時刻は18時。
割烹料理でも人気の宿、楽しみな夕飯。
割烹 石心亭
代々、当主が料理を振る舞ってきたそうで、どんな郷土割烹が出てくるかわくわくです。
もずく酢に刺身こんにゃく、お造りなど。
刺身こんにゃく
キクラゲが練り込まれた刺身こんにゃく。
梅酢でさっぱりと。
キクラゲが良い食感のアクセント。
お造り
カンパチやタイ、タコなど。
津和野地酒 上撰 三銘柄利き酒セット
歴史ある町には美味い酒がある。
初陣(古橋酒造)、華泉(華泉酒造)、高砂(財間酒場)の三銘柄を飲み比べ。
器がどれも素敵です。
初陣はバランスが良く、華泉は淡麗、高砂は燗が良さそうな味わい。
鮎の塩焼き
竹の形の陶器も熱々で、鮎が冷めません。
香りを楽しみ、お酒と共に。
石の心
宿の名物で、唯一無二の料理。
ご主人自ら解説をしてくれます。
小鯛、鯖、小茄子、奈良漬、茗荷、糸素麺、菊の菜葉…これらの酢漬けが押し寿司風に。
酢漬けが大好物な私にとっては、ここに全てが詰まっている食の宝箱。
味は勿論の事、見た目も風流で美しい。
酒も進む訳で、追加注文。
狐 三種利き酒セット
"華泉"の人気銘柄"㐂津禰(狐)"の飲み比べ。
白は甘味と辛味のバランス、紅は米の芳醇な香り、黒は上質な甘味の後に辛味がキリッとくる、大吟醸らしい味わい。
胡麻豆腐
国産黒毛和牛鉄板焼き
肉の旨味と脂感が美味。
海老素麺
海老が練り込まれた素麺を出汁で頂きます。
鴨ロースト
鴨の風味に山椒が良いアクセント。
幸福&口福感に浸っていると、
大女将さん(?)がいらっしゃり、"お久し振りですね"と言うので、"…いえ、初津和野ですよ"と。
他人の空似か、そういう話法か?
すると、一杯サービスして下さりました。
㐂津禰 金狐(ひやおろし)
秋限定のひやおろし。
ひやおろしならではのフレッシュ感が秀逸。
次回は本当に"お久し振りですね"でいきたい。
茶碗蒸し
出汁の深みと柚子の風味が素晴らしかった。
茶碗蒸しにその地域や宿、お店の個性が出ますね。
冷やしとろろご飯
冷やしとろろの風味の深さに感動。
デザートはフルーツ。
どれも小粋で郷土感溢れるお品でした。
大満足。
食事処に飾られていた華泉酒造の狐たち。
(翌日、酒蔵で金・黒・紅を購入しました)
夜、雨の魚町通り。
雨に濡れ、艶やかな津和野。
翌朝。
朝食も同じ席にて。
つゆの入った徳利を湯豆腐と一緒に鍋で温める仕組みが面白い。
これにご飯と味噌汁。
そして、熱々だし巻き玉子でお目覚め。
食後、チェクアウト前に津和野が誇る名刹へお参りをしました。
*記事は次回
9時過ぎに宿に帰投。
お別れを惜しみ大女将さん(?)と少しお話。
背中を見送られて宿を後に。
津和野の素晴らしさを伝え続ける宿。
いつかまた必ず。
続く。