今日はざっくり系。 | 犬好き麻酔科医ブログ

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日々精進。

Fourth dose of COVID-19 vaccines in Israel

イスラエルでは、4回目⁈
すげえ国っすなあ、あそこは。。。
宗教的な力なんすかね⁈

幾つかわかったこと。
* 既に、60歳以上の80〜90%がブースターを終えてる状況でも、
よその国よりは低いが、感染者、入院者共に、増え続けている、ということ。
* デルタ時期、接種後6ヶ月人口では、十分に重症化を防げていなかった可能性があること
などがわかったと。

オミクロン時代。
3回じゃ防げんから4回。。。。
ま、この人は、割と否定的に捉えてますね。
僕も、、、、
まあ、4回目ないわあ〜と思うけど。。。
オミクロンのPeakは2月中〜下旬。
4回目いつ打つの⁈でしょ。



Risk of COVID-19 hospital admission among children aged 5–17 years with asthma in Scotland: a national incident cohort study

スコットランド、5〜17歳。
単純に、
喘息があると、コロナ入院が増えるかって話。

ま、
増えます。
喘息 1.5%
なし 0.9%

Control悪い喘息だと、
HR 4近い入院増加。
良いと1.2とか。
どちらにせよ有意には増える。
ま、
ワクチン考える際の一つですな。
ま、
オミクロンが終われば、、、?
どーなんしょ。


Non-invasive respiratory support in the management of acute COVID-19 pneumonia: considerations for clinical practice and priorities for research

コロナ 非ソウカン管理。
2 RCT、83観察。
13 931 patients。

5120 patientsが、フル治療適応。
1880 (37%) 名が
ソウカン管理までいった。

3658/ 4669 (78%)の生存率。

1050名は、非ソウカン管理が上限、
としていた人。
生存率は、 30% だった。

2 RCTでは、NIPPVで、HFNOより
ソウカン率が下がっていた。

ま、、、、
一つの手段です。
が、、、
難しい判断ではありますよね。。。。



News

分子レベルで、
オミクロンは、上気道でトラップされることが多く、
肺胞まで影響をしないことが多い、
ことが示された、と。
重症化しない、
上気道、咳とか咽頭痛?で済む可能性が増えると。
ま、、、、
でも、
既往症有れば、重症化する。
既往症があると、肺胞まで到達する?
ってのもおかしいから、
普通の免疫なら、対応できるくらいの量しか到達しないってことなのかな?
ううむ。


Use of Dried Plasma in Prehospital and Austere Environments

生き残るのは、
O型全血か、乾燥血漿製剤か。。。
O型全血のがね、、、
シンプルだと思うますがね、
どーなりますか。



Effect of Moderate Hypothermia vs Normothermia on 30-Day Mortality in Patients With Cardiogenic Shock Receiving Venoarterial Extracorporeal Membrane Oxygenation
A Randomized Clinical Trial

心臓性ShockでVAEcmo。
で、低体温(33〜34)vs正常体温(36〜37)。
新しいのは、
Ecmo絡みであることと、
まだ、心停止前の難治性Shockを対象としてるところ。
確かにね、、、、
心停止前の、、は見たことないわ。
とはいえ、、、
、、、、
よーやるわあ。。。。

374 patients。
334 で、完了。
年齢, 58 [SD, 12] years; 24%女子。

30日死亡は、
低体温 71 patients (42%)
正常体温  84 patients (51%)
OR 0.71 [95% CI, 0.45 to 1.13], P = .15;
risk difference, −8.3% [95% CI, −16.3% to −0.3%]
差はない、、、、
とはいえ、、、
9%の差、、、、があるの。。。
全く、、、面倒な。。。

複合の、死亡、移植、LVAD、Stroke、は、
OR 0.61 (95% CI, 0.39 to 0.96; P = .03)
で、有意差が出ると。
risk difference was −11.5% (95% CI, −23.2% to 0.2%).

