英勝寺を後にして。

 

JRの線路をくぐり、閑静な住宅街を進みます。

 

その先、行き止まりにあるのは花の寺。

 

◆海蔵寺◆

*入山無料

 

鎌倉は山に囲まれている事もあって、山の麓の行き止まりに寺院があるのも、その魅力のひとつ。

 

 

門前の春モミジと新緑と岩壁の饗宴。

 

海蔵寺でしか拝めない風景です。

 

初めて海蔵寺に訪れたのは、大学生の頃?

 

以来、この風景の虜です。

 

 

石垣の間の石段を上ります。

 

 

その先に続く、畳の参道。

 

 

この日(4/20)、躑躅がまさに見頃でした。

 

 

海蔵寺のシンボル、紅傘と鐘楼の図。

 

 

不揃いの石畳が美しい。

 

御本堂

<由緒>

臨済宗建長寺派 扇谷山海蔵寺

創建:建長5年(1253)

御本尊:釈迦如来

開基:宗尊親王

 

開基は皇族初の将軍となった宗尊親王。

 

源氏が三代で滅びた後は、京都から貴族や皇族を招き入れて将軍の座に就かせ、北条氏が執権として実権を握る図式が、鎌倉時代を通して行われました。

 

源氏が開いた鎌倉幕府の実態は、平氏系の北条氏による専制政治…

 

 

鎌倉幕府滅亡後に焼失するも、応永元年(1394)に扇谷上杉家により再興され、現在は東国三十三観音の札所や東国花の寺百ヶ寺として親しまれています。

 

現在の御本堂は大正14年(1925)の再建。

 

 

御本堂脇に築かれたやぐら群。

 

 

鎌倉を感じる、岩とやぐらと苔の風景。

 

庭園

*非公開

 

ご住職による造園で、茶室も置かれています。

 

 

剛の岩と柔の春の草花。

 

庫裡

 

毎度言っていますが、この牧歌的な庫裏が好き。

 

 

衝立越しに庭園を垣間見る、

 

薬師堂

 

天正5年(1577)頃の築造と伝わる浄智寺の堂宇で、安永6年(1777)頃に移築されたそうです。

 

薬師三尊像

(鎌倉市指定有形文化財)

 

赤児の泣き声に導かれた和尚が、辿り着いた先で掘り出した仏面が胎内に収められているそうです。

 

 

山門を望む。

 

薬師堂の脇の小径から境外へ。

 

 

鎌倉らしい、岩のトンネルを抜けていきます。

(驚くことに、この先に住宅があります)

 

岩場に築かれた聖域へ。

 

 

十六の井

*志納¥100(境内の唐傘の所に箱あり)

 

井戸か納骨堂か、宗教的なものか…


詳細不明の16個の穴。

 

十六菩薩を表現しているという説が有力な模様です。

 

奥に安置されているのは、観音菩薩像。

 

これぞ鎌倉らしい史跡。

 

 

切り株からキノコがにょこっと。

 

参道を戻り、切通しを抜けて、北鎌倉へ。

 

 

海蔵寺@2022.12