金沢城の東へ。
城址に隣接して、金沢の守護が鎮座しています。
擬洋風神門でも有名な金沢の名所。
◆尾山神社◆
江戸末期から明治初期に創建された、藩主を祀る神社のひとつ。
石鳥居の先の神門の存在感。
神門
(国指定重要文化財)
明治8年(1875)建立の擬洋風神門。
第一層は戸室石を使った煉瓦の三連アーチで、第二三層は漆喰仕上げ。
教会の様な見た目の中に注連縄という、唯一無二な光景。
神門から参道を望む。
また、各層の角がカーブした中国風な造りも加えられています。
所々に前田家の梅の家紋。
第三層の塔部分にはギヤマンがはめられていて、金沢の街を照らす灯台の役目もしていたそうです。
屋根には日本最古の避雷針。
梅と神門。
参道を進みます。
スタイル良しな狛犬。
拝殿
<主祭神>
前田利家公
芳春院(まつ)
慶長4年(1599)の前田利家没後、子の前田利長が利家を祀る神社建立を計画するも、外様大名ゆえ、徳川の時代に公然とは行えません。
そこで、他所から八幡神と天照大神を勧請して、卯辰八幡社として創建します。
明治6年(1873)建立の拝殿。
黒瓦屋根が金沢らしい美しい重厚さ。
利家公金鯰尾兜碑像
徳川の世も終わった明治6年(1873)、前田家別邸・金谷御殿があった現地に社殿を建立、卯辰八幡社から前田利家公を遷座して今に至ります。
遷座後の卯辰八幡社は宇多須神社となり、今も茶屋街の端に佇んでいます。
前田利家公像
背中の風船状の物は"母衣"と呼ばれる、後方からの攻撃に対する防具。
選べし家臣だけが備えたそうです。
華やかなイメージ?の前田利家ですが、当時、"槍の又左"の異名をとった猛者でした。
昨年、鎮座150年を迎えた尾山神社。
御本殿
拝殿と同じく、明治6年(1873)の建立。
煉瓦の玉垣に家紋が透かし彫りにされています。
金沢で最初の煉瓦造りだそうです。
金谷神社
(御祭神:前田家歴代当主・正室)
御本殿脇で一族集合。
さし石(力石)
よくある力比べの石ですね。
前田家から拝受したそうです。
拝殿脇には蓮と金蛙の現代アートなオブジェ。
神苑
(石川県指定名勝)
旧金谷御殿の庭園です。
東神門
(国登録有形文化財)
金沢城の旧二の丸門で、昭和38年(1963)に移築されました。
度々の火災でも難を逃れた貴重な遺構で、門に彫られた龍が火から門を護ったと言われているそうです。
参道から。
藩主を祀る神社は多々あれど、加賀百万石の実力を感じる尾山神社。
金沢の守護として、これからも…
御朱印
オリジナル御朱印帳
7年前の前回参拝時に拝受したもの。
長らく保管していましたが、藩主・戦国武将系専用御朱印帳にする予定。
(今の武田神社の御朱印帳がいっぱいになったら)
次回、
金沢城の東〜北の町並みの記事です。