睦月の鎌倉散歩。
明月院の次は浄智寺。
鎌倉らしい緑とやぐらの寺院です。
◆浄智寺◆
(国指定史跡)
*入山料¥200
古都鎌倉の雰囲気を醸し出す苔むした太鼓橋。
左手には鎌倉十井のひとつ、甘露の井。
山門
扁額の"寶所在近"は円覚寺の開山・無学祖元の筆と伝わり、"仏を信じ、修行を積めば心の平穏が得られる"という意味だそうです。
ここで言う"寶所"、"宝の在り所"は悟りの事。
鎌倉石の石段を進みます。
鐘楼門
平成19年(2007)再建の唐様の門。
上層に下げられている銅鐘は慶安2年(1649)鋳造のもので、県指定有形文化財。
ビャクシンが巨大な門柱の様。
御本堂(曇華殿)
<由緒>
臨済宗円覚寺派 金宝山浄智寺
創建:弘安4年(1281)
御本尊:三世仏(阿弥陀如来・釈迦如来・弥勒如来)
開基:北条師時
寺格:鎌倉五山第四位
札所等:鎌倉三十三観音霊場第三十一番
第5代執権・北条時頼の子、北条宗政が若くして没し、その菩提を弔う為に創建されました。
その後、夢窓疎石などの高僧が住職を勤め、最盛期には塔頭も11寺院に及びました。
御本尊の三世仏は県指定有形文化財。
御本堂の裏側に観音菩薩像が安置されています。
南北朝時代のものです。
裏手に広がる庭園と書院。
関東大震災で伽藍が失われた為、現在の伽藍群は昭和の再建。
可愛らしいお地蔵さんペアにご挨拶。
鎌倉らしい切り通し風の参道を奥へと。
岩に開けられた洞穴を抜けて行きます。
その先のやぐらに、"鎌倉江の島七福神"がひっそりと佇んでいます。
布袋尊
撫でてご利益で人気の布袋さん。
やぐらエリアから出ると、書院の表に着きます。
書院から庭園側を覗く。
茶室
茅葺屋根と岸壁。
これが鎌倉の原風景。
その傍に蝋梅が咲き誇っていました。
以上、数年振りの浄智寺参りでした。
時刻は10時過ぎ。
ささっと八幡様参り。
境内社の白旗神社の参道。
光と影の中の紅一点、紅梅。
そして、
ゆっくりと昼舵。
潮風料理 舵屋@小町通り
朝からの天丼気分を満たすひと時。
海老も牡蠣もぷりぷり、舞茸もさくぷり。
あと、佐渡の私の推し酒蔵、尾畑酒造の真野鶴をたまたま仕入れたみたいで、感激。
心とお腹を満たした鎌倉散歩でした。
次回は梅の咲く頃にでも。