福井城から徒歩5分程。

 

福井藩主・松平家の旧別邸が公開されています。

 

アメリカの日本庭園専門誌でもランキング上位に登場する名園です。

 

◆養浩館庭園◆

(国指定名勝)

*入園料¥220

 

江戸初期から中期頃に造られ、元禄12年(1699)に回遊式林泉庭園として完成します。

 

明治時代には、皇族や大隈重信ら各界の名士が来訪しました。

 

養浩館の名は孟子の言葉、"浩然の気を養う"に由来します。

(その意味は、"活力の源となる気を育む")

 

 

当時の建物は戦火で焼失しており、現在のものは全て平成5年(1993)の復元です。

 

御台所

 

丁度、「池のほとりのアート展」の開催期間で、"光"をテーマにした作品が展示されていました。

 

満月・月の舟・ハープ

作:広部 正雄

 

幻想的な夢の様な作品。


池を望む廊下を進みます。

 

御廊下

 

灯される光に射し込む光。

 

それぞれの作品がその中で輝きます。

 

雨降りの森

作:けのたま工房

 

蜘蛛の巣の雫が輝いて。

 

御湯殿

 

殿様の蒸し風呂です。

 

手前の床が傾斜していて、お湯が流れる仕組み。

 

櫛形ノ御間

 

水面から反射して射し込む陽の光。

 

ゆらゆらと輝き、夢見心地。

 

御月見ノ間

 

風流な書院造りの座敷。

 

雲窓の出書院から月見をしていたそうです。

 

Lotus-景-

作:伊藤 ミナ子

 

鮑の貝殻の螺鈿細工で表現した蓮池。

 

 

天袋にも華麗な螺鈿細工。

 

 

かつては、上水から遣水を引いていたそうですが、現在は地下水を汲み上げています。

 

 

日本最大級と言われる、一枚岩の石橋。

 

 

池に囲まれた屋敷。

 

屋敷の縁まで水を湛える庭園は、かつて、御泉水屋敷とも呼ばれていました。

 

 

杉戸には尾長な鶏。

 

鶏の杉戸絵、大好き。

 

 

まずに水面に浮遊するお屋敷。

 

 

庭園も梅に桜に牡丹に紫陽花と、四季折々の美しさで魅せてくれます。

 

松平家の城下町のお屋敷。

 

様々なイベントも開催され、今でも人々に愛され続ける名勝。

 

 

花咲く季節にも訪れたい。

 

次回、福井漫遊最終話です。

 

続く。