ここ数年、年末は湯河原か箱根。

 

今年は少し前倒しで、箱根の強羅温泉で過ごしました。

 

今年伺ったのは、旧三菱財閥岩崎家の別荘だった名旅館。

 

強羅駅から踏切を渡り、脇道を入ってすぐ。

 

◆強羅環翠楼◆

 

草木の中に隠れる様に佇む本館。

 

旧三菱財閥創業者、岩崎弥太郎の三男・岩崎康弥が大正4年(1915)に建てた別荘を、昭和24年(1949)に塔ノ沢の元湯環翠楼の社長・鈴木氏が買取り、旅館として開業したものです。

*4年前に大手資本系に売却されています

 

 

別荘時代には、閑院宮載仁親王が泊まり、土地の半分を譲り受けたりもしたそうです。

(その地に建つのが、超高級旅館「強羅花壇」)

 

式台玄関から中へ。

 

玄関

 

旅館となってからも、昭和30年(1955)に昭和天皇皇后両陛下を迎え、昭和37年(1962)には、若手時代のクリント・イーストウッドも泊まり、多くの文豪も足を運びました。

(私、大のイーストウッド・ファン♪)

 

洋間・楓

 

大正昭和期の名建築あるある、玄関脇に洋間。

 

モスグリーンな壁の色調が良いですね。

 

 

畳の廊下を進み本館奥へ。

 

一昭亭・華清

 

茶室の様な一間を抜けて部屋へ。

 

 

庭園に面した6帖広縁付きの角部屋です。

 

 

部屋の名前は庭園の名称、華清園から。

 

 

朝陽射し込む朝はこの晩秋感。

 

 

源泉掛け流しの内風呂付きです。

 

木かくれの湯

 

第一回芥川賞受賞作家、石川達三が命名した内風呂です。

 

窓を開けると木々越しに庭園を望めて、まさに木隠れの隠し湯風情。

 

旅館の案内図が好きな私。

(小さな空想冒険をしている気分)

 

 

庭園に面して棟が点在していて、それらが通路や石畳で繋がっています。

 

 

部屋を出るとすぐ内湯。

 

 

2つの自家源泉を持ち、内風呂も露天も客室風呂も源泉掛け流しを楽しめます。

 

巽の湯

<強羅温泉>

泉質:単純温泉

泉温:32℃・40℃ (自家源泉混合)

ph:不明

*加水無・加温有・循環無・塩素有

 

箱根らしいサラッとしたじんわり湯。

 

タイル張りの床に板すのこが風情あります。

 

 

塩素消毒有りの様ですが、分からないレベル。

 

ひょうたんの湯

 

内湯は男女入れ替え制。

 

ところで、

 

強羅温泉は以前、早雲山からの引き湯の温泉地でしたが、強羅環翠楼が温泉を掘り当てた以降は多くの源泉が掘削されました。

 

 

庭園内に近年作られた露天風呂へ。

 

 

内湯と露天で若干異なる泉質を楽しめます。

 

環の湯

<強羅温泉>

泉質:アルカリ性単純温泉

泉温:48℃

ph:不明(8.5以上)

*加水無・加温無・循環無・塩素有

 

四季折々の風景を堪能出来る露天風呂。

 

晩秋の香りに包まれ湯浴みする贅沢…

 

次回、食事編へ。

 

続く。

 

 

======宿泊情報======

宿泊代(一泊二食/1名):¥31,266

*HPからの直予約(早割適用)

 

 

本家の元湯環翠楼の記事↓