだかんだと、効率的になるのです。
元々、このことを知ったのは危機管理の専門家である佐々敦行氏の書籍を読んでいたときのこと。
機動隊の指揮官として活躍されていた時のこと。
いざ、出動と言う時に、冗談のひとつも飛び交うような隊でなければ、ぎくしゃくしてしまい、うまく指揮命令も伝わりにくいのだとか。
オリンピックなどでも、よく海外の選手が「楽しみます」と言ってるのは不必要な緊張をほぐすためだと聞いたことがある。
もし、リーダーが真面目なタイプなら、場の空気をなごませるような存在が必要になる。
言ってみれば、『釣りバカ日誌』の浜ちゃんのような存在。
逆に、リーダーが企画力や未来を夢見ることに秀でているタイプなら、本田宗一郎氏に対する、藤沢武男氏のような上手く手綱さばきができるマネージャータイプが必要になる。
かのディズニーですら、夢を見るのが得意なウォルトと会計部門を率いる兄のロイがいたからこそ上手くいったのだ。
ほかにも、歴史を振り返れば、このような事例は枚挙にいとまがない。
もし、あなたが、本気で創造的組織を作りたいと思うのなら、自分とはタイプの違う人間をそばに置いてみよう。
そして、最大限に気を付けることを最後に付記しておこう。
この点については、私も過去に本当に痛い体験をしたことがある。
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