犬好き麻酔科医ブログ

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海外臨床留学麻酔Dog、カブリオレのお送りする、
最新論文から、医療の未来像まで。
日々精進。

The Number Needed to Treat for Music as a Medicine against Perioperative Anxiety: A Systematic Review and Meta-Analysis

周りのどんな医者より、チャッピーが頼りになるわ。
チャッピーと、音楽があれば、僕は頑張れる‼︎

背景(BACKGROUND)

音楽介入は、周術期不安の軽減に有効であり、これは入院している外科患者の多くに生じる。
**Number Needed to Treat(NNT:治療必要数)**は、介入の有効性を直感的に示す指標であり、臨床医がその介入を実施すべきかどうかの判断に役立つ。
本研究の目的は、音楽介入のNNTを算出し、その導入を検討する際の追加的な判断材料を提供することである。



■ 方法(METHODS)

周術期不安に対する音楽介入のNNTを算出するために、系統的レビューおよびメタアナリシスを実施した。

Medline ALL、Embase、Web of Science Core Collection、Cochrane、CINAHL Plus、PsycINFOを用いて、研究開始から2025年4月14日までの文献を網羅的に検索した。

対象は、**周術期における音楽介入の効果を、検証済みの評価尺度で測定したランダム化比較試験(RCT)**とした。

バイアス評価には、改訂版Cochraneリスク・オブ・バイアスツールを使用した。

NNTは、Furukawaの方法を用いて、算出されたCohen’s d(効果量)をNNTに変換して求めた。



■ 結果(RESULTS)

20本の論文がレビューおよびメタアナリシスに含まれた。

すべての研究で、不安評価には
• Visual Analog Scale(VAS)
• State-Trait Anxiety Index(6項目版)
が使用されていた。

音楽介入による不安軽減の標準化平均差(SMD)は
👉 −0.72(95%信頼区間:−0.92〜−0.53)

これは中等度〜大きな効果量に相当する。

音楽介入のNNTは
👉 4

これはつまり、

👉 4人に音楽介入を行うと、1人で臨床的に意味のある不安軽減が得られる

ということを意味する。

具体的には
• VASで12mmの低下
• STAIで5.7ポイントの低下

に相当する。



■ 結論(CONCLUSIONS)

このメタアナリシスは、音楽介入が少ない患者数(NNT=4)で有効な不安軽減効果を示すことを明らかにした。

その効果は、
👉 ベンゾジアゼピン系薬剤と同程度の有効性
を持つと考えられる。



■ 一言でまとめ(臨床的に超重要)

👉 「音楽、4人やれば1人効く。しかもベンゾ並み」

音楽すげえ。やっぱすげえ。
周りの医療者も安らいでますよ。




Assessment of Gastric Content Using Gastric Ultrasound in Patients on Glucagon-Like Peptide-1 Receptor Agonists Before Anesthesia

うーん、、、lGLP1RAは、
大丈夫って話もあれば、、、やっぱフルストマック扱いという話もあるし?

いいテーマ。臨床的にかなり重要なので、丁寧に訳すね👇



■ 背景(BACKGROUND)

**GLP-1受容体作動薬(GLP-1 RAs)**の使用は近年大きく増加している。

GLP-1 RAsは胃排出を遅延させ、早期満腹感や体重減少をもたらす。

しかしその結果、麻酔導入時に胃内残存内容物(RGC)による誤嚥リスクが増加する可能性がある。

GLP-1 RAs内服患者の周術期麻酔管理を適切に行うためのエビデンスが強く求められている。

本研究は、術前にRGCが多い状態(high RGC)に関連する因子を評価することを目的とした。



■ 方法(METHODS)

2023年6月30日〜2024年8月15日の間に、3施設で麻酔を受ける予定の
GLP-1 RAs使用中の成人患者を対象とした。

術前に**ベッドサイド胃超音波(GUS)**で評価した。



■ 主要評価項目

👉 high RGC(胃内残存量が多い状態)

定義:
• 固形物の存在
または
• 透明液体が1.5 mL/kg以上



■ 評価した術前因子
• 基礎疾患
• GLP-1 RAsの適応と投与経路
• 使用期間
• 手術前の休薬期間
• 術前絶食時間

※データは中央値(IQR)で表示



■ 結果(RESULTS)

