ようこそ、カカトコリのビジネストークへ
◆ 社員が働きたくなる会社とは
人から「ありがとう」と言われ、喜ばない人間がいるだろう
か?
マズローの5大欲求を持ち出すまでもなく、人は周りの人か
ら感謝されると自己重要感が高まり、さらに頑張ろうとする。
特に、その感謝がおざなりなものではなく、外部の人からの
心のこもったものであればなおさらである。
先週は岡山大学の学生と教職員で構成されるボランティア団
体「おかやまバトン」の学生さんたちと知り合った。
ほんまに、偉いと思う。
儂が大学生のころと言えば、酒と女と、パチンコに麻雀とろ
くでもない学生時代を過ごしていたものである。
「さて、そろそろ帰るか」と飲み屋さんを出るのは太陽が昇
ってから。
工業の単科大学だったので、部活やサークル活動をやってい
るやつと仲良くなり、コンパの情報があれば、その都度、潜
り込んでいた。
メンバーがそろえば、麻雀。一人ならパチンコと相場が決ま
っておった。
そして、うつうつと日々を過ごしていた。
そりゃそうだろう。
今から思えば、なんの生産性もないのである。
周りの人から評価されるはずもない。
評価されないから、何をして良いのか判らない。
判らないから、さらに、酒と女と、パチンコと麻雀に入れ
込んでしまう。
絵にかいたような悪循環。
「なんか、おもろいことないか?」
実験室での雑談と言えば、こんなあいさつから始まるのだ
が、もちろん、端的に言えば女かゼニがらみ。
本当にレベルの低い学生時代であった。
それに比べれば、今の若者たちは偉い!
もっとも、比べる対象が儂では世間の若い方々に本当に申し
訳ないのだが。
「近ごろの若いものは」という言葉が、古代エジプトのピラ
ミッドにも彫刻されていたというのは有名な話し。
人間はとかく、自分を偉く見せたくて人を見下す傾向がある
が、本当に同じ年代の時に自分がそんなに偉そうだったのか
と自問自答してみよ。
世のため、人のため、どんな貢献をしてきたというのか。
野望だろうが、我欲だろうが、それなりに夢を持っていただ
ろう。
振り返ってみてその夢は達成できているだろか?
どこかで諦めたのではないのか?
夢は決してあなたを諦めないというのに、勝手に自分で諦め
てしまっていないか。
たしかに、今の若者は、特に戦後すぐの物不足の世代から見
れば、物余りの時代で物的な夢は持っていないし、金銭につ
いてもゆがんだ価値観を持っている者もいるだろう。
給料もなかなか上がらない時代ではあるが、円高や中国や東
南アジアの技術力の向上により、比較的安価で生活できる。
高度成長の時代は給料も上がったが、物価も上がった。
給料が上がり過ぎて、人件費や生産性の部分では国際市場で
は競争力を失っていることは、いまさら儂が言うまでもある
まい。
さらに、年金破たんや膨らみ続ける財政赤字。
マスコミ報道を見れば、暗い話しばかりではある。
でも、まだまだこの国の将来は明るいと信じている。
件の大学生達はボランティア活動を通じ世の中に貢献しよう
としている。
彼らを見ていて思い出したことがある
詳しくはドラッカーの「非営利組織の経営」を読んで頂くと
して、人はなぜ動くのかを儂なりにまとめる。
給料はほぼ横並び、昇給もなかなかままならない。
ならば、働く意義を明確に掲げてみよう。
自社の存在意義を見直すのだ。
自分たちがどんなことで、社会とかかわり、貢献しているのか。
短く、明確な言葉で伝える。
ヒントは、「活動」ということば。
民法の規定によれば、会社とは利潤追求団体であるから、そこ
に利益が無ければならないし、どんな組織であれ、維持管理す
るためにはいくばくかのお金は必要である。
なので、「経済活動」は大前提なので、除外して考える。
たとえば、高い技術力を輸出することで国益に貢献する活動。
普通にしていることを、意識的に明文化してみる。
明文化することで、企業の存在意義が明確になり、そこで働
く人々の意識も高くなる。
アナタがしている仕事を「◎◎活動」を置き換えるなら、ど
んな言葉が適切だろうか。
自社の活動を「◎◎活動」と表現することで、サポートして
くれる人や共感してくれる人が増える。
また、そこで、働く人たちもプライドと、やる気と喜びをも
って働けるようになる。
自分たちがどんなことで社会のお役にたちたいのか、どんな
ことでお役に立ているのかを見なしてみよう。
【参考】
岡山大学の学生と教職員によるボランティア団体
「おかやまバトン」のブログはこちら
⇒ http://okadaishinsaishien.blog.fc2.com/
本日もお読みいただきありがとうございます
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