東海と近畿が交差する三重県。
伊勢志摩をあえて外した内陸部を2泊3日で巡りました。
<旅の行程>
1日目:桑名→鈴鹿→亀山
2日目:関宿→伊賀→赤目
3日目:赤目→伊賀上野
旅のスタートは東の玄関口、桑名から。
古来、港湾都市として栄えた都市です。
桑名駅から徒歩10分程、まずは、総鎮守参り。
◆桑名宗社(春日神社)◆
青銅鳥居
(三重県指定有形文化財)
寛文7年(1667)、桑名城主・松平定重の寄進。
歴史を感じる美しき御姿に見惚れます。
楼門
迫力の楼門。
元は天保4年(1833)の建立。
空襲により焼失した為、現在の楼門は平成7年(1995)に再建されたもの。
楼門の先に伸びる石畳の参道。
連なる石鳥居に崇敬の厚さを感じます。
手水舎
御膳井水
(桑名市指定民俗文化財)
江戸時代中期から神供に用いられた井戸水。
明治天皇行幸の折、献上された名水です。
参道を振り返る。
石鳥居には春日神社らしく、藤の神紋。
拝殿
<主祭神>
桑名神社:天津彦根命・天久々斯比乃命
中臣神社:天日別命・春日四柱神(建御雷神・斎主神・天児屋根命・比売神)
桑名宗社は桑名神社と中臣神社の二社から成り立つ、桑名の総鎮守。
桑名神社は延喜式内社で、古代、この地を治めた豪族、桑名首氏の祖神を祀ります。
中臣神社も式内社で、御祭神は伊勢国造の祖神。
元は桑名神社が鎮座していて、後に中臣神社が遷座、永仁4年(1296)に奈良春日大社から春日四柱神が勧請されて今の構成となりました。
以降、徳川家康からの寄進を始め、歴代桑名城主からの崇敬を集めました。
その歴史から、賽銭箱と拝所が別々。
現在の拝殿は昭和29年(1954)の再建。
御本殿
昭和59年(1985)再建、二社が並んでいます。
陽石
戦前は陽石を洞で覆う楠の巨木がありましたが、戦火で焼失し、今ではその幹の一部が残るばかり。
桑名東照宮
(御祭神:徳川家康公)
徳川秀忠の長女、千姫による建立。
千姫は大坂夏の陣の後、大阪城から江戸へ向かう途中にこの地で桑名藩主の子息、本多忠刻と恋に堕ち、家康の許しを得て嫁入りして、仲睦まじく過ごしたそうです。
社務所
まだ8時半だった為、御朱印は断念。
社頭から伸びる街道を進み、堀を渡ります。
次回、桑名城の風景を送ります。
続く。