昨日が最終日だった「花と器のハーモニー2024」の後編を送ります。

*開催期間:6/1〜6/9

 

カメラ撮影禁止(スマホ、タブレットのみ)の本イベントですが、開館前にカメラ撮影が可能な"写真撮影プレミアム開館"が有料・事前申込が設けられています。

 

そんなプレミアム開館、港の見える丘公園2館に続き、イタリア山庭園2館を風景を送ります。

 

港の見える丘公園2館は15名定員に対し、参加は7名でしたが、今回のイタリア山庭園2館は?などと考えながら、集合時間に合わせて8:20に正門に到着。

 

ところが、参加者が誰も来ない…

 

8:25に門が開けられ、係の方が私を名前で呼びます。

 

え?と思っていたら、"お一人だけなので、存分にお楽しみ下さい"と。

 

つまり、独占。

 

心の中で歓喜しながら入館。

 

外交官の家

テーマ:Flower Power Wave

アーティスト:ドリーン・ローリン🇳🇱

器:薩摩焼

 

 

派手にはならない華やかさで魅せます。

 

白薩摩との調和も素晴らしく。

 

 

"波"がテーマのこの装飾、装飾と花たちが弧を描き、優美に可憐に、その美しさで魅せます。

 

小さなボトルの花瓶もポイント。

 

 

このイベントの為に造られた、波を描く白薩摩の陶器たち。

 

手掛けたのは荒木陶窯。

 

 

華やかに弾ける色の饗宴。

 

開館前、まだ先生も職員も黙々と作業をされています。

 

"あ、邪魔?どくね!"とか、日本語も流暢で気さくな先生。

(オランダから来日されて30年超だとか)

 

 

市松模様に合わせた竹籠。

 

すっと入ってくる自然な装飾。

 

 

部屋の色調を白薩摩に合わせつつ、カーテンは紫系の花に合わせる。

 

天に向けてなびく波。

 

私が陶器好きと知り、細かく説明をして下さる職員の方。

 

 

繊細で一期一会の絵付けに感嘆。

 

お話を聞きながら、美しき器を眺めて、素晴らしき和洋折衷の空間に浸る。

 

このひと時がいつまでも続けばいいのに…

 

2階へ上がります。

 

 

書斎で一杯?

 

この陶器、葉っぱを押し付けて模ったそうです。

 

 

溢れる花たちから聴こえる色と波のメロディー。

 

まるで立体絵画のよう。

 

花の色と輝く緑がお互いを映えさせますね。

 

 

寝室の主役は薩摩切子。

 

 

深いブルーに波の様な切れ目が入り、それが朝の木漏れ日で光と色の芸術を生み出します。

 

二重にガラスを巻いて作成しているそうです。

 

大変高価な薩摩切子。

 

いつか購入したいものです。

 

この空間を独り占め出来たばかりか、色々なお話も伺えたり、更には、先生や職員の方々が作業する風景まで垣間見られて、素晴らしく"プレミアム"で"プライスレス"な時間でした。

 

 

この空間が今、自分の為だけに開放されている。

 

幸運を噛み締める午前9時。

 

ブラフ18番館

テーマ:Der Wald・森林

アーティスト:ガブリエレ・ワグナー久保🇩🇪🇯🇵、橋口学🇯🇵

器:瀬戸焼

 

 

テーマの"Wald(森)"の世界が広がっています。

 

ドイツの深い森を想起させる瀬戸織部。

 

 

大地を包み、雨に濡れ艶やかに輝く苔のような深さ。

 

箸は会津塗りだそうです。

 

 

くずれた造形美が醸す美。

 

 

大地を感じさせる色調の空間。

 

 

瀬戸焼の土色の複雑な色味。

 

 

まるで、大地と草花を表現したかのような器と花の饗宴。

 

 

ポーズ違いの鳳凰がずらり。

 

 

木漏れ日の中、夏の緑と一体化する器たち。

 

2階へ上がります。

 

 

寝室に生まれた小さな森。

 

奥の額物は波の絵画かと思いきや…

 

 

何と、花びらと草木で描かれたもの。

 

まるで白昼夢の中で過ごしたかの様な時間。

 

今年は"花と器"ではなく、"器と花"とも言える装飾で、陶器好きとしては感動の連続でした。

 

そんな感動を胸に。

 

心からの感謝の気持ちを抱き。

 

西洋館を後にしました。

 

来年の花と器は全館プレミアム開館で決定。

 

 

花と器のハーモニー2024 中編

花と器のハーモニー2024 前編

花と器のハーモニー2023 前編

花と器のハーモニー2023 後編