終わりゆく夏を振り返って。
この夏、6〜8月に食べた冷やしラーメンまとめを送ります。
猛暑、酷暑、激暑…
夏の暑さがネクストレベルなここ数年。
そんな中、冷やしラーメンもすっかり夏の定番となってきました。
個人的に冷やし系は以前から大好きなのと、店内と厨房の暑さも抑えられるし、冷やし系が市民権を得られてきた最近の流れは大歓迎。
(オペレーションが面倒ですが…)
そんな冷やしラーメン2024夏。
まずは、都内から。
名店ひしめく私の勤め先、新宿。
麺屋翔 みそ処@西新宿
とうもろこし冷やし麺
麺屋翔 みなと@西新宿
海老の冷やしクリームそば、キンメ香る真鯛の冷やし塩らーめん
新宿の銘店、「麺屋 翔」の姉妹店。
現在、鶏の本店と鯛の「みなと」、味噌の「みそ処」の3店が同じ西新宿エリアで営業中。
黄金の玉蜀黍スープは甘くクリーミーな味わい。
海老の冷やしはクリーミーなスープに、海老オイルと干し海老が最後まで海老海老。
真鯛の冷やしは、鯛と金目鯛の豊かな香りが沁みる、「みなと」の真骨頂な味わい。
シンちゃんラーメン@新宿三丁目
冷やし中華
都内に増加中の"ちゃん"系ラーメン。
(手掛けるのは煮干しラーメンのキング「凪」)
新宿三丁目駅すぐのこちらは"シン"ちゃん。
夏恒例の冷やし中華はオーソドックスで普遍的な味わい。
純麦@#新宿地下ラーメン
プレミアムニボコン
都内屈指の名店「ほん田」で修行した店主が手掛ける、完全予約制・住所非公開のラーメン店「純麦」が週替わりのイベント店「#新宿地下ラーメン」に参戦。
沁みる煮干し出汁スープに、ウニ&イクラ。
野菜の彩りや味のバランスが素晴らしい逸品。
まるで、丼の中の極上割烹料理。
最後はすだちで〆。
MENSHO SAN FRANCISCO@新宿(ミロード内)
白トリュフ香る極上和牛の冷たいとうもろこしらぁ麺
市ヶ谷の人気店「麺や庄の」も今やワールドワイドな人気店。
こちらは屋号の通り、サンフランシスコからの逆出店。
八ヶ岳で育まれた糖度22度の玉蜀黍を使ったスープに、香り豊かな白トリュフオイルが合います。
中華そば 流川@新宿
ニボシとスダチの淡麗冷やしつけそば
某バスケ漫画リスペクトな人気店。
冷えた淡麗煮干しタレに冷えた麺を漬けて、すだちでスッキリ。
麺恋処 いそじ@代々木
冷やし中華
毎年楽しみな名店の冷やし中華。
具沢山で、シャーベット状になった味噌タレが最後までキンキンに冷やしてくれます。
利尻昆布ラーメン くろおび@虎ノ門
冷やしくろおびラーメン(塩)
竹田恒泰さん(作家で実業家な明治天皇の直系子孫)がオーナーを務める、利尻昆布ラーメン店。
夏の風物詩の冷やしは以前よりも昆布エキスが増して、何とも芳醇な味わい。
雲呑もヒンヤリつるつるです。
続いて、
チェーン店系。
つけ麺 TETSU@新宿(京王モール内)
冷やし坦々つけ麺
20年程前、冷めたつけ汁に焼き石を投入して再加熱する手法でも話題になり、"つけ麺ブーム"を牽引した千駄木の「TESTU」の新宿店。
創業者が15億円で事業を売却した事でも話題に。
冷やしだと、辛みの奥の旨味が一層引き立ちます。
どうとんぼり神座@新宿(京王モール内)
冷たい牛トロ玉ラーメン
大阪の人気チェーン店もすっかり東京に定着。
冷やしすき焼き風で、万人受けする味わい。
麺屋 はなび@新宿
冷やし台湾まぜそば
