奈良漫遊2日目。
奈良中心から南下して名刹巡り。
<旅の行程>
1日目:奈良
2日目:西ノ京→斑鳩→奈良
3日目:天理→三輪→橿原
4日目:橿原→明日香→五条
まずは、平城京の西の西ノ京エリアから。
近鉄奈良駅から10分程の西ノ京駅から続く小径を通ってすぐ、朱色の門に到着。
◆薬師寺◆
(世界遺産・国指定史跡)
與樂門
*拝観料¥1,000
1300年を超える歳月、藤原京と平城京の2つの都で人々を見護ってきた巨刹です。
白鳳伽藍エリアの北側から入山します。
食堂
平成29年(2017)の再建で、阿弥陀三尊浄土図を祀っています。
十字廊跡
かつて、食殿とも呼ばれた、十字型の長屋風伽藍が食堂に繋がり建っていたそうです。
食堂に隣接した僧坊を抜けて行きます。
右が食堂の表側で、左が大講堂の裏側。
大講堂
平成15年(2003)の再建で、弥勒三尊像(重文)を祀っています。
堂内には他にも、仏足石・仏足跡歌碑(国宝)が安置されています。
これらの伽藍の殆どが、享禄元年(1528)の兵火で焼失してしまいました。
それでは、境内の中心である表へ回ります。
鐘楼とずらりと並ぶ蓮の鉢。
青空に映える朱と白の大講堂。
屋根の輝く鴟尾が奈良の証。
*読みは"シビ"
振り向けば、雄大なる天平の世の美。
金堂
<由緒>
法相宗 大本山薬師寺
創建:天武天皇9年(680)
御本尊:薬師三尊像(国宝)
開基:天武天皇
札所等:西国薬師四十九霊場第一番
天武天皇が皇后(後の持統天皇)の病気平癒を祈願して建立させました。
当初、藤原京に建てられた薬師寺ですが、和銅3年(710)の平城京遷都により、現地へと遷されます。
二層建てで、各層に裳階を設けた巨大伽藍。
現在の金堂は昭和51年(1978)の再建です。
龍宮造と呼ばれる金堂。
その迫力に暫し見惚れます。
西塔
西塔は昭和56年(1981)の再建。
東塔
(国宝)
天平2年(730)の建立と伝わり、薬師寺境内で唯一、奈良時代の創建時から残る建造物。
現存する平城京最古の建造物でもあります。
三重塔ですが、裳階により六重にも見える造り。
両塔と金堂を望む。
回廊から。
東棟は大小の屋根と裳階が織り成す建築様式から、"凍れる音楽"とも称されたそうです。
その様式美が奏でる、音の無い旋律。
中門
昭和59年(1984)の再建です。
南門
(国指定重要文化財)
永正9年(1512)に建立されました。
振り返れば、三重塔が常に。
通りを渡り、薬師寺の鎮守社へお参りします。
休ヶ丘八幡宮
(御祭神:僧形八幡神・神功皇后・仲津姫命)
御本殿・脇殿
(国指定重要文化財)
寛平8年(896)、総本宮・宇佐神宮からの勧請で創建された古社で、御祭神を模った八幡三神像(国宝)で知られます。
現地の東数kmにある大安寺に宇佐から分霊をした際、この地で八幡神が休息されたのが名の由来。
神仏習合の元祖とも言われる宇佐神宮。
今も東大寺や薬師寺の鎮守として、その分霊を請けたお社が鎮まっています。
御朱印
まだ見るべきものがありましたが、時間の都合で、次の目的地へ向かうことに。
街道を北上して、鑑真が眠る寺院へ。