尾道漫遊2日目の宿へ。
尾道駅からタクシーで5分程。
海沿いに敷地に広がる離れの宿へ。
◆Ryokan 尾道西山◆
正門
尾道が誇る西山旅館。
本館は現在休業中ですが、その別館が昨春、"本当の尾道文化を伝える"をコンセプトにリニューアルしたのが、このRyokan 尾道西山。
"尾道西山"から伝わる誇り。
新たなブランディングの幕開けですね。
元の西山別館は昭和18年(1943)の開業で、迎賓館的に使われていたそうです。
天皇陛下が徳仁親王だった学習院時代にご宿泊された宿でもあります。
正門を入ると、美しい石畳。
係の方に案内されて受付へ。
光琳(ラウンジ・レセプション)
外観が醸す雰囲気も最高なのですが、玄関を入って更に感動。
海街らしい船底天井。
モダンな照明。
海岸を思わせる石造りの床。
シックで艶やかな廊下。
高貴な輝きに包まれた空間。
折上格天井と新旧デザインが融合した照明。
その雰囲気に恍惚と、時をも忘れる心地。
奥にはセルフラウンジがあります。
オールインクルーシブなので、銘茶やコーヒー、お酒にソフトドリンクなど、滞在中は自由に頂けます。
ここは別館時代に宴会場だったそうです。
魅惑の空間の中、止まらぬ笑み。
チェックインを済ませて、客室へ向かいます。
敷地内には、離れが6棟(8室)と本館(3室)が建っています。
桜の間・朝日の間
擬洋風建築には1Fと2Fに1室ずつ。
藁の家・松風
藁の家は曳船で移築されたものです。
聴涛亭
*読みは"チョウトウテイ"
茶室を備えた離れです。
そして、
私が宿泊した離れがこちら。
沖の家
昭和56年(1981)、徳仁親王が卒論ご執筆の為、お泊まりになられた離れです。
まさか、泊まれる機会が訪れるとは…
船底で網代な玄関天井。
小粋な照明の装飾。
廊下を抜けて和室へ。
気品漂う、木造の美しさ。
左手前の二畳ほどの間には、囲碁盤が置かれていました。
輝きを放つ銘木たち。
敢えてTVは置かず、代わりにあるのは、ソファの読書スペース。
館内の案内やWiFi案内は全てQRコードで完結という、今らしい仕様。
目の前には芝の園が広がり、その先は尾道の静かなる海。
暖かい季節、窓を開放して潮騒を感じながら読書…最高でしょうね。
異なる様式が融合した天井に目が釘付け。
時が止まれば、どれほど幸せだろう。
近代的な中にも木の温もりを残す浴室。
ところで、
客室に案内してくれた若い係の方が、私と同じハマっこ男子でした。
同郷の若い人が地方で頑張る姿を見るのは、とても喜ばしいものですね。
心よりのエールを込めて。
ラウンジのある光琳には、西山家伝承の陶器などが飾られています。
その中でもひと際、目を引いた器。
尾道の空の様な青。
YOKOHAMAブルーの様でもある美しき青。
私が一番好きな色、青。
幸せな時をたっぷり吸い込みながら、ディナータイムを待ちます。
=======宿泊情報=======
宿泊代(1泊2食/1人):¥68,425(税込)
じゃらんポイント利用:¥7,400
計:¥61,025