なんかPcIの話。 | 犬好き麻酔科医ブログ

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日々精進。


Lancetで、、、
PCIとCoronary。。。
循環器の医者でもないんで、サラッと流す。



High-sensitivity troponin in the evaluation of patients with suspected acute coronary syndrome: a stepped-wedge, cluster-randomised controlled trial


Background
高感度Trop。
MIをより診断できやすくしました。
が、、、、
高感度Tropでないと診断できないMIを診断することと、
予後とに、、、関連があるの⁈

Methods
RCT。
ERに、ACS疑いで来た人が対象。
通常のTropと、高感度Tropが測定された人対象。
調査対象の6〜12ヶ月期間は、
高感度Tropの結果が秘密にされ、
通常のTropIが治療方針に使われる。
5病院づつ、早期、後期(6ヶ月後)に分けてやyた。
それ以外は両方の結果で治療方針。

通常のTropIでは陰性、高感度TropでのみMIを診断した患者を抽出。

primary outcome は、その後1年のMI、心臓死亡。

Findings
3年ちょいで、
48 282 patients (61 [SD 17] years, 47% women) 。
この内、調査期間が、39%を占めた。

10 360 (21%) patients が、通常のTropI陽性だった。

高感度Tropは、
更に、通常Tropでは診断できない
1771 (17%) /10 360 patients
をMIと認定した。

で、、、
Primaryが起きるのは、
高感度無し 105 (15%) / 720 patients
高感度アリ 131 (12%)/1051 patients
OR 1·10, 95% CI 0·75 to 1·61; p=0·620).
で、差はなし。

Interpretation
むう。。。
高感度Tropを使うと、普段のTropでは、診断しきれないMIをRule Outすることができた。
その頻度は、 1771 (17%) / 10 360 patients、
と、意外と高い頻度だった。
が、、、、
それをRule Outする事で、
その後1年の予後にはなんの影響も与えんかった。
Trophq、素晴らしい検査。
だが、どこまで低く、精密な検査をすればするほど、その閾値は疑問だもたれる。
わかりすぎちゃうと、かえって過剰な介入されたりもするけんね。難しいよね。
優れた検査を生かすも殺すも、今後の研究次第っすな。
高感度Tropを使ってる研究は多いけど、あまり予後と関係しない?、ってなると、また評価が難しくなるなあ。。。




Ticagrelor plus aspirin for 1 month, followed by ticagrelor monotherapy for 23 months vs aspirin plus clopidogrel or ticagrelor for 12 months, followed by aspirin monotherapy for 12 months after implantation of a drug-eluting stent: a multicentre, open-label, randomised superiority trial


Background
新しい抗血小板薬であるチカグレロール。
PCI後1ヶ月、ASAとDAPTする、
その後チカグレロールのみでFollowすると、
標準的なDAPTより良いか?

Methods

18カ国、130施設。。。
安定狭心症か、ACS患者で、PCIされた患者が、
1:1で、
ASAとチカグレロールを1ヶ月、その後23ヶ月チカグレロールのみ
vs
ASAと、クロピドグレル(安定狭心症)かチカグレロール(ACS)の標準的なDAPTを12ヶ月、その後はASAのみ、
に分類。

primary endpointは、複合で2年後の全死亡、MI。

secondary safety endpointは、大出血イベント。

Findings
2年ちょい。
15 968 participants。
7980 名が介入群、
7988 名が標準群。

2年後、Outcomeは、
介入 304 (3·81%)
標準 349 (4·37%)
RR 0·87 [95% CI 0·75–1·01]; p=0·073]
で、差はない。
安定狭心症でもACSでも差がない。

大出血は、
介入 163
標準 169
(2·04% vs 2·12%;
RR 0·97 [95% CI 0·78–1·20]; p=0·77).
で、差はない。

Interpretation
ふうん。。。
DAPTの、チカグレロールなら、1ヶ月で良いってか?
ただ、チカグレロール単剤と、標準2剤の出血が同等ってこたあ、そんだけやっぱ強いんですなあ。
12ヶ月以降はASAのが、オペになった時も助かるってのが本音ですがねえ。


以上〜。