■ 患者背景
• 総数:316人
• 年齢:60.9歳(52.1–68.9)
• 女性:52.8%

👉 113人(35.8%)がhigh RGC



■ 有意差があった因子

① オピオイド使用
• high RGC群:5.3%
• low RGC群:1.0%
👉 有意に多い(P = .027)



② GLP-1休薬期間(週1回製剤)
• low RGC:8日(5–10)
• high RGC:6日(3–9)
👉 有意差あり(P = .003)

さらにROC解析👇

👉 7.5日以下の休薬 → high RGC増加



③ 固形食の絶食時間
• low RGC:20.0時間(14.8–40.8)
• high RGC:15.0時間(12.8–19.0)
👉 有意差あり(P < .001)

ROC解析👇

👉 21.3時間以下の絶食 → high RGC増加



■ 有意差なし
• 基礎疾患
• GLP-1の適応
• 投与経路
• 使用期間



■ 結論(CONCLUSIONS)

GLP-1 RAsは胃排出を遅延させる可能性がある。

術前絶食状態の成人において👇

👉 休薬 ≤7.5日
👉 固形食絶食 ≤21.3時間



👉 high RGC(胃内容残存多い状態)と関連する



■ 一言でまとめ(超重要)

👉 「GLP-1は1週間切ると危ない、絶食20時間でも足りない」

まじで?今回はそっち系っすか?
実際問題、、、、そんな気になることないっすけどねえ?うーん。。。。
疑問的なことは、注視だけして放置の主義ですので、、、、ちょっとだけ気にして、大部分は気にせず、いきますわ。




Outcomes of Nontransfusable and Transfusable Patients After Major Noncardiac Surgery: A Retrospective Cohort Study

極論、輸血が悪いよりも、貧血が悪いんすよ。
貧血外来を作るべき、と僕は常々、主張してますが。

いい論文。PBMの本質がよく出てる。丁寧に訳すね👇



■ 背景(BACKGROUND)

ドイツのGothaおよびErfurtのHELIOS病院では、患者は以下の3つの医療モデルのいずれかを受けていた。
• 輸血不可能患者(nontransfusable)
 → 無輸血血液管理(transfusion-free blood management)
• 輸血可能患者(transfusable)
 → 患者血液管理(PBM)
 または
 → PBMなし

同一病院ネットワーク内でこれらのモデルを比較した研究は少ない。

本研究の主目的は、
👉 大手術を受ける輸血不可能患者と輸血可能患者の比較

副次目的は、
👉 輸血可能患者におけるPBMあり vs なしの比較



■ 方法(METHODS)

2008年〜2020年にドイツの2施設で行われた
👉 成人・非心臓大手術 25,979例

の後ろ向きコホート研究。

年齢、性別、入院時Hb、併存疾患、手術内容、手術難易度、入院年で調整し、
👉 傾向スコア+多変量解析を実施。



■ 評価項目
• 院内死亡
• 創部合併症
• 腎合併症
• 呼吸器合併症
• 急性心筋梗塞(AMI)
• 30日以内再入院
• 入院期間
• 出血量
• 輸血率
• 輸血副作用



■ 結果(RESULTS)

■ ① 無輸血管理 vs 輸血可能患者

👉 無輸血群の方が有意に良好👇
• 死亡率
 👉 OR 0.33(大幅低下)
• 腎合併症
 👉 OR 0.40
• 呼吸器合併症
 👉 OR 0.43
• 再入院
 👉 OR 0.54
• 入院期間
 👉 RR 0.91(短縮)



■ AMI
• 無輸血群:0%
• 輸血群:0.3%



■ 創部合併症

👉 有意差なし



■ ② PBMあり vs PBMなし(輸血可能患者内)

👉 PBMありの方が良好👇
• 死亡率
 👉 OR 0.79
• 創部合併症
 👉 OR 0.62
• 腎合併症
 👉 OR 0.76
• 呼吸器合併症
 👉 OR 0.68
• 入院期間
 👉 RR 0.86(短縮)



■ ただし

👉 再入院は増加
• OR 1.28



■ 輸血関連

PBM群では👇
• 輸血率 ↓
• 輸血量 ↓
• 出血量 ↓

👉 明らかに改善



■ 輸血副作用

👉 両群とも報告なし



■ 結論(CONCLUSIONS)

👉 貧血管理と輸血の最小化・回避はアウトカム改善と関連する

つまり

👉 無輸血管理およびPBMは、大手術患者の予後改善に重要な役割を持つ



■ 一言でまとめ(超重要)

