神奈川県にある国宝建造物は2つ。
1つが長谷の鎌倉大仏、そして、もう1つが円覚寺の舎利殿。
通常は非公開ですが、年に数回、年始・GW・秋の宝物風入の際に特別公開されます。
*2024GW公開期間:5/3〜5/5
そんな特別拝観と新緑の円覚寺の風景を送ります。
◆円覚寺◆
(国指定史跡)
総門
*拝観料¥500
石段を上り、新緑萌える境内へ。
山門
(神奈川県指定重要文化財)
青空の下、緑に包まれる禅の空間。
仏殿
<由緒>
臨済宗円覚寺派大本山 瑞鹿山円覚寺
創建:弘安5年(1282)
御本尊:釈迦如来
開基:北条時宗
開山:無学祖元
寺格:鎌倉五山第二位
鎌倉幕府第8代執権・北条時宗が中国より招いた無学祖元により開山。
以降、建長寺に次ぐ五山第二位として君臨し、今の北鎌倉の玄関口で多くの参拝者を迎えています。
選佛場
青空と緑と茅葺屋根。
居士林
今年も拝めた大好きな風景。
小町通り界隈は大混雑でしょうけれど、こちらはこの通り、ゆったり。
方丈 庭園
真夏の様な陽射しに全てが輝いています。
香妙池
(国指定名勝)
新緑の美しさを教えてくれた円覚寺。
自然が生む色合いを存分に吸って。
いざ、舎利殿特別拝観へ。
*拝観料¥300
いつもは閉ざされている門の先へ。
特別な空間に足を踏み入れる感動。
唐門の前に佇み、呼吸を整えて中へ。
舎利殿
(国宝)
室町時代中期の築造と伝わる、国内最古の禅宗様建造物。
三代将軍・源実朝が宋から貰い受けた、お釈迦様の"仏牙舎利(歯の骨)"が安置されています。
屋根の反りと、軒下の垂木が扇状に広がり、優美な曲線を描くことで壮大さを演出しています。
殿内には光り輝く厨子。
正法眼堂
舎利殿脇に建つ修行道場です。
4年振り3度目の特別拝観、幸せなひと時でした。
特別拝観を終え、境内奥へ。
黄梅院
(御本尊:千手観音)
文和3年(1354)創建の夢窓疎石の塔所です。
奥には、聖観世音菩薩を祀るお堂。
時の流れと共に変わりゆく木に掘られた仏様。
天候にも恵まれ、素晴らしい1日を過ごせた事に感謝をして帰路につきました。
気付けば、紫陽花の時期もすぐそこに。
美しい鎌倉の自然。
今年も四季折々の風景が楽しみな鎌倉です。
*先日記事にした海蔵寺の後にも円覚寺に行きましたが、
今回の記事により、そちらはお蔵入り
円覚寺 舎利殿特別拝観〜正月@2020.1
円覚寺 舎利殿特別拝観〜宝物風入@2016.11