名古屋飯でもある台湾ラーメンの首都圏先駆店。
クールダウンしつつ、辛さで大発汗。
広州市場@新宿
鬼おろしぶっかけわんたんめん
首都圏で雲呑麺と言えばのこちら。
夏の冷やしの新メニュー。
冷たいスープと麺に温かい雲呑という組み合わせ。
大盛り大根おろしが決めて。
そして、
我が地元、横浜。
横濱丿貫@横浜(アソビル内)
冷やし貝の合わせ蕎麦
滋味深い貝類の風味凝縮の一杯。
レンゲが止まりません。
アイス・ホワイト・クラム
冷やし金目鯛蕎麦、冷や牡蠣
バリエーション豊かな冷やしメニュー。
最後の一滴まで素材のエキスが凝縮されたスープは、唯一無二なクオリティ。
カニトン@東神奈川
冷やし蟹出汁蕎麦
丿貫グループの蟹ラーメン店。
蟹以上に蟹な味わいに溺れます。
自家製麺SHIN@横浜反町
冷やしトマト麺、アゴだし冷やしめん
冷やしきしめん風ぶっかけおろしニャン
無化調・自家製麺にこだわる、皆のお母さんのような女将さんの人気店。
夏は冷やし専門店に変わります。
毎週繰り出される冷やしの逸品たち。
SHIN流ペスカトーレな冷やしに、塩味増しのアゴダシが染みる最高の冷やし。
女将さん渾身、大根おろし猫ちゃんも登場。
味楽@新横浜ラーメン博物館
利尻昆布冷製鶏塩らーめん2024
利尻島という、日本一の難所にある超人気店。
ミシュラン北海道掲載店もラー博で8年目。
夏恒例の冷やしは利尻昆布増量でとろっとろ。
支那そばや本店@戸塚
桃の冷やしらぁ麺
今年も会えた、真夏のほんのひと時だけの奇跡の冷やし。
「支那そばや」だからこそ実現出来た逸品。
柑橘系スープが桃や海老と爽やかなハーモニーを奏でて、絹の様な麺は岩塩で食べても最高に美味。
紫蘇や生胡椒が具材の良さを引き立て、さりげなく全体をキリッと締めます。
舞台は変わって、
"町田は神奈川です"な東京都町田。
パパパパパイン@町田
冷やしスイカラーメン(スススススイカ)
銘店「渡なべ」出身の倉田さんの迷店。
そもそもがパイナップルラーメンという、かなり振り切り路線ですが、限定がまた凄い。
塩と醤油の中間の様な烏賊出汁スープ。
そこに普通に烏賊が乗り、スイカソースと種に見立てた胡麻。
一見、うぅっとなりますが、ギリ美味しいw
海苔の上の塩で味変です。
どう考えても不味い?組み合わせも、店主の腕に掛かれば、美味しくなるのだから、センスは奇人・腕は天才。(褒めています)
ピピピピピーチ
同じ桃ラーメンでも「支那そばや」とは全く方向性が異なります。
フルーツ(野菜も?)の擦り流しの様なスープがビネガーとオイルによって、マリネ風な仕上がり。
予想を遥かに超える味わいに感動。
81番@町田
冷やし特製うま味塩そば
そんなパイン倉田さんが、真面目な?食材で生み出した塩ラーメンの名店。
複数の貝の出汁はスッキリながらも深い味わい。
好きな塩ラーメンTOP3です。
最後に地方で締めます。
六盛@別府(トキハ内)
別府冷麺
8月の大分旅にて。
冷麺は冷麺でも、盛岡とは異なる別府冷麺。
魚介系醤油スープに牛チャーシュー、そば粉を使った麺と、冷麺と蕎麦と醤油ラーメンの良いとこどりな一杯。
山形が発祥とされる冷やしラーメン。
ここ数年の異様な酷暑激暑獄暑が生み出した、冷やしブーム。
またひとつラーメンの可能性が広がった夏。
以上、
冷やしラーメン2024夏でした。
冷やしラーメン特集2023