会津漫遊2日目の宿へ。
会津若松を経ち、在来線で1時間15分。
南会津の観光拠点、会津田島に着きます。
江戸時代には幕府直轄の天領となり、会津若松と栃木を繋ぐ会津西街道の宿場町として賑わいました。
<旅の行程>
1日目:会津若松→東山温泉
2日目:会津若松→会津田島
3日目:南会津→檜枝岐→会津田島
4日目:大内宿→会津若松
宿は駅から表通りに出てすぐ。
酒蔵や趣のある建造物が点在する通りで、存在感のある出立ちが目を惹きます。
◆和泉屋旅館◆
(国登録有形文化財)
昭和9年(1934)創業の文化財の宿。
破風屋根がインパクト大。
玄関から惹きつける素晴らしさ。
急勾配な階段に奥に一直線に伸びる廊下。
タイル張りの床がレトロモダン。
左手の居間には、昭和レトロな風景が再現されていて、定期的に変わる人形装飾が面白い。
欄間に掲げられた日本画に歴史を感じます。
戦後、進駐軍の指定旅館になった時代もあり、洋間や英語表示が今も残っているそうです。
建物は裏通りまで続いていて(70m程)、凝った意匠が各所に施されているのですが、冬期は寒い為、案内はしていないとの事…
"常連さんなら勝手にどうぞだけど…"と、気まずそうに大女将さん。
残念ですが、人様のお宅にお邪魔している訳で、そこは潔く笑顔で断念。
(次回は春にでも)
廊下奥から。
桜で縁取られた部屋の入口。
古き良き和風旅館のお手本の様な造り。
横になって目を瞑れば…
気分は昭和の放浪の旅人?
部屋の手前の洗面所はタイルレトロ。
洗面台の正面にも部屋があり、扉が開いていたので、一枚。
洗面所の前に共同の風呂場。
普通の家族風呂で、シャワー無しのカランのみ、湯加減の調整も微妙なのはご愛嬌。
18時を回った頃、大女将さんと女将さんが夕飯を配膳してくれました。
天婦羅、蕎麦、紅鱒、馬肉、鮭白子、茶碗蒸し…そして、南会津の郷土料理、つゆじ。
思っていた以上の量。
会津の馬肉はもっちとして風味豊か。
紅鱒は焼いてから煮たもので、しっとり。
つゆじ
貝柱出汁なのは、こづゆと共通ですが、南会津ではこづゆは食べないそうです。
独特の形の自家製豆腐にたっぷりな山の幸。
昔は藁で豆腐を巻いて絞って作っていたそうです。
郷土料理の素晴らしさを堪能した夕飯でした。
(ついでに地酒の"国権"も頂きました)
翌朝。
脇の小道を辿って裏手まで散策。
巨大な松が歴史を物語ります。
美味しい日本の朝食。
チェックアウトの時、女将さん&大女将さんと玄関で色々お喋り。
お人柄溢れる方々に朝から心が温まります。
"持ってけ持ってけ"とカリンを2つ頂きました、ついでに色付いたカエデの葉も。
(カリン、重い…w)
カリンは我が家の玄関で、暫く良い香りを漂わせてくれました。
ご当地マンホール
町の鳥ウグイス、町の花ヤマツツジ、町の木ブナの柄。
漫遊3日目。
会津田島から南下します。
=======宿泊情報=======
宿泊代(1泊2食/1人):¥9,000(税込)
*直接電話予約
計:¥9,000