2月下旬の石川県漫遊。

 

初日は金沢集中です。

 

駅から経済の中心地だった尾張町を巡り、茶屋街へと向かいます。

 

金沢駅 鼓門

 

捻れた柱が芸術的にも工学的にも素晴らしい。

 

 

朽ちゆく滅びの美。

 

周辺はリノベ施設も多いので、ここも何とかなればいいけれど…

 

 

元料亭?

 

すみよしや旅館

 

創業寛永15年(1838)、金沢最古の旅館で、加賀藩に代わって、旅人に通行手形を発行していたそうです。

 

伊能忠敬も宿泊したのだとか。

 

表通りに出て、尾張町へ入ります。

 

Respirecion

 

スペインのミシュラン星付き店で修行したシェフによるスペイン料理店。

(予約制で、ディナーコースは¥24,000程)

 

どんな味と空間が待っているのだろう?

 

尾張町 町民文化館

(石川県指定有形文化財)

 

明治40年(1907)築造の旧金沢貯蓄銀行(現北陸銀行)だったもので、昭和51年(1976)に県に寄贈され、昭和61年(1986)に公開されました。

 

屋根には城を想起させる鯱瓦。

 

 

黒漆喰の外観から中に入ると、白漆喰の洋の空間が広がっています。

 

 

白に映える青。

 

 

このアーチが堪らない。

 

色々な角度から眺めて愛でる…

 

頭取室

 

艶やかさの極み。

 

地下金庫

 

金庫内には歴代の紙幣が展示されています。

 

 

銀行時代の写真も。

 

 

昭和中期の高度経済成長期…日々、豊かになっていった時代。

 

大いに活況を呈したのでしょうね。

 

私自身は昭和48年(1973)生まれなので、物心つく頃にバブル崩壊でしたが、続く経済低迷、漂う閉塞感、欺瞞と軟弱が支配する今の時代を見ていると、どうしても昭和・平成に懐古的になってしまう…

 

 

裏手には煉瓦倉庫も残されていました。

 

尾張町老舗交流館

 

観光案内所兼休憩所です。

 

福久屋石黒傳六商店

(金沢市指定保存建造物)

 

嘉永5年(1852)築造の大型町家。

 

現当主で二十代目、現在も「石黒ファーマシー」として営業しています。

 

黒田香舗

 

創業380年を数える老舗。

 

加賀藩御用達の元薬屋で、今はお香や蝋燭の販売をしています。

 

四知堂 kanazawa

 

望楼の様な小屋根を設けた商家建築。

 

旧老舗油問屋の町家で、現在は台湾料理店。

 

朝・昼・喫茶は屋台風に、夜は予約制で台湾料理を頂けるようです。

 

金澤尾張町黒梅屋

 

昨年秋にオープンした、5部屋限定の宿。

 

お風呂は富山から温泉の湯を運んできているとか。

 

ギャラリー三田(旧三田商店)

(国登録有形文化財)

 

昭和5年(1930)築造の洋風建築。

 

旧三田商店は輸入業を営んでいました。

 

現在は、国内外のアーティストの絵画や陶器を展示するギャラリーです。

 

喫茶店も併設されています。

 

金沢文芸館

(国登録有形文化財)

*入館無料

 

昭和4年(1929)築造の旧銀行建築。

 

現在は文化交流施設として運営されていて、1Fは交流サロン、2F〜3Fは五木寛之を始めとした、金沢ゆかりの作家の著書の文庫館になっています。

 

今では、一大観光地、茶屋街へ抜ける通りという位置付けの尾張町。

 

そこには、もうひとつの金沢を知る風景が残っていました。

 

次回は尾張町で食べて泊まってという風に過ごしたいものです。

 

ご当地マンホール

 

金沢の伝統工芸、加賀引水のデザイン。

 

浅野川を渡り、茶屋街へ向かいます。