5月の3泊4日富山県漫遊2日目。
高岡から南下します。
<旅の行程>
1日目:立山(芦峅寺・岩峅寺)→富山→岩瀬
2日目:高岡→城端→五箇山(相倉・菅沼)→五箇山温泉
3日目:城端→南砺高瀬→井波→高岡
4日目:高岡→伏木→吉久→山町筋・金屋町→富山
朝8時、高岡駅から五箇山・白川郷に向かう世界遺産バスに乗ります。
(五箇山フリーきっぷ¥2,500が便利)
バスに揺られて1時間弱、城端で途中下車。
*読みは"ジョウハナ"
6年振り2度目の訪問です。
城端
室町時代、豪族の荒木氏の居城、城ヶ鼻城が築かれ、その後、善徳寺の門前町として栄えた城端。
ユネスコの無形文化遺産に登録されている"城端曳山祭"でも知られ、"越中の小京都"とも称されます。
そして、
図らずも、訪れたのはその曳山祭の当日。
町は交通規制が敷かれ、壮麗な曳山が町を曳き回されていました。
城端曳山祭
(国指定重要無形文化財・無形文化遺産)
享保年間(1716〜1736)の初期に始まった城端神明宮の春季例祭で、6基の"ぎゅう山"と呼ばれる曳山を中心に、神輿や中で庵唄が奏でられる庵屋台などが町を練り歩きます。
豪華絢爛、桃山様式の寺院の様な曳山。
右手に見えるのが庵屋台。
屋台下の幕の中に入った数名により庵唄が奏でられます。
庵唄と車輪が発するギュ〜という音、その車輪が道路に擦れる音に誘われて。
この独特な車輪の音は魔除けになるのだとか。
城端別院善徳寺
(宗派:真宗大谷派)
文明3年(1471)、本願寺代8代・蓮如上人により開基され、現在は東本願寺の城端別院。
門前は屋台で賑わっていました。
公民館も奉納品や花で飾られ、雅な雰囲気。
華やかで見事な襖絵。
土蔵群「蔵回廊」(旧野村家住宅蔵)
(国登録有形文化財)
回廊で繋がった4棟の蔵。
豪商、野村家が明治36年(1903)に建てたもので、現在は展示施設として活用されています。
*内部見学料¥520(城端曳山会館共通)
桂湯
(国登録有形文化財)
昭和5年(1930)頃に建てられた元銭湯。
平成16年(2004)まで現役の銭湯でした。
内部も公開中で、雑貨店としても営業中。
じょうはな織館(旧城端織物組合事務棟)
(国登録有形文化財)
昭和3年(1928)の建築で、木造にモルタルとタイルでレンガ造り風にした擬洋風建築。
城端は絹織物でも栄えました。
街道から小径に入ります。
城端醤油
大正8年(1919)創業の醤油醸造蔵。
坡場の坂
この坂は旧五箇山街道の本通りでした。
城端醤油の建物が風情を漂わせます。
往時、五箇山の生糸などを扱う商家が集まっていたそうです。
松井機業場
明治10年(1877)創業の機屋。
城端絹や絹と和紙を貼り合わせた城端しけ絹紙を製造販売しています。
時代の流れに合わせ、インテリア商品や美容用品にも注力して新ブランド、ヨハナスを立ち上げたり、Uターンした若きご当主が新展開で魅せています。
川島地区
川沿いの小径に残る織物の町の風景。
石垣と渡り廊下の風情。
物造りの町の今昔を想い…
かつて花街だった通り。
(前回訪問時に町の方に教えてもらった)
城端駅
駅から城端の町並みまでは徒歩10分程。
ご当地マンホール
城端曳山際の曳山の車輪に、旧城端町の花・ミズバショウと木・コシノヒガンザクラが描かれています。
古き良き風景と文化が残る城端。
まだ見ぬ風景を求めたまた訪れたい。
次回、善徳寺の記事を送ります。
続く。
2017訪問時の記事