祐徳稲荷神社参拝記後編。
社殿脇から伸びる参道を進みます。
目指すは山頂の奥の院。
石壁社
(御祭神:萬子媛)
御祭神は祐徳稲荷神社を創建した萬子媛。
藩主婦人であった萬子媛は80歳の時、ここに巌窟を築き、断食をして入定しました。
稲荷神社らしい連なる朱の鳥居。
命婦社
(御祭神:命婦大神)
(佐賀県指定重要文化財)
*読みは"ミョウブシャ"
稲荷大神の遣い、白狐の霊を祀るお社。
京都御所の火災が花山院の屋敷に飛び火した際、御祭神が火消しに参じ、その話が光格天皇に伝わり、官位を授かったという伝承が残っています。
社殿は昭和8年(1935)迄、御本殿だったもの。
上って曲がって、またまだ続く…
途中、岩場の切り通しを抜けます。
切り通しから緩やかな参道を進むと、急勾配の石段の下に着きます。
岩場に近い石段を上ること5分程。
奥の院が目前に迫ってきます。
この最後の50mがキツい…
奥の院
(御祭:命婦大神)
拝殿から15分で到着です。
その右手では、展望休憩所兼授与所の建築中。
頂からは鹿島市街や有明海が望めます。
帰路は比較的緩やかな反対側の参道から。
山中には磐座信仰を思わせる、巨石を祀ったお社が点在していました。
大神の霊気を感じる往復30分程の登拝でした。
麓に戻り、庭園へ。
日本庭園
*入園料¥200
四季折々の色を楽しめる庭園。
訪れた時は梅と牡丹が見頃でした。
池には何故かチョウザメ。
黒いチョウザメが鯉に交じってゆらゆらと。
錦波川
境内の脇を流れる清流。
夏は蛍が舞うそうです。
向かいの外苑東山は躑躅の名所。
参道の入口に建つ巨大灯籠。
御朱印
九州随一の参拝者を誇る稲荷神社。
四季を通じて巡ってみたくなるお参りでした。
漫遊の舞台は有明海に面した重伝建の町へ。