ザックザック〜。 | 犬好き麻酔科医ブログ

犬好き麻酔科医ブログ

海外臨床留学麻酔Dog、カブリオレのお送りする、
最新論文から、医療の未来像まで。
日々精進。

Effects of landiolol on macrocirculatory parameters and left and right ventricular performances following cardiac surgery: A randomized controlled trial

僕は、心臓手術時は、ここ数年、ランジオロール、
使うんすよねえ。
不整脈がねえ、
オペ中、CPB離脱後っすね、
減る感じがするんすよねえ。

今回は、
らんじおろーる (0.5, 1, 2, 5、 10 μg/kg/min) のDose。
1.5mg〜30mg/h、って量か。
一本が50mgね。

僕は、10mg/hくらいで、術中投与してます。
ま、みんな似た感じのDoseですわな。

今回の介入は、術後ICU入って2時間以内の開始。

58 patients。
ランジオロール(n=30)
コントロール (n=28).

脈拍数は、ランジオロールで、低い。(P<0.01)。
血圧、SVには、差がない。
LV、RV機能も差がない。

術後、新規Afは、、、、
コントロール 9 (32%)
ランジオロール 5 (17%)
数が少ないから有意差はない(P=0.28).

ううんん、、、、
Dose Relation的なもんは、この数じゃ評価できんよね。
僕が使ってるDose以下でも有効なら、
かなりいいとは思うけど、、、
High〜になると、徐脈にはなるけんねえ。。。
Dexと合わさって、めんどい徐脈もやだしねえ。
DoseのStudyは是非して欲しい。
プラス、、、
術中からも、中々、いい、印象っすよ。



Fate of remaining dissected aorta after descending thoracic or thoracoabdominal aorta replacement for chronic dissection

残存解離の瘤。
腎臓下AAAが1番大きくなりやすく、
0.8mm/Yearで大きくなるって。
AAA解離瘤は嫌ですなあ。。。
それ以外でも
治療介入か、悪化イベントがあるのは、
10年で16%程度と。
ま、そんなもん、だろうけど、
死んじゃってる人もいる中での16%はねえ。
マルファン、若年が、イベントリスク。
そりゃそうだ。



Outcomes of SARS-CoV-2-Positive Youths Tested in Emergency Departments: The Global PERN-COVID-19 Study.

子供コロナ。
1歳以下は重症化しにくい。
1〜5、5〜10、10〜18と
上がるほど重症化リスクは上がる。
どんな機序なんすかね。
既往歴あると2倍ちょい。
喘息は意外とリスク因子に入らない。

ウチも、もうすぐ5歳。
ワクチン年齢に入ってくるけど。
オミクロン後の変異種見てからではあるけど、、、
原則、打つのが基本になってくるんでしょうな。



Association between age at onset of multimorbidity and incidence of dementia: 30 year follow-up in Whitehall II prospective cohort study.

認知症。
55歳以下で、HT、DM、CADなど、
多種の合併症持ちだと、
その後認知症発生リスクが上がる。
年齢が若いほどリスク。

まあ、だわなあ。
認知症、ってな、色んな因子が合わさって起きてるけん。
精神病とは違うよね。
ある種、、、、最終形態なんすかね。
精神病とかは、ある日突然、があんだろうけど。



Association of COVID-19 Vaccination With Symptomatic SARS-CoV-2 Infection by Time Since Vaccination and Delta Variant Predominance


有症状コロナとワクチン、種類と期間。
デルタ期間前後の報告。

20歳以上に、 1 634 271 テスト。
12〜19歳に、180 112 テスト。

ゼネカは一回。
ファイザー、モデルナは2回接種後。

390 762 回の陽性(21.5%)
1 423 621 回の陰性(78.5%)。
(59.9%が 20-44 years; 9.9%が 12-19 years; 58.9% 女子; 71.8%白人).

20歳以上。
ファイザー。
Day14〜60。
pre-Delta OR (0.10 [95% CI, 0.09-0.11])
during Delta OR (0.16 [95% CI, 0.16-0.17])
デルタで、効果は少し落ちる。
また、月が経過ごと、増える。
pre-Delta:OR 0.04 [95% CI, 0.02-0.05];
Delta: OR 0.03 [95% CI, 0.02-0.03]

初回モデルナ。
Pre OR 0.05 (95% CI, 0.04-0.05)
during OR 0.10 (95% CI, 0.10-0.11)
月毎増える。
pre-Delta: OR 0.02 [95% CI, 0.005-0.03];
Delta: OR 0.03 [95% CI, 0.03-0.04]

ゼネカ。
Pre OR 0.42 (95% CI, 0.37-0.47)
Delta OR 0.62 (95% CI, 0.58-0.65)

12〜19歳。
ファイザー。
Delta OR 0.06 (95% CI, 0.05-0.06)
月毎に、
12〜15歳 OR 0.02 (95% CI, 0.01-0.03) 増加。
16〜19歳 OR 0.04 (95% CI, 0.03-0.06) 臓器。

ま、
デルタのが
保護効果は薄い。
時間経過で下がる。
年齢が高いほど落ちるのは早い。
今までと変わりなしですな。
ゼネカ、、、、も、
組み合わせなら、、、、ね。



Time to Retire the Concept of Transient Ischemic Attack

ほおお。
TIA、という言葉は、もう数年でなくなるのかもねえ。
現在の高精度MRI時代。
致命的Stroke、重症Stroke、中等Stroke、軽症Stroke、
そして、Minor Stroke = TIA、時代?
なんすかね。
ま、
画像検査がこれだけ、気軽にできるとね。
TIAと言う言葉の定義を持つ必要性はないのかもしれんです。

ACS、と言う概念が、再構築されつつあるように、
Stroke、TIAの分類も、
脳に関わる人たちが変えていく気概を感じますな。

気になる人はサクッと読んでみて。