山口漫遊最終日の最終地。
萩藩の教育拠点、萩藩校明倫館。
かつて、全国屈指の規模を誇り、"日本三大学府"と讃えられました。
現在、その跡地には旧明倫小学校校舎を活用した観光施設、明倫学舎が建っています。
◆明倫学舎(旧明倫小学校校舎)◆
(国指定史跡・国登録有形文化財)
まるで歴史的な庁舎の様な迫力。
重厚な黒基調のカラーリング。
屋根の鴟尾が巨大寺院を彷彿とさせます。
明倫館は享保3年(1718)に創建され、慶応2年(1867)に廃校となるまで、吉田松陰や高杉晋作、木戸孝允、乃木希典といった偉人たちを輩出しました。
その跡地に昭和10年(1935)に建てられたのが、この明倫小学校。
日本最大の木造校舎で、平成26年(2014)まで現役でした。
そして、平成29年(2017)にカフェやショップ、資料展示室を備えた観光拠点、明倫舎として新しい歴史を歩み始めました。
*入館無料
エントランスから続く木造の世界。
富豪の洋館の様な階段で2階へ。
洋館建築の2階に上がる時の光景が好き。
階段を振り返る。
正面の会議室風の部屋。
果てしなく長い廊下。
教室もそのままに。
漂う明治大正期の雰囲気。
屋根裏の骨組みも公開中。
フランス瓦や連続した格子窓が印象的。
連綿と受け継がれる、萩の教育への熱意や志の高さを垣間見たひと時でした。
明倫館遺構 観徳門
(萩市指定有形文化財)
嘉永2年(1849)に建てられたもので、孔子を祀った聖廟の門でした。
有備館
藩校内に建てられた剣・槍術稽古場。
坂本龍馬もここで試合を行ったとか。
南門
(萩市指定有形文化財)
今も威厳を放つ四脚門。
明倫館の旧正門でした。
時刻は15時半。
3泊4日の初山口漫遊もフィナーレ…
バスで新山口へ向かい、回転寿司「たかくら」さんで山口の幸を食べ納め。
ひと息入れて、山口宇部空港へ。
山口の歴史、美食、そして、人々の温かさに触れた最高の漫遊でした。
お終い。
8月の記事は…
①最近の東京漫遊
②6月の山形置賜漫遊
③7月の愛媛漫遊
と続きます。