新年の北鎌倉。
交通規制が引かれ、鎌倉に車両が入れないからか、思いの外、ひと気の無い北鎌倉。
◆円覚寺◆
(国指定史跡)
*拝観料¥300(各種ICカード使用可)
総門には正月仕様の幕。
幕の柄は北条家の家紋、三鱗。
山門
天明5年(1785)に再建されたものです。
仏殿
<由緒>
臨済宗円覚寺派大本山 瑞鹿山円覚寺
鎌倉五山第二位
創建:弘安5年(1282)
御本尊:釈迦如来
開基:北条時宗
開山:無学祖元
関東大震災後、昭和39年(1964)の再建。
参道には、禅寺らしい侘び寂びの茅葺屋根の堂宇が並んでいます。
選佛場
元禄12年(1699)建立の坐禅道場です。
居士林
昭和3年(1928)、都内にあった柳生流の剣道場を移築したものです。
四季折々の風景を楽しめるポイント。
色の無い冬枯れの風景もまた美しい。
妙香池
(国指定史跡・国指定名勝)
夢窓疎石によるものと伝わる庭園遺構。
岩と草木の組み合わせが鎌倉らしい。
そして、
この日のお目当て。
正月三ヶ日、特別公開される舎利殿へ。
いつも閉ざされている扉が開いています。
気を引き締めて門の先へ。
正続院
(御本尊:文殊菩薩)
開山・無学祖元の塔所で、建武2年(1335)に建長寺から移されたものです。
その向かいには、梵鐘と蔵。
台風の影響か、裏山の木々が伐採されていました。
端正な様式美で魅せる柿葺屋根。
瓦には三鱗、向拝には菊の御紋。
舎利殿
(国宝)
室町時代前期頃の建立と考えられている、神奈川県唯一の国宝建築で、三代将軍・源実朝が宋から請い受けたと伝わる、お釈迦様の"仏牙舎利(歯の骨)"が安置されています。
屋根の反りの美しさ。
二階建ての様に見える裳階。
鎌倉・室町時代の特徴である、四角に近いフォルムの花頭窓。
見惚れる建築美。
新年、静謐な空間で間近で拝めた事に感謝。
方丈 唐門
重厚な出で立ちの門には、見事な龍の装飾が彫られています。
白鷺池
(国指定史跡・国指定名勝)
参道はJR横須賀線の線路で分断されています。
白鷺池を囲っていた木々もかなり伐採されて、随分と見通しが良くなっています。
ゆったり気分で次へ向かいます。
続く。