漫遊2日目。
新庄駅前からバスで30分。
そこには、金山杉で知られ、かつて羽州街道の宿場町として栄えた町並みがあります。
<旅の行程>
1日目:山寺→山形→新庄
2日目:金山→増田→横手
3日目:横手→六郷→角館→弘前
4日目:弘前→大鰐温泉
5日目:黒石
◆金山町◆
*読みは"カネヤマ"
白壁に切妻屋根、下見板張り、そして、和風ハーフティンバーな様式の住宅たち。
金山特有の建築、"金山住宅"です。
荘内銀行金山支店
銀行も町並みに合わせた造り。
金山町では、昭和58年(1983)から"街並み景観つくり100年"が推進され、金山杉による金山住宅の保存と普及がなされてきました。
その活動の甲斐あって、平成22年(2010)には"美しいまちなみ大賞"を受賞します。
新旧様々な金山住宅が点在していて、見比べてみるのも一興。
また、金山町は戦国時代に開削された大堰のある水の町としても知られています。
大堰
現在の水路は昭和52年(1977)から7年掛けて整備されたものです。
小雨降る中、しっとり風情。
蔵に立て掛けてある木材は雪囲い用?
町の東の奥へ。
旧宝円寺山門(伝旧金山城城門)
学校の校庭脇に佇む門。
金山城の旧城門と伝わる門で、元和8年(1622)に廃城となった際に宝円寺に移築されたそうです。
平成5年(1993)、山門の新築に伴い、現在地に移築され保存されています。
宝円寺
(宗派:曹洞宗)
新しい山門と共に町を見護っています。
町の中心に戻ります。
マルコの蔵
明治時代築造の蔵を改築した観光施設です。
平成25年(2013)のオープンで、ギャラリーや休憩所、喫茶が併設されています。
蔵は商家だった西田家から寄贈されたもので、"マルコ"はかつての屋号、丸に"小"に因みます。
広場を囲む雁木風の金山杉アーケード。
金山杉の箸置きとコースターを購入です。
金山住宅の町にぽつんと建つ洋風建築。
交流サロンポスト(旧金山郵便局)
郵便局建築をリノベしたもので、休憩所や図書スペースとして活用されています。
カネカ(川崎家住宅)
築120年の建築を利用したショップ&カフェ。
蔵史館
寄贈された米蔵を利用した交流施設です。
その向かいには、ひと際立派な金山住宅。
まるい(岸家住宅)
明治31年(1898)築造の母屋と蔵。
「蔵史館」も元はこの岸家の所有でした。
きごころ橋
町の北側を流れる金山川に平成16年(2004)に架けられた、金山杉を使った歩道橋です。
めがね堰
町を流れる堰には鯉が放流されていて、美しい景観を演出しています。
古い町並みを残しつつ、新しい姿へと生まれ変わらせた金山町…町と杉への愛を感じました。
朝早くだったので、お店もほぼ空いておらず、滞在もバスの都合で2時間程でしたが、しっとり風情が身に沁みる良き散策でした。
いつか金山杉の森にも行ってみたい。
(花粉の飛んでいない季節にw)
ご当地マンホール
大堰と鯉の風景柄。
新庄駅へ戻り、11時過ぎの列車で秋田県へ。
続く。