城崎温泉屈指の名旅館、三木屋。

 

前回宿泊時は素泊まりだった為、楽しみ倍増で食事処へ。

 

そこには、

 

但馬の山海の幸が待っていました。

 

食事処 平八郎

 

半個室で頂きます。

 

先付

(枝豆豆腐)

前菜

(鰰の南蛮漬け・若瓜と鰻の流し物・但馬鶏のもろみのせ・プチトマトのシロップ漬け・白バイ貝)

 

ハタハタにバイ貝という、兵庫でありながらも、北陸〜東北と同じ海の幸。

 

しっとりぷりっとした但馬鶏にもろみを合わせるセンスが好き。

 

 

まずはビール。

 

薄くて軽い上等なグラスが良き。

 

お造り

(タイ・カンパチ・赤イカ)

 

刺身の艶が違います。

 

新鮮さゆえの弾力ある食感が最高。

 

お椀

(のどぐろしんじょうのお吸い物)

 

日本海名物、のどぐろ。

 

滋味深く奥深く染みる味わい。

 

伊根満開

@京都府与謝郡伊根町 向井酒造

 

ここで伊根の向井酒造の銘酒を注文。

 

古代赤米を使った日本酒で、味醂にも近い甘味が肉に合わせたい味わい。

 

焼き物

(鮎の塩焼き)

 

この漫遊5匹目の鮎さん。

 

やはり、たで酢。

 

陶板

(特選但馬牛「但馬玄」部位三種食べ比べ)

 

部位三種はハラミ、赤身、霜降り。

 

生姜タレ、山葵、岩塩をお好みで。

 

兵庫県のブランド牛と言えば、神戸牛ですが、この但馬牛こそが神戸牛のルーツ。

 

但馬牛の内、一定の基準を満たしたものが神戸牛とされます。

 

 

また、松阪牛や近江牛は但馬牛の子牛から肥育されたりもします。

 

この"但馬玄"はその最高峰。

 

 

口に広がる肉の無限なる旨味、ほとばしる上質な肉汁、香りと共に余韻を残して…

 

酢の物

(湯引き鱧)

 

肉に溺れた後はさっぱり酢の物。

 

見た目にも涼やかで美しいひと品。

 

蓋物

(甘鯛と道明寺蒸しの梅肉餡)

 

ほくほくな身に表面カリッな甘鯛。

 

ここに梅肉餡というのが憎い。

 

ふと見ると、蓮華が左利き配膳。

 

このさりげない気付きや配慮が嬉しい。

 

お食事

(ごはん・赤出汁・香の物)

 

夜は赤出汁に限る。

 

デザート

(抹茶葛餅・フルーツ・竹野産誕生のクッキー)

 

竹野浜の海水から作られる"誕生の塩"を使ったクッキーは、塩味と甘味の絶妙なバランス。

 

こちらも左利き配膳。

 

但馬の幸をひと品ひと品、美しく美味しく。

 

素晴らしい美食の宵でした。

 

 

夜も更け、静まるロビー。

 

 

少し温泉街を散歩。

 

射的場に若い人の行列が出来ていたりして、"懐かしの温泉街"なブランディングが成功しているのだなぁと、嬉しくなりました。

 

翌朝。

 

 

地域によって異なってくる朝食の焼魚。

 

北近畿はカレイでした。

(神奈川は鯵一択w)

 

 

湯豆腐ことこと。

 

歴史ある文豪ゆかりの名旅館。

 

素晴らしい食にも感動。

 

そして、


行き届いたサービスや大女将さんとのひと時。

 

また訪れたい特別な宿になりました。

 

 

旅の思い出に麦わら細工のミニ団扇。

 

城崎温泉を後にして、与謝野町の重伝建へ。

 

続く。