2016心臓領域 Top Stories | 犬好き麻酔科医ブログ

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海外臨床留学麻酔Dog、カブリオレのお送りする、
最新論文から、医療の未来像まで。
日々精進。

ダイブ、イラっとする出来事があったけど、、、
冷静になって、始めよう。。。
ダイジェストで。


2016 Top Stories in Cardiology: SPRINT

SPRINT (Systolic Blood Pressure Intervention Trial)、っすなぁ。
より厳重な血圧コントロールすると、
MI、心不全、死亡、全てGood、だと。
ここ数年の血圧コントロールの話題の元でもありますな。
普通の人は、血圧、頑張って下げろ、とな。
スゲえ重症患者とか、ワケありの人では、どうなの?、
ってStudyも、この後、続きましたね〜。



2016 Top Stories in Cardiology: Major Trials From 2016—PIONEER

Afがあって、抗凝固薬飲んでる人に、PCIした後、どうするか?
ってStudyでしたね〜。
ワーファリンに、DAPTすると、出血イベント増えすぎ〜、って。
NOAC(DOAC)を減らした量と、DAPTで、ええんちゃう?、って。
ま、似たStudyは、これからも出るでしょ。
サラサラすぎもね、、、、。



2016 Top Stories in Cardiology: At Last, Diabetes Drugs Improve Cardiovascular Outcomes

なんちゃらファースト、って言葉が流行ってますが、
DM患者では、メトフォルミンFirstですよ、って、
ランセットかなんかの総説に出てたなあ。
で、ようやく、DM Controlで、いい報告が散見されるようになってきたらしい。
不思議だねえ、
よくなるに決まってることが、証明に30年以上かかるなんて。



2016 Top Stories in Cardiology: Heart Failure

HFrEF(LVEF40%以下の心不全)
HFpEF(LVEF50%以上の心不全
なんて言葉がありますが、、、、
EFが正常ボーダーとされる、50-55%の患者が、
一番心不全起こしやすい、ってな事実があるんだって。
だから、そんな風に分ける必要性がないっしょ?、って。
心不全起こすかは、合併症によるとこが大きく、
そっちを積極的に治療せえ、と。
うーん、なるほどねー。
HFpEFってな、一人歩きしてる概念なのかもなあ。
予後や治療に結びつかん分類なら、臨床的価値は少ないよね?



2016 Top Stories in Cardiology: HOPE-3

予防的スタチンの長期成績のStudyでしたね。
魔法のクスリ?、とされるスタチン。
予防的スタチンで7年Follow。
プラセボに比べ、、、、
コレステロールの値以外に、、、、
MIやら、結構多くの合併症が起きるリスクを軽減!
副作用とかには差は出ず。
ってことで、僕もやってるけど、、、、
予防的スタチン!、とりあえず、やってていいって報告っすなぁ。



2016 Top Stories in Cardiology: Exercise-Based Cardiac Rehabilitation

Nっしーの専門。心臓リハビリ。
MI後、冠動脈再建後の患者で、運動ベースの心臓リハビリ🆚通常で比較。
で、、、
心臓リハビリで、心臓死亡減少(全死亡は、差がないけど)、など、
いい結果が出た!、ってStudy。
心臓リハビリする人は、勇気付けられましたなあ。
ただ、、、、
心臓リハビリにリクルートされてる人が、30%程度と、
何故か少ないよね、って意見があってね。
患者毎に色々あるのかも、、、しれんがね。



もう一個は、
DAPTの期間の話なんだけど、
これはもう、今までもいっぱい見てきたしね。
僕は、患者毎に違う、としか言えんと思う。
だから、以上。


全部、内科的な話ダネ。