👉 「輸血しない方がむしろ成績いい」



■ 臨床的インパクト(あなた向け)

これかなり本質👇
• 輸血は“治療”ではなく“必要悪”
• anemia correctionが本体
• PBM=戦略(術前〜術中〜術後)



■ さらに噛み砕くと

👉 「Hbを上げる」より
👉 「輸血しない設計を作る」方が重要

誰かさん達にも聞かせてあげたいわ。




Intraoperative Methadone Versus Other Opioids: A Retrospective Review of Postoperative Outcomes in Pediatric Surgeries

メサドン。
カナダで、言われるがまま使っただけなんで、
正直、、、、体験が少ない。
日本だと、薬中も少ないし。

背景(BACKGROUND)

ランダム化比較試験(RCT)の結果から、術中メサドン投与は、多くの患者集団において他のオピオイドと比較して術後疼痛およびオピオイド使用量を減少させることが示されている。

一方で、安全性への懸念も残っており、メサドンと他のオピオイドのリスク比較には大規模な後ろ向き研究が有用と考えられる。

成人では最近の後ろ向き研究において、
👉 メサドンと有害転帰との関連は認められていない

しかし、小児に関する同様の研究は不足している。

本研究は、
👉 術中メサドンがPACU疼痛スコアおよび術後アウトカムに与える影響を、他のオピオイドと比較して検討すること
を目的とした。



■ 方法(METHODS)

2018年1月1日〜2024年2月29日に行われた、
👉 18歳以下の小児患者

以下6種類の手術を対象とした後ろ向きコホート研究:
• 脊柱側弯症に対する脊椎固定術
• 腹腔鏡下スリーブ状胃切除
• 両側乳房切除+乳頭再建
• 膝手術
• 漏斗胸に対するNuss手術
• 口蓋裂修復術



■ 主要評価項目

👉 PACUでの最大疼痛スコア



■ 副次評価項目
• 中等度〜重度疼痛の発生率
• オピオイド使用量
• ナロキソン投与
• 覚醒時せん妄(emergence delirium)
• PONV(術後悪心嘔吐)
• PACU滞在時間



■ 解析

以下で調整した回帰分析:
• 手術内容
• 年齢・性別
• ASA分類
• BMI
• 併用鎮痛薬数
• 区域麻酔の有無



■ サブ解析

以下条件で比較:
1. 術前区域麻酔あり
2. 術中レミフェンタニル使用
3. メサドン投与量 ≥0.15 mg/kg



■ 結果(RESULTS)

■ 患者数
• 合計:1794例
• メサドン群:528例



■ 主結果

■ 疼痛スコア
• メサドン:3.9
• 他オピオイド:4.5

👉 有意に低い(P = .007)



■ オピオイド使用量
• メサドン:0.06
• 他群:0.09

👉 有意に減少(P < .001)



■ 覚醒時せん妄
• メサドン:9.6%
• 他群:16.9%

👉 有意に減少(P < .001)



■ 有意差なし
• ナロキソン投与
• PONV
• PACU滞在時間

👉 安全性のシグナル悪化なし



■ 結論(CONCLUSIONS)

本単施設・大規模後ろ向き研究において👇

👉 小児における術中メサドンは
• 術後疼痛スコア低下
• オピオイド使用量減少
• 覚醒時せん妄減少

と関連していた。

ただし👇
👉 有害事象の評価にはさらに大規模研究が必要



■ 一言でまとめ(臨床的に重要)

👉 「小児でもメサドン、痛み減る・オピオイド減る・せん妄も減る」

そういう世界線じゃない方がよりいいけどね。




The Influence of Vasopressor-Induced Arterial Blood Pressure Elevation on Muscle-Recorded Motor Evoked Potentials

MEP。。。。。もう見てないわー。
血圧上げろ〜、言いますけど⁈

いい論文。IOMやってるとかなり刺さる内容。丁寧に訳すね👇



■ 背景(BACKGROUND)

**経頭蓋電気刺激による筋電図記録運動誘発電位(Tc-mMEP)**は、脊椎手術中に脊髄の運動路をモニタリングするために用いられる。

しかし、記録される信号には個人内・個人間で大きなばらつきがあり、
👉 偽陽性警告が多い

その原因として、
👉 低血圧がよく疑われる

そのため通常は、輸液や昇圧薬で対応される。

本研究の目的は、
👉 ノルアドレナリンおよびエフェドリンによる血圧上昇がTc-mMEPに与える影響を体系的に評価すること



■ 方法(METHODS)

