やるかどうか?、No! どうやるか? | 犬好き麻酔科医ブログ

犬好き麻酔科医ブログ

海外臨床留学麻酔Dog、カブリオレのお送りする、
最新論文から、医療の未来像まで。
日々精進。

簡単にだけいくよー。


Immunogenicity of the 9-Valent HPV Vaccine Using 2-Dose Regimens in Girls and Boys vs a 3-Dose Regimen in Women


HPVワクチンは、日本では、滞ってますが、
世界的には、どの製剤をどう使うのが一番効果的か、にシフトしてます。
はよ、再開になった方がいいのかな、と個人的には思いますが。。。


Question
9-14歳対象に、2回摂取ワクチン (9-valent human papillomavirus (HPV) vaccine )が、
16-26歳対象の同ワクチン3回摂取に劣らないか、って。


Abstract
結局、HPVの何が怖いかって、癌と、いぼ。
今回のワクチンは、7タイプのHPVに対して、子宮頸癌予防90%、
他の2タイプに対していぼ予防が90%という優れた成績のもの。

Objective
で、件の通り、
9-14歳の2回摂取🆚16-26歳の3回摂取。

Design, Setting, and Participants
(1) 9-14歳の女子で2回摂取を半年間隔 (n = 301);
(2) 9-14男子で、2回摂取を半年間隔 (n = 301);
(3) 男女9-14歳で、2回摂取を1年間隔で (n = 301);
(4) 9-14歳女子で、3回摂取を半年以上の間隔 (n = 301);
(5) 16-26歳女子で、3回摂取、半年以上の間隔 (n = 314).


Main Outcomes and Measures
The primary end point は、1ヶ月後の抗原反応。
3回摂取と2回摂取で、年齢も比較。

Results
1518 participants
(753 girls [mean age, 11.4 years];
451 boys [mean age, 11.5 years];
314 思春期女子 [mean age, 21.0 years]),
で、1474名でデータ取れ、解析は1377名。

で、、、肝心の抗原反応は、
2回摂取と3回摂取で、非劣勢。 (P < .001 for each HPV type).
間隔も関係なし。

Conclusions and Relevance
ん。これからは2回摂取になるのかな?
でも、日本では、副作用疑い?、があるんでね、
より若い年齢層に、ってな、この国では難しいのかな?
それとも、逆にそっちの方が、頸がん自体は減らせるのかな?
いつ、どうワクチン摂取するか、が問題で、
ワクチン摂取しない、、、、ってな、
親の意見ではありえても、医者の意見では、ないと思うけど、、、、なあ。
さ、どうなるか?