会津漫遊3日目。
14時のバスで南会津を南下します。
30分程で、群馬県との県境、尾瀬高原の玄関口でもある集落に着きます。
<旅の行程>
1日目:会津若松→東山温泉
2日目:会津若松→会津田島
3日目:南会津→檜枝岐→会津田島
4日目:大内宿→会津若松
日本有数の豪雪地帯で、温泉地としても知られる檜枝岐村です。
山を超え、辺りは一面の雪景色。
◆檜枝岐◆
旅館ひのえまた
*読みは"ヒノエマタ"
町並みの入口に建つランドマーク的な温泉旅館。
昭和後期に開湯された檜枝岐温泉には、旅館3軒、民宿20軒程から成ります。
かぎや旅館
明治時代後期創業、蕎麦や山菜などの山の幸を中心とした"山人料理"がウリの宿です。
この2軒は"日本秘湯を守る会"の会員宿。
3泊目は檜枝岐温泉にしたかったのですが、バスと電車のダイヤ都合で断念。
ここでの滞在時間も1時間と、タイトなので、先を急ぎます。
街道沿いの商店と民家の間に建つ鳥居。
鎮守神社の鳥居です。
この先にお目当ての風景が待っています。
高鳴る鼓動で寒さも感じない。
檜枝岐の舞台
(国指定重要有形民俗文化財)
春にこの舞台で村人により歌舞伎が奉納されます。
舞台は江戸時代に創設されたもので、現在の舞台は焼失により、明治後期の再建。
雪を纏い、幻想的で荘厳な雰囲気…
中央上の鎮守神社を囲む石垣が露天の観覧席となっています。
長年恋焦がれたこの風景。
見上げれば、
神々しい自然の美しさに抱く畏怖の念。
社殿前から舞台を見下ろす。
江戸時代から受け継がれてきた農民芸能。
今も30名程の座員で形成されているそうです。
伝統がいつまでも途絶えませんように。
境内を後にして、集落を散策します。
裁ちそば まる家
明治5年(1872)創業の丸家旅館が営む蕎麦屋。
"裁ちそば"とは、檜枝岐の郷土蕎麦で、つなぎ無しの生蕎麦。
何枚も重ねて裁断する製法からそう呼ばれるそうです。
ところで、
蕎麦店も公開施設も11/中旬で冬期休業となっていて、通りには私以外、人影無し。
トイレも閉鎖中で困りましたが、川沿いの観光駐車場にあった近代的共同トイレに救われるw
雪国の人にとっては、何の変哲も無い風景?
けれど、
私にとっては心を奪われ息を呑む絶景。
川を渡った先は民宿街。
春夏は釣り人や尾瀬目当ての人、工事関係者で賑わうのでしょうね。
自然が織り成す水墨の世界。
オコジョ、可愛い。
ご当地マンホール
村の花・ミズバショウ。
15:40発のバスで会津高原尾瀬口駅に着いたのが17時過ぎ。
帰りは電車との接続も良く、18時前には会津田島に戻りました。
泊まりは駅近のビジホ。
翌朝早朝、少し会津田島を散歩しました。
国権酒造
明治10年(1877)創業の老舗蔵。
空き家状態の石造屋敷。
玄関前に"図書館長席"と描かれた椅子が置かれていて、謎多き…
旧南会津郡役所
(福島県指定重要文化財)
*入館料¥200
明治18年(1885)築造の擬洋風建築。
前日お世話になった和泉屋旅館では、この日も絶賛"カリン持ってけ"キャンペーン実施中w
4日目、最終日。
大内宿へ向かいます。