脊椎手術を受ける患者25例を対象とした前向き観察研究。

麻酔導入・体位確保後、切開前に👇

👉 ノルアドレナリン持続投与でMAPを約60→100 mmHgへ上昇



■ 測定項目

以下の筋からTc-mMEPを測定:
• 母趾外転筋(AH)
• 前脛骨筋(TA)
• 手筋

👉 2分ごとに記録



■ 評価項目

■ 主目的

MAP上昇による👇
• 振幅(amplitude)
• 曲線下面積(AUC)
• 刺激閾値(threshold)

への影響



■ 副次目的

以下で補正👇
• 麻酔深度(BIS)
• プロポフォール濃度



■ 追加解析
• ノルアドレナリン投与量
• エフェドリン使用
• 心係数(cardiac index)
• 末梢神経興奮性
• BISへの影響



■ 結果(RESULTS)

■ MAPとTc-mMEP

AH・TA・手筋すべてで👇

👉 MAPと振幅・AUCは有意に関連(P < .02)



■ 定量的には

👉 MAPが10 mmHg上がると
• 振幅:+11〜17.7%
• AUC:+10.5〜16.8%



■ 補正後(重要)

BIS・プロポフォール・エフェドリンで補正すると👇

👉 有意だったのは
AH(母趾外転筋)のみ



■ 心係数

👉 MAPと同様の影響あり



■ 末梢神経興奮性

👉 影響なし



■ BIS

👉 MAP上昇でBIS上昇(有意)

※プロポフォール濃度補正後でも同様



■ 結論(CONCLUSIONS)

MAP上昇により👇
• Tc-mMEP振幅 ↑
• AUC ↑
• 刺激閾値 ↓

👉 一見改善する



しかし👇

BIS・麻酔濃度などで補正すると

👉 この関連は大きく減弱



さらに👇

👉 MAP上昇でBISが上がる



■ 解釈(ここが本質)

👉 血圧上げるとMEP良く見えるのは

👉 脳の興奮性(覚醒寄り)が上がるから



■ 一言でまとめ(超重要)

👉 「MEP改善=血流じゃなく覚醒の影響かも」



■ あなた向け臨床ポイント

これかなり大事👇
• 偽陽性で「とりあえず昇圧」は危険思考
• BIS変化を見るべき
• 麻酔深度の影響かなり大きい



■ 実戦的に言うと

👉 MEP落ちた時

❌ とりあえずNE上げる
⭕ まず麻酔・propを見る

むむ、、、、っですね。
とりあえずNorepi上げてましたけど。。。
Bisついてないし。。。




The Effects of Depth of Anesthesia on Muscle-Recorded Motor Evoked Potentials: A Prospective Observational Study

もう一個?

これもかなり重要なIOM論文。丁寧に訳すね👇



■ 背景(BACKGROUND)

**術中神経モニタリング(IONM)**は、脊髄が危険にさらされる手術中に神経機能を評価するために用いられる。

**経頭蓋電気刺激による筋運動誘発電位(Tc-mMEP)**は運動路のモニタリングに使用されるが、

👉 時間的変動が大きく、偽陽性が問題となる



一般的には👇
• 麻酔薬の種類
• 投与量

がこの変動の原因と考えられているが、

👉 麻酔深度(pEEG:BISなど)とTc-mMEPの関係は十分に検証されていない

特に
👉 propofol/remifentanil麻酔下でのデータは不足



■ 方法(METHODS)

25例の前向き観察研究。

全例👇
👉 プロポフォール+レミフェンタニルによるTIVA



■ 麻酔深度

👉 BISで評価

prop濃度を調整して👇
• BIS 30
• BIS 40
• BIS 50

を順番に達成(順序はランダム)



■ 測定内容

各麻酔深度で👇
• Tc-mMEP閾値(threshold)
• 動脈血採取

さらに👇

👉 2分ごとに記録
• 振幅(amplitude)
• 潜時(latency)
• AUC



■ 解析

👉 線形混合効果モデルで評価



■ 結果(RESULTS)

■ 対象
• 年齢中央値:18歳(14–66)
• n = 25



■ 下肢筋(重要)

BISが10低下(=深くなる)すると👇

👉 振幅が約11〜12%低下(P < .001)

