"本当の尾道文化"を伝える、Ryokan尾道西山。

 

 

夜の帳が下り、ひっそりとした時が訪れます。

 

 

幻想的な庭園を抜けて、レストラン棟へ。

 

レストランようそろ

 

コの字型のオープンキッチンで尾道の幸の宴が展開されます。

 

フランスの農事功労賞シュヴァリエを受勲した総料理長・加茂健氏が生み出す美食の世界へ。

 

席に着くと、この日の特選素材が紹介されます。

 

 

尾道産鰆とスペシャリテ素材の尾道産猪肉。

 

まずは、お腹を温めるスターターから。

 

アミューズ

昆布・牛・編笠茸

 

グルタミン・イノシン・グアニル酸の三大旨味成分が織り成す、素晴らしい味わい。

 

自宅でも牛肉としめじに塩昆布を合わせたり、この旨味の組み合わせの虜です。

 

シャトー ド ラ ヴェル クレモン・ド・ブルゴーニュ

 

ワインのペアリングで頂きました。

 

実はこの日、胃腸の調子が優れず、お酒が進まなかった…

 

プルミエ〜1

白子・瀬戸内産フグ・せとか

 

白子は低温調理仕上げ。

 

フグの白身と皮の煮凝りには、麦ブレンドの淡雪の様なパウダー。

 

"せとか"は瀬戸内名産の柑橘類。

 

清美にアンコールなどを掛け合わせた、甘味と酸味のバランスが秀逸な蜜柑です。

 

レオン・マンバック リースリング

 

ドゥズィエム〜2

カリフラワー・黒トリュフ

 

黒トリュフは掘り起こしてから、再度埋めて寝かせているそうです。

 

カリフラワーを焼いてから擦り流し風にしていて、その仄かな香ばしさがトリュフの風味とマッチ。

 

シドニー・ウィルコックス シャルドネ

 

ポワソン〜魚料理

尾道産サワラ・大長みかん・ニンジン・麹フムス

 

輝く鰆、眩しい程の黄色いスープ。

 

柑橘系と野菜の甘みが深いスープが、淡白ながらも脂感の強い鰆と素敵な味の饗宴。

 

鰆の色合いと合わさったお皿…

 

見た目でも魅せます。

 

コート・デュ・ローヌ ヴィエイユ・ヴィーニュ ドメーヌ・ド・クリスティア

 

ヴィヤーンド〜肉料理

岩本牛(牝)ランプの炭火焼き・ドフィノワーズ・甘長唐辛子

 

ランプ肉ならではの、赤身と脂身のバランス。

 

ドフィノワーズとは、ジャガイモとホワイトソースで作られる、フランスの郷土料理だそうです。

 

手前の粒はカンボジア産の生胡椒。

 

最近、生胡椒もすっかりお肉に合わせる定番になりましたね。

 

アラカルト

塩レモンのリゾットとハリイカのタリアテッレ

 

数品から選べるアラカルト。


レモンに惹かれてリゾットを選択。


濃厚なリゾットに爽やかなレモン風味で、お互いを引き立てる逸品でした。

 

デザート

尾道酢・瀬戸の柑橘・ホワイトチョコレート

 

 

暖かいお茶で〆。

 

最初から最後まで柑橘系をふんだんに使った、瀬戸内海の恵みを感じたディナーでした。

 

 

翌朝。

 

 

夜とはまた違った雰囲気。

 

 

苺風味のスムージーから。

 

 

地産地消の美味しい朝ご飯。

 

焼き魚は鯛です。

 

 

お米は尾道の越宝米。

 

朝食を済ませて、部屋に戻り、まったり。

 

お別れまでの小1時間…

 

 

キーホルダーは改修時に出た廃材の再利用。

 

フロントでタクシーを呼んでもらい、尾道美人の受付の方と暫し語らい、尾道との別れを惜しむ。

 

"本当の尾道"を堪能した宿泊でした。

 

またの再訪を心に誓い、尾道を後にしました。

 

漫遊3日目の始まり。

 

鞆の浦へ向かいます。