三泊四日鳥取・島根漫遊。
二泊目の宿は山陰を代表する温泉地。
<旅の行程>
1日目:鳥取→若桜→鳥取
2日目:鳥取→湯梨浜町→倉吉→三朝温泉
3日目:三朝温泉→大山町→米子→美保関
4日目:美保関→米子
初めて鳥取に行こうと思った10年近く前から泊まりたかった宿へ。
倉吉からバスで20分程。
川と山に囲まれた風情ある温泉街に着きます。
◆木屋旅館◆
(国登録有形文化財)
明治元年(1868)創業の文化財の宿です。
江戸時代は庄屋と旅籠を営み、鳥取藩に砂鉄や山菜、木材を卸していたそうです。
それが屋号の由来。
明治の館・大正の館
明治・大正・昭和に増築された棟が連結しています。
昭和の館
表玄関は明治の館にあります。
玄関を振り返る。
老舗旅館のこのアングルが好き。
階段や欄干を見るのも楽しい。
栃
今回泊まったのは明治の館の部屋。
広縁が続き、障子を開けて広間へ。
創業当時からある書院造りの部屋です。
角部屋ならではの開放感。
落ち着く木の温もり。
広縁からは三徳川が望めます。
春にはカジカ蛙が鳴き、夏は蛍が舞い、川魚もたくさん泳ぐ自然豊かな地。
部屋を愛でた後はお風呂へ。
1階ロビーの階段の裏側から地下へ。
古の湯宿感に包まれていきます。
楽泉の湯
<三朝温泉>
泉質:含放射能-ナトリウム-塩化物泉
泉温:56〜80℃
ph:7.3
湧出量:51.6ℓ/分
*加水自由・加温無・循環無・塩素無
三朝温泉の歴史は800年程前まで遡ります。
パステルカラーの壁面装飾と木の湯船の組み合わせが面白い。
湯船の下に湯壺があり、石板が敷かれた底から源泉が湧き出しています。
手掘りで造られたそうです。
三朝温泉はラジウム鉱石が発するラドン(放射線)ガスが豊富に含まるラジウム温泉で、世界屈指の放射能泉として知られます。
かなり熱い湯で、加水はセルフ形式。
浸かった瞬間、身体全体が痺れる程に染み入る湯。
続いて、もうひとつの湯へ。
大正の館の1階から地下へ。
薬師の湯
小振りな雰囲気抜群の湯船。
こちらも大正時代に手掘りで造られたもの。
湯の異空間にいる気分。
弱い放射線を浴びると、新陳代謝が活発になり、免疫力や治癒力が高まるそうです。
実際に、三朝温泉地区の住民の統計データでは、癌による死亡率は全国平均の1/2以下で、90歳以上の割合が全国平均の6倍だとか。
三朝温泉では、入浴の他にも、飲泉や気化したラドンの吸入も出来て、贅沢健康天国状態。
この2つ以外にも、男女別(入れ替え無し)の内湯があります。
河瀬の湯
男湯ならではの婦人画。
お風呂はどれも24時間入浴可です。
女湯の方も似た造りのようです。
文化財の宿で最高の湯を堪能。
お湯との深いつながりと歴史をしみじみ心と身体で感じて…
次回、食事編です。
続く。
=======宿泊情報=======
宿泊代(一泊二食/一人):¥25,200
じゃらんポイント利用:¥1,700
差引計:¥23,500
*入湯税別