3泊4日福岡漫遊、3日目の宿へ。

(前中後編の3部作で送ります)

 

羽犬塚駅からJRとバスを乗り継いで1時間と少し、柳川に着きます。

(福岡は横の移動が不便…)

 

柳川は立花家が治めた城下町で、町全体に堀が張り巡らされた水郷の町としても知られます。

 

<旅の行程>

1日目:福岡→太宰府→二日市温泉

2日目:久留米→筑後吉井

3日目:筑後吉井→うきは→八女→柳川

4日目:柳川→八女→久留米

 

大友宗麟の家臣として名武将の誉れ高き立花道雪、女武将として名高い娘の立花誾千代、そして、娘婿で、徳川家康が"武田・上杉・織田と並ぶ"と称賛した立花宗茂。

 

そんな立花家のお屋敷の宿。

 

しかも、

 

立花家の末裔による直接経営。

 

◆柳川藩主立花邸 御花◆

(国指定名勝)

 

洋風の見事な門構え。

 

門をくぐる…期待と興奮の瞬間。

 

西洋館

 

明治43年(1910)に立花家の迎賓館として建てられたもの。

*西洋館の記事は後編にて

 

西洋館から続く和館。

 

家政局(お役間)

 

西洋館と同時期の築造で、西洋館の後方には大広間がある御広間があります。

 

宿泊者はいずれも見学自由です。

*一般入園料¥1,000(西洋館・庭園・大広間・史料館共通)

 

大広間は連日ブライダルで利用されていた為、見学出来ず…

(これだから土日ってやつは)

 

そして、和館から続く宿泊棟。

 

松濤館

 

御花はこの御花畠の地に柳川城の二の丸の機能を移した別邸で、いつ頃からか、"御花"と呼ばれ親しまれるようになります。

 

明治時代になると、西洋館・本館(和館)が築かれ、戦後に料亭旅館となり今に至ります。

 

 

御花専用の船着場。

 

ブライダルでは川から入館するそうです。

 

 

宿泊棟は歴史ある高級旅館の風情。

 

 

展示品に立花家の威厳を感じます。

 

 

部屋は和洋二間の角部屋。

 

 

花瓶のいぐさの飾りが面白い。

 

 

床の間には"金甲"と呼ばれる兜の置物。

 

立花家の家紋入りです。

 

 

洋間にツインベッド。

 

部屋からは敷地を一望出来ます。

 

松濤園

 

明治43年(1910)、14代当主・立花寛治により整えられた庭園。

 

黒松に囲まれた優美な池の美。

 

 

本館・西洋館を眺めて一人にんまり。

 

ひと息ついて、軽く館内散策です。

 

本館の家政局に雛人形が展示されていました。

 

さげもん

 

"さげもん"とは、柳川に伝わる吊るし雛。

 

江戸時代末期に、古着の端切れで作った小物を飾って初節句を祝った事が始まりだそうです。

 

 

夜は妖艶な雰囲気に一変。

 

敷地内には史料館も併設されています。

 

こちらも宿泊者は無料。

 

立花家史料館

*一般入園料¥1,000(西洋館・庭園・大広間・史料館共通)

 

長屋の様な蔵の中に立花家に伝わる品々が展示されています。

 

 

短刀 銘 吉光

(国宝)

剣 銘 長光

(国指定重要文化財)

 

左の国宝・吉光は建武3年(1336)に足利尊氏より拝領した家宝で、右の長光は鎌倉時代中期のもの。

 

 

婚礼調度の品々に光る葵の紋。

 

最後の藩主・立花鑑寛の夫人が徳川家の息女だった為です。

 

 

スマホもゲーム機も無い時代の遊戯アイテム。

 

まるで史跡か史料館に泊まる感覚になる御花。

 

全国でも他に例を見ないであろう、藩主の末裔が今も経営する藩主の旧邸旅館。

 

従業員の方々も誇りをもって働いてらっしゃる様子でした。

 

次回、中(食事)編です。

 

続く。

 

=======宿泊情報=======

JALじゃらんパック利用(一泊二食/1名):¥78,400

*往復航空機代+宿泊代

じゃらんクーポン利用:¥7,000

差引計:¥71,400

<参考>

単独予約(一泊二食/1名):¥43,560〜