Hey、Yo〜。(併用の時代へ?) | 犬好き麻酔科医ブログ

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Rivaroxaban with or without aspirin in patients with stable coronary artery disease: an international, randomised, double-blind, placebo-controlled trial


Background
安定狭心症に対する内科治療で、
ASAに、リバロキサン(抗Xa)を足すと、、、、。

Methods
安定狭心症又は、PAD患者。
33カ国、602病院参加のRCT‼︎
まず、安定狭心症群でのデータ。
患者は、
ここ20年でOMIがある、
多枝病変あり、
安定、もしくは不安定狭心症の既往、
以前に多枝PCI歴、
以前に多枝CABG歴、
が、ある。

患者を、
(1:1:1) で、
rivaroxaban (2·5 mg orally twice a day) plus aspirin (100 mg once a day),
rivaroxaban alone (5 mg orally twice a day),
aspirin alone (100 mg orally once a day).
に分類。

primary outcome は、MI、Stroke、心臓死亡。

Findings
27 395 patients がCOMPASS trialい参加。
24 824 patients が安定狭心症を持っていた。

両方飲んだ場合、
ASA単独よりも、Primaryが低かった。
(347 [4%] of 8313 vs 460 [6%] of 8261;
[HR] 0·74, 95% CI 0·65–0·86, p<0·0001).

リバロキサン単独は、ASA単独と変わらず。
(411 [5%] of 8250 vs 460 [6%] of 8261;
HR 0·89, 95% CI 0·78–1·02, p=0·094).

両方飲んでると、ASA単独より、出血増える。
(263 [3%] of 8313 vs 158 [2%] of 8261;
HR 1·66, 95% CI 1·37–2·03, p<0·0001),

リバロキサン単独も、ASA単独より出血多い。
(236 [3%] of 8250 vs 158 [2%] of 8261;
HR 1·51, 95% CI 1·23–1·84, p<0·0001).

出血で多いのは、消化器系で、
両方 130 [2%] patients
リバロキサン単独 84 [1%] patients
ASA単独 61 [1%]
だった。

死亡のみでも、
両方飲むとASA単独より減っていた。
(262 [3%] of 8313 vs 339 [4%] of 8261;
HR 0·77, 95% CI 0·65–0·90, p=0·0012).

Interpretation
安定狭心症群で、
ASAにリバロキサンを併用することで、
大血管イベントを下げることができた。
重要臓器、頭蓋内出血は増えず、
消化器系出血が増えた。
もしかすると、死亡も23%ほど、減らせるかもしれない。
ASAにリバロキサンを併用する時代が、、、、
来てるのかもしれん‼︎

む。
ASAがクロピドグレルだったり、チカグレロールだったり、
リバロキサンがダビガトランだったり、ワーファリンだったり、
手を変え品を変え、、、は出来そうだが、、、
ASA単独ってな、思いのほか、弱すぎる、ってことなのかもしれんのお。





Rivaroxaban with or without aspirin in patients with stable peripheral or carotid artery disease: an international, randomised, double-blind, placebo-controlled trial


Background
同じく、、、PADバージョン。

Methods
患者は、
下肢のPAD歴あり。(バイパス、血管内ステント、切断、跛行、など)
頸動脈( 手術歴、エコーで50%以上狭窄)
冠動脈疾患があり、ABI0.9以下。
をリクルート。

群わけは一緒。

primary outcomeも一緒。

primary peripheral artery disease outcomeは、
切断を含む、四肢イベント。

Findings
7470 patientsのPAD患者。

両方飲んだ場合、Primayは、ASAより、減少‼︎
(126 [5%] of 2492 vs 174 [7%] of 2504
[HR] 0·72, 95% CI 0·57–0·90, p=0·0047),

四肢の大イベントも、同じく減少。
(32 [1%] vs 60 [2%];
HR 0·54 95% CI 0·35–0·82, p=0·0037).

リバロキサン単独は、ASA単独と、Primary変わらず。
(149 [6%] of 2474 vs 174 [7%] of 2504;
HR 0·86, 95% CI 0·69–1·08, p=0·19),

しかし、四肢大イベントは減らした。
(40 [2%] vs 60 [2%];
HR 0·67, 95% CI 0·45–1·00, p=0·05).

治療期間の平均は21ヶ月。

両方飲んだ場合、出血は、ASA単独より増えた。
(77 [3%] of 2492 vs 48 [2%] of 2504;
HR 1·61, 95% CI 1·12–2·31, p=0·0089)
消化器系が多かった。

同じく、
リバロキサン単独 79 (3%) of 2474 patientsでも、
ASA単独 48 (2%) of 2504 より、多かった。
(HR 1·68, 95% CI 1·17–2·40; p=0·0043).

Interpretation
ASA単独より、リバロキサン併用の方が、、、、
イベントを減らす効果がある。
出血は増えるが消化器系で、致死的なものはないと。

ふーん。
PADでも、
ASA単独でもなく、リバロキサン単独でもなく、
両方の併用が、、、予後を改善、、、か。
常識が、、、、どんどん塗り替えられて行く。。。。



オマケ。

Emergency department hyperoxia is associated with increased mortality in mechanically ventilated patients: a cohort study


救急外来で、挿管され、
低酸素(PaO2 60以下)
標準(60ー120)
高酸素(120-)
で、管理された場合、、、、。

688 patients 。
標準は、350 (50.9%) patients,
高酸素は、 300 (43.6%) 名に起きていた。
中央値は189だった。
高酸素群では、
院内死亡が高かった。
高酸素 (29.7%), 🆚 標準 (19.4%) 。
因みに低酸素は、 (13.2%).数少ないけんね。

多変量解析でも、
高酸素は、死亡因子。 (adjusted OR 1.95 (1.34–2.85)).

むう。
ついつい、高酸素にしがちの挿管直後。
それでも、高酸素には悪影響がある、、、、かもしれない。

はい。
では、お仕事、お仕事〜〜。