対象筋:
• AH(母趾外転筋)
• TA(前脛骨筋)
• GAS(腓腹筋)



■ 上肢(手筋)

👉 振幅・AUCともに有意変化なし



■ 潜時(latency)

👉 変化ほぼなし(<0.5%)



■ 閾値(threshold)

👉 BIS 50 → 30で

👉 約3.6%上昇(P = .037)

(=わずかに刺激必要量増加)



■ 結論(CONCLUSIONS)

■ ① 麻酔深度の影響は筋群で異なる
• 下肢 → 影響あり
• 手筋 → ほぼ影響なし

👉 手筋を基準にする現在の方法は再検討が必要



■ ② 深麻酔でもMEP生成は大きく変わらない
• 閾値 → ほぼ変化なし
• 潜時 → ほぼ変化なし

👉 臨床的には大きな影響なし



■ ③ 重要提案

👉 threshold monitoringの方が信頼性高い可能性



■ 一言でまとめ(核心)

👉 「深麻酔で振幅は落ちるが、神経は壊れてない」



■ あなた向け臨床ポイント

かなり重要👇

❗ 振幅だけで判断は危険

→ 麻酔深度で変わる



✔ threshold重視

→ より本質的



❗ 手筋を基準にする問題

→ 下肢とは挙動違う



■ 実戦的に言うと

MEP低下した時👇

❌ 振幅だけで「ヤバい」
⭕ threshold + 麻酔深度で判断



■ 前の論文と合わせると
• MAP↑ → 覚醒寄りでMEP↑
• 深麻酔 → 振幅↓

👉 MEPは“神経”より“脳の状態”に引っ張られる

うーん、とりあえず麻酔浅くしろってことかいね。
Bis必須ですな。




Retrospective Analysis of Factors Associated With Increased Anesthesia Ready Time in Patients With Odontogenic Infections

ファイバー挿管とか、、、、15年hqやってないね‼︎

これも実臨床でかなり使える内容。丁寧に訳すね👇



■ 背景(BACKGROUND)

歯性感染(odontogenic infection)患者の気道管理は困難であることが知られている。

本研究の目的は👇
👉 麻酔準備完了時間(ART)
👉 初回挿管失敗(FAIF)

に関連する因子を明らかにすること。



■ 方法(METHODS)

2012年1月1日〜2019年12月31日の間に、
👉 歯性感染に対して全身麻酔下で切開排膿を受けた14歳以上の患者

を対象とした後ろ向きコホート研究。



■ 評価した因子(predictors)
• 年齢・性別・人種
• BMI
• 最大開口量(MIO)
• Mallampati分類
• 膿瘍の大きさ・部位
• 気道偏位
• 挿管方法
• 挿管経路(経口/経鼻)



■ 主要評価項目

👉 ART(Anesthesia Ready Time)

定義:
👉 手術室入室〜「麻酔準備完了」までの時間



■ 副次評価項目

👉 FAIF(初回挿管失敗)



■ 統計
• t検定、ANOVAなどでART比較
• ロジスティック回帰でFAIF評価
• 有意水準:P ≤ .05



■ 結果(RESULTS)

■ 対象
• 129人(挿管137件)
• 平均年齢:38.6歳
• 男性:45.7%



■ ART(麻酔準備時間)

👉 平均:19.2分(SD 10.4)



■ ARTに影響しなかったもの

👉 膿瘍の大きさ



■ ARTを延長させた因子

✔ 気道偏位(強い)
• 平均:23.0分
• P = .02



✔ 感染スペースの関与
• 舌下間隙(sublingual)
• 側咽頭間隙(lateral pharyngeal)
• 後咽頭間隙(retropharyngeal)

👉 それぞれART延長(P = .02)



✔ 関与スペース数

👉 多いほどART延長(r = 0.18)



✔ 挿管方法

👉 フレキシブルスコープ(FS)挿管
• 平均:26.8分
• P < .01

👉 最も強い因子



✔ 挿管経路

👉 経鼻挿管
• 平均:24.2分
• P < .01



■ 多重比較補正後

👉 有意だったのは👇
• FS挿管
• 経鼻挿管



■ さらに重要

👉 FS挿管は
👉 経口・経鼻どちらでもART延長と関連



■ FAIF(初回挿管失敗)

👉 13.3%で発生



■ 結論(CONCLUSIONS)

