神奈川県三浦市三崎。

 

三浦半島の端、国内有数の鮪の町として知られる港町。

 

昭和期には、三崎港と静岡県の焼津港・清水港と共に、国内のマグロ総水揚げ量の8割近くを占めました。

 

因みに、三崎港のマグロ漁は遠洋漁業で、船上で処理と冷凍がされます。

 

つまり、三崎まぐろ=冷凍まぐろ。

 

マグロの町としてだけでなく、町並み活用にも注力している港町の風景を前後編で送ります。

 

三崎港

 

勿論、京急の最強アイテム"みさきまぐろきっぷ"を使用して、横浜駅から京急で1時間、終点三崎口駅へ。

 

そこからバスで15分程。

(電車もバスもみさきまぐろきっぷでフリー)

 

 

図らずも、訪れた日は町の鎮守、海南神社の例大祭でした。

 

 

太鼓と囃子と共に、神輿や獅子舞が町を練り歩いていました。

 

コロナ禍でずっと中止されていた例大祭、4年振りの再開です。

 

三崎宿 酒宿 山田屋(山田屋酒店)

 

昭和5年(1930)築造の主屋は酒屋兼宿。

 

山田商店が主導して、歴史的建造物をリノベして新たな宿場、三崎宿が創生されました。

 

現在、山田酒店を含め4軒展開中。

 

旧葉山商店

 

蕎麦屋として営業していましたが、現在、内装工事中。

 

扉のデザインが同じなので、三浦宿の宿になると思われます。

 

それはそれで後に繋がるので良かった。

 

 

町の鎮守、海南神社に続く通りへ。

 

魅力的なリノベ物件が連なっています。

 

CABA COFFEE BEANS

 

以前はバルでしたが、今はカフェ。

(経営者は同じなのだろうか?)

 

喫茶トエム

 

レトロ喫茶も健在。

 

 

看板建築通りへ。

 

通りは露店で大賑わい。

 

 

旧婦人服店は看板店が撤去されていました。

 

新たな姿での復活を待ち望む。

 

三崎宿 江戸の蔵宿

 

江戸時代中期築造、三崎最古の建物。

 

元鮪問屋の重厚な商家建築が、リノベを終えて宿として復活しました。

 

蔵造りの主屋の後ろには増築された洋館もあるそうです。

 

三浦宿の宿はどこも素泊まりで平日1名¥26,000、2名で¥13,000、3名以上で¥11,000です。

 

クラフト うみべ

 

コロナ禍で2年間休業していたクラフトショップも昨年春から復活。

 

陶芸家でもあるマダムが知人の実家だった元履物店の店蔵を引継ぎ、平成27(2015)から営業を始めました。

 

前回同様、"看板建築"の話をすると、パッと目が輝く素敵なマダム。

 

"皆さん、なかなか上を見て下さらなくて"と。

 

 

店頭には芸能人の色紙多数。

 

海風が店内を吹き抜け心地良い店蔵。

(反面、冬場は寒過く休業するそうです)

 

 

ここでお猪口を買ったのが6年前の夏。

 

あの時も丁度、例大祭の日でした。

 

今回はこの色味が美しい器を連れて帰りました。

 

ルミエール

 

長らく空き店舗だった様子でしたが、内装も新たに軽食&喫茶として復活。

 

コロナ禍も明けた事を実感します。

 

チャッキラコ・三崎昭和館

*入館無料

 

チャッキラコとは、女性だけで行われる豊漁・商売繁盛のお祭りで、ユネスコ無形文化遺産。

 

ここも数年振りの再開です。

*記事は次回

 

 

小径や通りを彷徨えば、至る所に昭和の面影。

 

 

過ぎ去りし昭和の日々を町が静かに語りかけてきます。

 

 

次回、三浦総鎮守の記事を送ります。

 

続く。

 

 

2020年 コロナ禍の三崎

2017年 看板建築の町並み