出血は40%ちょいづつで変わらず。
感染は、 52% で変わらず。
バクテレミアは、 20% vs 30%。

いやいやいや、、、、
心停止後早期低体温の進化系?
心停止前低体温⁈ With Ecmo⁈
いやいや、、、
ねえ?


Prevalence and Cumulative Risk of Familial Idiopathic Dilated Cardiomyopathy

遺伝性、家族性、の、拡張型心筋症。
1220 名の患者。
年齢, 52.8 years [IQR, 42.4-61.8];
43.8%女子; 43.1% Black、 8.3% Hispanic。
で、
1693名の、 first-degree親類を調査。

家族ごと、 28% (IQR, 0%-60%) をスクリーニング。

家族性拡張型心筋症の発生は、 11.6%

全員をスクリーニングしたら、
29.7% (95% CI, 23.5% to 36.0%) の発生と推定された。

Black のが、White より、発生しやすい。
(difference, 11.3% [95% CI, 1.9% to 20.8%])

Hispanic とnon-Hispanicには差がない。
(difference, −1.4% [95% CI, −15.9% to 13.1%]).

expanded した家族性拡張型心筋症は、56.9% (95% CI, 50.8% to 63.0%) と推定。

家族性拡張型心筋症に人種差があるってことを言いたいらしいです。
今の予後って、少し良くなったのかなあ?



Trends in Use of Melatonin Supplements Among US Adults, 1999-2018

メラトニン、ってな、
ICU領域とかでも注目されてますが、
いかんせん、Evidence、の点ではまだ弱い。
でも、
流行り物好き?
なのか、
ベンゾの締め付けがキツくなったから?か、
USAでは、
メラトニンの、、、、、サプリメント⁈
っtwのが販売を伸ばしてるんだって。
へえ〜、サプリメントにしちゃいましたかあ〜。
で、
一応の上限とされる値、5mg、
ってのを超えるようなサプリメントの飲み方をしてる人もいる、、、と言う話。

ん。
睡眠系の薬で、
ベンゾは、ヤバいとされ、
次なる担い手が必要です。
メラトニンは、
僕は、一つの選択肢だとは思います。
データは、、、、これからですけどね。



Intravenous immunoglobulins in patients with COVID-19-associated moderate-to-severe acute respiratory distress syndrome (ICAR): multicentre, double-blind, placebo-controlled, phase 3 trial

人工呼吸器72時間以内
コロナARDS患者。
コレに、、、、
免疫グロブリン (2 g/kg over 4 days) vsプラセボ、
のRCTが来ました。

効かないでしょうけど、
もっと早く来ててもおかしくないネタですけどねえ。

人工呼吸器期間 (<12 h, 12–24 h, >24–72 h),
で分ける。
人工呼吸器開始から96時間以内の介入。

へえ、グロブリンは、4回に分けて投与されたって、副作用予防。
グロブリンで副作用とか考えたことないわあ。
ってか、今や使うのはごく一部の疾患だもんね。

146 patients。 (43 [29%]女子)
69 (47%)名がグロブリン。
77 (53%) がプラセボ。

で、、、、
28日、呼吸器Off期間に差はなかった。
(0·0 [IQR 0·0–8·0])vs (0·0 [0·0–6·0];
difference 0·0 [0·0–0·0]; p=0·21).
、、、、
どっちもゼロって。。。。。

副作用は、グロブリンで多い傾向。

何が効くんですか、って、
重症化したら、マジ思いますよね、
結局、、、、
治る人は自力で治り、
ダメな人は何してもダメなイメージしかないっす。



Mosquito Net Use in Early Childhood and Survival to Adulthood in Tanzania

タンザニア。
モスキートネット、、、、って、
ただの蚊除けのネットだよね⁈
マラリアが問題とはいえ、、、、

そのモスキートネットで、小児期に長く寝れてた子は、、、、
HR 0.5〜0.6とか言うレベルで、
若年層になるまで、
死亡抑制効果がある、、、、と。

、、、、、
無駄な金があれば、
蚊除けマット買って、タンザニアに送った方がいいレベルじゃん⁈
なにそれ、
そんなんでいいなら、幾つでも買いますけど。。
どうしたらいいのかね?



