勝沼を後にして甲府へ。
旅もそろそろ終わりです。
<旅の行程>
1日目:塩山→塩山温泉
2日目:塩山→笛吹→勝沼→甲府
酒折駅で降りて徒歩10分。
日本武尊伝承が残るお宮へお参りです。
◆酒折宮◆
*読みは"サカオリノミヤ"
木々に囲まれた境内。
飲み込まれる様な空気感…
参道を振り返ると、すぐ先に踏切。
線路沿いとは思えない深淵な空間。
手水舎
手前に消毒液。
社務所
どうもお留守の様子。
拝殿
<御祭神>
日本武尊
創建年代は不詳。
日本武尊が東征の帰路でこの地に立ち寄り、行宮を設けた際、かつて自らの命を救った火打袋を甲斐国造である塩海足尼に捧げます。
そして、塩海足尼が授かった火打袋を御神体として祀り、創建に至りました。
酒折宮の旧鎮座地である北川の御室山(月見山)には、多くの遺跡が残っていて、古代から特別な地であった事が窺えます。
現在の社殿は昭和17年(1942)の再建。
酒折宮は連歌の伝承で有名です。
"新治 筑波を過ぎて 幾夜か寝つる"
(新治・筑波を過ぎて幾夜寝ただろうか)
ある夜、日本武尊が歌を詠んだところ、その場にいた者が歌を返します。
"かがなべて 夜には九夜 日には十日を"
(指折り数えると九泊十日掛かりました)
これが連歌の起源とされ、酒折宮は連歌発祥の地と言われています。
連歌の碑
拝殿から境内を望む。
東参道の鳥居の扁額には"八幡宮"の文字。
八幡宮は境内に無かったけれど、何故?
住宅街に残る古代の空間。
異世界に足を踏み入れたようなお参りでした。
続く。