相良氏が治めた城下町、人吉。
その相良氏が建久9年(1198)から明治維新まで本拠としたのが、人吉城。
球磨川を自然の堀とした城でした。
◆人吉城◆
(国指定史跡・日本100名城)
石垣の間の空間は水ノ手門跡。
武者返し石垣
江戸時代末期に作られた武者返し部分は、函館の五稜郭同様、西洋式はね出し工法が用いられた数例しか無い珍しいもので、その中でも最大規模だそうです。
水ノ手門跡
慶長12年(1607)から川沿いの石垣工事が始まり、7ヶ所に船着場が作られました。
周辺には米蔵跡もあり、球磨川の水運が利用されていた事が分かります。
堀合門
城主の居館の北側門の復元。
実際の門は、明治時代に新宮家(武家蔵)に移築されました。
石段から門を振り返る。
観光用に整備された階段を上がります。
石段を上ると
広々として気持ち良い空間。
三の丸跡
中御門跡
櫓門形式の門です。
苔むした石垣に桜。
美しき日本の春の城郭。
二の丸跡
江戸時代、城主の住む御殿が建てられ、"御本丸"と呼ばれました。
人吉の町並みを一望。
二の丸跡から更に上がります。
本丸跡
天守は築かれず、寛永3年(1626)に護摩堂が建てられました。
礎石群がその護摩堂跡です。
本丸跡の桜は満開でした。
*訪れたのは3/28
帰りは別の門から。
御下門
城主やその家来の御用門でした。
桜も美しいけれど、苔と草木の緑がまた素晴らしい。
右奥に見えるのが、行きに通った堀合門。
球磨川沿いはお花見ムード。
自然との美しい調和を魅せる人吉城。
その雄大な眺望も堪能したひと時でした。
城を後にして、周辺の史跡を巡ります。
続く。