毎年の〆は箱根か湯河原。
昨年は奥湯河原にしました。
そんな、2023年〆の記事を前後編で送ります。
熱海市との県境に位置する湯河原。
お隣りの箱根とは異なり、静かに湯に浸かれる、あまたの文人に愛された温泉郷。
その湯河原温泉から更にバスで5分程、山間の風光明媚な地に奥湯河原温泉はあります。
今回の宿は、その中でも名のある老舗。
バスの終点から自然に囲まれた坂を上ると、宿が見えてきます。
◆加満田◆
創業は昭和14年(1939)のこと。
小林秀雄や鏑木清方らの文人墨客が贔屓にした宿としても知られています。
私も以前から泊まりたかった宿のひとつだったので、嬉しい初宿泊。
平成期に改修されたと思われる館内。
部屋は2階の奥。
はぎ
部屋に入ると、正面に8畳間。
右手はお風呂と洗面所&トイレ。
落ち着いた純和風の佇まい。
庭の向こうは奥湯河原の森。
紅葉の時期はさぞかし美しい事でしょう。
14時半チェックインなのも、ゆっくり過ごしたい旅人にとっては有難い。
部屋の風呂も源泉掛け流し。
使う事はなかったけれど…
館内を散策しながら、大浴場へ。
玄関脇の談話室。
宿ゆかりの作家たちの書籍がずらり。
内湯は2つあって、22:00に男女入替え。
大風呂(彩)
<湯河原温泉>
泉質:カルシウム-硫酸塩泉
泉温:42.0℃
ph:7.5
*加水無・加温有・塩素無・循環無(源泉掛け流し)
優しくも濃ゆい湯感。
湯河原温泉郷では、一番良い湯かも。
2つの自家源泉による贅沢な掛け流し。
肌を優しく包む心地よい質感が最高です。
続いて、もう1つの内湯。
大風呂(輝)
22:00〜9:30が男湯になります。
湯船の淵が檜という事を除けば、彩の内湯と造りはほぼ同じ。
露天風呂は館内の最奥にあります。
使用中はライトが灯る仕掛け。
宴会場の脇を通り、扉の先の湯小屋へ。
露天風呂(もみじの湯)
貸切には贅沢な広さ。
前の庭には、宿のシンボル、河童の石像が寝そべっています。
露天風呂(ほたるの湯)
溢れる自然を眺め、静かに湯に浸かる。
聴こえてくるのは自然の音だけ。
まさに、癒しの宿。
河童の絵で有名な漫画家、清水崑も常連だったようで、あちこちにゆかりの品がありました。
湯上がり後、部屋でぼーっとしたり、司馬遼太郎の「街道をゆく」シリーズを読んだり、まったりと過ごして夕飯を待ちます。
次回、食事編です。
=======宿泊情報=======
宿泊代(1泊2食/1人):¥28,775(税込)
じゃらんクーポン利用:¥500
じゃらんポイント利用:¥3,200
計:¥24,775