佐賀県漫遊初日の宿。

 

佐賀城の北側に佇む和風旅館です。

 

◆旅館あけぼの◆

 

創業明治22年(1889)の老舗旅館。

 

創業以来、多くの著名人が滞在し、明治43年(1910)には、明治期を代表する画家・青木繁が画会を開催して、長期逗留をした事もある旅館です。

 

青木繁の作品「温泉」はこの時に描かれ、宿に贈られたものだとか。

 

 

建物自体は近代的ですが、玄関周りの風情に往時からの歴史を感じます。

 

ロビー

 

レトロモダンな雰囲気。

 

庭園は有明海をイメージしているそうです。

 

 

左手はダイニングルーム。

 

有田焼のタイルが壁と床を包みます。

 

この旧館の1階部分は平成元年(1989)に大幅リニューアルされたもの。

 

 

創業時の風情を残す階段。

 

現在、2階の和室は宿泊と個室食事処になっています。

 

お一人様は和室プランは無く、拝めず…

 

ライブラリー・セレクトショップ

 

先代が収集したという書籍がずらり。

 

宿で使用している有田焼の小皿やクラフト製品も陳列されています。

 

その手前はBarスタイル。

 

 

夜、外国の客人達が女将さんと思しき方と語らい合っていました。

 

国内外に多くの常連や縁の客を抱えているのでしょうね。

 

 

廊下の突き当たりには雅な屏風絵。

 

部屋は近代的な新館の3階です。

 

 

フロアや階段に飾られた絵画の数々。

 

 

主に佐賀の作家の作品を飾っているそうです。

 

 

展示作品は勿論、椅子や照明といった調度品のセンスが素敵です。

 

 

ゆっくり滞在して読書でもしたい気分。

 

 

有明ルーム

 

ごく普通のシングルルームですが、貝を焼いて作った貝灰の漆喰でリノベされた部屋です。

 

古い部屋の壁を漆喰で塗り替える、良いアイディアですね。

 

単に塗り替えただけではつまらない。

 

桧風呂

 

受付で時間予約をして入浴します。

 

沸かし湯ですが、桧の薫りと開放的な窓が温泉気分を演出してくれます。

 

 

夜の玄関。

 

あけぼの宝冠恵比寿

 

玄関脇の恵比寿像。

 

烏帽子の代わりに宝冠を被っている珍しい御姿。

 

佐賀中心街には多くの恵比寿像があって、それぞれに名前が付けられています。

 

 

今では近代的な住宅やビルが並びますが、明治〜昭和中期頃は城下町風情が残っていたのでしょうね。

 

その頃から4代に渡り、町を見つめてきた老舗旅館。

 

これからも多くの客人をもてなしていくのでしょう。

 

次回、初日夜の宴の記事です。

 

 

=======宿泊情報=======

ANAじゃらんパック利用(1泊食事無し/1名):¥64,100

*往復航空機代+宿泊代

じゃらんクーポン利用:¥5,000

差引計:¥59,100

<参考>

同プラン単独予約(1泊食事なし/1名):¥8,500