歯性感染患者において👇

👉 ART延長の最も強い因子はFS(フレキシブルスコープ)挿管の選択

その他👇
• 強い気道偏位
• 感染スペース数
• 舌下・側咽頭・後咽頭間隙の関与

も関連する可能性があるが

👉 多重比較補正後は有意でなくなる



■ 一言でまとめ(超実践)

👉 「難しいからFS選ぶと、準備時間めっちゃ延びる」



■ あなた向け臨床ポイント

かなりリアル👇

❗ FS=安全だけど遅い

👉 時間コスト大



❗ 感染の“場所”が重要

👉 deep neck系は要警戒



❗ 膿瘍サイズは関係ない

👉 意外ポイント



❗ FAIF 13%

👉 普通に難気道



■ 実戦的まとめ

👉 歯性感染=
• 偏位
• deep space
• FS使う

👉 =時間かかる前提

いや、今どき、ビデオ喉頭鏡でやらんと、現実的じゃないっす。



Age-Dependent Entropic Features During Propofol Anesthesia in Developing Brain

Propoの効果は個人差デカいっす。
小児?Propo✖️小児は、デリケートっす。

これもかなり面白い論文(小児×EEG×麻酔深度)。丁寧に訳すね👇



■ 背景(BACKGROUND)

プロポフォール麻酔を受ける小児において、麻酔深度の正確なモニタリングは極めて重要である。

しかし、市販の麻酔深度モニターは👇
👉 年齢による脳の状態変化を考慮しておらず
👉 特に幼児では実際の深度を誤って評価する可能性がある



**エントロピー解析(entropy analysis)**は、信号の複雑性を評価する手法であり、成人では麻酔中の意識レベル評価に有用とされている。

しかし👇
👉 小児での有効性はほとんど検証されていない

また👇
👉 プロポフォール麻酔中の年齢によるエントロピー変化も不明



■ 方法(METHODS)

1〜18歳の小児を対象に、
👉 前頭部EEGを前向きに解析



■ 解析した指標
• スペクトルパワー
• Permutation entropy(PeEn)
• Sample entropy(SampEn)
• β比
• BIS



■ 状態

以下の3段階で評価👇
• 覚醒
• 麻酔維持
• 回復



■ 指標の意味
• PeEn:時系列の「ランダム性」
• SampEn:時系列の「予測不能性」

👉 どちらも
👉 脳内ネットワークの複雑性(結合性)を反映



■ 評価内容

👉 無反応(麻酔状態)と回復の識別能力
👉 年齢による変化



■ 結果(RESULTS)

■ 対象

👉 77例



■ PeEn(重要)

覚醒 → 麻酔維持
• 0.75 → 0.61
👉 有意に低下(P < .001)



回復
• 0.75
👉 覚醒レベルに回復



BISとの違い

👉 BISは回復後も低いまま



■ SampEn

👉 覚醒 → 麻酔維持で
👉 むしろ上昇

(0.04 → 0.25, P < .001)



■ 識別能力

PeEn

👉 カットオフ:0.67

👉 精度 96.6%(非常に高い)



幼児での比較
• PeEn:94.7%
• BIS:88.9%

👉 PeEnの方が優秀



SampEn

👉 精度:81.1%



■ 年齢の影響

👉 麻酔維持中👇
• PeEn ↓
• SampEn ↓

(年齢が上がるほど低下)



👉 思春期では👇
• EEGパワー
• PeEn
• SampEn

👉 すべて低値



■ 結論(CONCLUSIONS)

👉 前頭部PeEnは、小児における麻酔下の無反応と回復の識別に非常に優れている



さらに👇

👉 脳の複雑性(PeEn・SampEn)は年齢とともに低下

これは👇

👉 前頭葉の神経発達(特に思春期の成熟)を反映している可能性



■ 一言でまとめ(超重要)

👉 「小児はBISよりエントロピーの方が当たる」



■ あなた向け臨床ポイント

かなり重要👇

❗ BISは小児で信用しすぎない

👉 特に幼児



✔ PeEnはかなり有望

👉 覚醒判定に強い



❗ 年齢でEEGの意味が変わる

👉 同じ値でも深さ違う可能性



■ 実戦的に言うと

👉 小児麻酔では

❌ BISだけで判断
⭕ 臨床+EEGトレンドで判断



■ 深い理解

👉 小児は「脳が未完成」
👉 EEGの構造が違う

👉 成人用モニターはズレる

うーん、、、、
僕はSevo一択っす。