Challenges in Inferring Intrinsic Severity of the SARS-CoV-2 Omicron Variant

気になる人は全部読んで。。。。

個人的に気になった点。
ワクチン未接種、
既感染なし、
の状況での比較、だと、
推定、、、、ではあるが、
デルタと比べ、
オミクロンの入院させる能力は、、、、
75%‼︎
思ったより、全然大きな数字でしょ?
20%とか10%とか感じてない?
無症状、軽症が多いのは、
ワクチンなり、過去の感染で、免疫がついてるから、
と言う意見です。
確かめようは、、、、あんまないっすけど、
過去のデータとかしっかり検討すると、
75%なる数字が出てくるようです。
へえ〜っすね。

もう一点。
ウイルスの進化、と言う点について。
感染主が死んじまったら、どうしようもないから、
弱毒化するのが、当たり前、と、僕も思ってましたけど、、、。
新型コロナみたいに、重症化する前に、大半が感染させるタイプのウイルスの場合、
進化の選択肢として、弱毒であることは、当てはまらないんだって。
確かに、野生型より、アルファは強く、
デルタは更に、強烈だった。
感染させる能力が高い、
点が、選ばれるだけで、
重症化させる上に、感染性が高い、
と言うのが、、、、オミクロンじゃなく、選ばれていた可能性も、、、、あるんだって。
恐ろしかあ。。。。
ある種、LUCKYだと思った方がいいくらい?
なんすかね。
ウイルスの専門家の意見は違いますなあ。




Fever of Unknown Origin

FUO、不明熱って、日本語になんのか?
定義は、38.3°Cを超え、3週間以上続く熱、だって。



未知の起源の熱(FUO)のための提案された診断と管理アルゴリズム。

へえ〜面白い。
19世紀以降、世界人口の体温は、
10年あたり約0.03〜0.5°Cで、下がり続けてるんだって。
なんででしょう。

発熱が有効である、と言う意見は、
ほとんどの細菌が、35度程度で最も増える能力がある点から推察されている。
重症館内では、39.5°Cまでは、有益、であると言う意見も。

古典的なFUOの主な原因は、感染症、癌、自己炎症。
結核はFUOの最も一般的な感染症。
他の細菌感染(感染性心内膜炎、)
根深い感染症(膿瘍や前立腺炎など)。
がんはFUOの症例の2〜25%
特に、腎細胞癌、リンパ腫、肝細胞、卵巣癌、心房粘液腫、キャッスルマン病。
発熱性サイトカイン産生、
自発性腫瘍壊死。
自己免疫疾患は、FUO症例の5〜32%。
フェリチンは、成人発症スチル病。
入院熱患者の3〜7%は薬物に起因。
好酸球増加、相対性徐脈、発疹は、
25%、10%、5%。
1/3は抗生剤。
セロトニン症候群や悪性症候群は、副作用。
悪性症候群はドーパミン受容体遮断剤。

慢性的に重篤な患者では、
カテーテル関連、尿路感染症、肺炎、腹腔内感染症、副鼻腔炎、考慮。
重篤な患者の31%が脳損傷、血栓塞栓症、薬物、による、神経原性発熱。
非感染との比較を白血球だけでするのは難しい。

早期発症術後発熱は、炎症性サイトカインの放出。
ただ、感染系の除外は必要、血栓、血腫などの非感染性も。

WBC低い場合、適宜真菌検索。

旅行医学、なんてのがあるくらいでして。。。
外人が、旅行中に受診する際、4.4%で、急性疾患が起きていると。
マラリア(76.9%)、腸熱(18.1%)、レプトスピラ症(2.4%)
ですって。マラリア怖え。。。
中央値、旅行の16日目だって。

いや、、、これ、
僕が読むようなやつじゃねえなあ。。。
却下‼︎
内科医の人に聞いて〜。