EJA 5月。 | 犬好き麻酔科医ブログ

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海外臨床留学麻酔Dog、カブリオレのお送りする、
最新論文から、医療の未来像まで。
日々精進。

時間が無い。。。
どこかのCMみたいですが、無いんす。




Dobutamine aggravates haemodynamic deterioration induced by pleural effusion: A randomised controlled porcine study

タイトル通り。
DoBは、胸水貯留による血行動態不安定を、増悪させる、と。
色んな機序があるでしょうが、Cvp低下、IVC径短縮、
つまりは、前負荷の減少が見られると。
僕もね、脱水とか、体液減少の場合、
β遮断で、HR抑えた方が血行動態は落ち着くと思う。
出血であっても、、、、ね。
ま、酸素運搬が減るわけで、何かでモニターする必要はあるだろうけど。。。



Depression Treatment and 1-Year Mortality After Acute Myocardial Infarction
Insights From the TRIUMPH Registry (Translational Research Investigating Underlying Disparities in Acute Myocardial Infarction Patients’ Health Status)

AMI後、鬱病患者は、長期予後も悪い。
鬱病って、深いいメカニズムなんだろうな。
辛いよね〜、きっと。。。。



Significance of new Q waves and their location in postoperative ECGs after elective on-pump cardiac surgery: An observational cohort study

OnーCABG後の心電図変化。
色々ありますが、今回は、新規に現れたQ波。
連続した患者で、術前、オペ後7日目に心電図とってるもの1464名。
と、CABGのみの患者、740名。
で、12ヶ月予後とし、死亡、心臓イベント、などを比較。
で、、、、
死亡+心臓イベント(primary outcome )は、103名で7%。
で、
新規Q波があったのが、 236 patients (16.1%) 。
新規Q波は、primary outcome とは、関連がなかった。
OR, 0.970 (95% confidence interval, 0.540 to 1.648)
が、
新規Q波が、V1-V5に出た患者では、予後を強く悪化させた。
OR, 3.461 (95% confidence interval, 1.501 to 7.242)
ふーん、、、
CABG後の心電図では、V1-V5のQ波も見ないといかんのか。
見たから、、、、どうなるかは知らんが。



Aprotinin vs. tranexamic acid in isolated coronary artery bypass surgery: A multicentre observational study

マジかあ!!!
アプロチニン再び⁈
CABG患者で、アプロチニン🆚TXA。
で、
術後24時間出血が少ない
[483 (11) vs. 634 (11) ml, P < 0.0001]
術中の輸血が少ない。
(32.7 vs. 46.5%, P = 0.01)
良かったのは、、、、、アプロチニンの方だぜー。

出血によるリオペに差はない。
腎機能、Icu死亡率にも差はない。
Icu滞在もアプロチニンで短かったぜえ〜、って。

うーん、、、、
今更、復活とか、ありなの?
Super BIG studyで、ダメ出しされて、市場からも撤退してるからねえ。
しかも、副作用が、利益を上回らんでしょ?
っていうCABG患者対象なのも気に入らん。
うーん、、、、
ないよな〜、どう?