神武寺から逗子駅に出て、バスで10分。
小坪トンネル近くの緑ヶ丘入口で下車して、道路脇の階段を登って行きます。
5分程のハイキングで目的地に到着。
まんだら堂やぐら群
(国指定史跡)
*初夏と秋の土日月限定公開/拝観無料
このやぐら群は鎌倉と逗子を繋ぐ名越切通の一部で、納骨や供養をする為に造られた岩窟。
150穴以上が良好な状態で遺されています。
鎌倉時代後期から15世紀まで供養が行われてきたそうで、かつては曼荼羅堂と呼ばれるお堂もあったと言われていますが、文献に乏しく、詳細は不明。
古代遺跡感漂う風景。
やぐら群の前に広がる平場からは、14世紀の建物の遺構も出土しているそうです。
手前と奥の2ヶ所に広がるやぐら群。
展望広場から手前のやぐら群を望めます。
逗子の海も一望。
やぐら群を後にして、切通を進みます。
名越切通
(国指定史跡)
「吾妻鏡」にも描かれた名越切通。
都の鎌倉と三浦半島方面を結ぶ往還であると共に、防衛上も重要な役割を果たした古道。
途中には、遺跡が点在しています。
石廟
(鎌倉市指定有形文化財)
鎌倉時代後期のものとされます。
この辺りが逗子市と鎌倉市の境界線。
お猿畠の大切岸
かつては、鎌倉幕府が築いた防御壁と言われていましたが、発掘調査の結果、鎌倉〜室町時代の石切場の遺構という事が判明したそうです。
一風変わった名称は、日蓮が猿に助けられたという伝承に因んだもの。
ここから5分程のハイキングで、閑静な山の手住宅街、鎌倉逗子ハイランド住宅地へ出ます。
お地蔵さんへ楽しい散策の御礼。
続いて、
ハイランドから報告寺方面へ下ります。
今回は一般の舗装道ではなく、古道へ。
巡礼古道
報告寺まで15分。
途中、やぐらや遺跡を楽しみながら獣道の様な古道を進みます。
金剛窟地蔵尊
新しいお供物が今も続く信仰の証。
そして、
古道のお終いがこの崖の柵沿いの隙間…
何かの間違いかと思ったけれど、ここを下りると、そこは旧華頂宮邸の手前。
旧華頂宮邸
(国登録有形文化財)
以上、逗子の歴史古道巡りでした。