小川町から再びJR八高線で北上。
15分程で寄居駅に到着。
(秩父のお隣りの町)
寄居町は秩父往還が通る荒川沿いの町で、宿場町として栄えました。
駅前通りを荒川方面へ進みます。
山崎屋旅館
明治8年(1875年)創業の老舗旅館。
食事処としても、当地B級グルメの"戦国ハーぶ〜丼"で人気だそうです。
2階部分が往時を偲ばせます。
併設されている擬洋風の美容院。
昭和臭漂う建築があちらこちらに。
10分程で誰もが知る川の上流に出ます。
荒川
更に上流へ行けば、埼玉県の名所、長瀞。
対岸には城趾が遺されています。
鉢形城址
(国指定史跡)
荒川沿いに築かれた自然の要害。
文明8年(1476年)、長尾氏による築城。
その後は上杉氏、北条氏が支配し、天正18年(1590年)に豊臣軍によって開城。
城趾には樹齢150年のエドヒガン桜(寄居町指定天然記念物)があり、春には多くの観光客が訪れるそうです。
橋を戻り、川沿いの町並み散策。
神輿庫が見えますね。
("うなぎ"の文字も)
春には"北條まつり"、夏には"よりい夏まつり(八坂神社例祭)"、"寄居玉淀水天宮祭"、秋には"寄居秋まつり(宗像神社例祭)"と、寄居町は年間を通じて祭りで賑わいます。
*観光パンフより
鄙びた感いっぱいの食事処。
川沿いを進むと、旅館が並んでいます。
その中に、
いつか泊まりたい名建築の宿があります。
京亭
鮎料理で有名な名旅館。
大正・昭和期の作曲家、佐々紅華("君恋し"や"浪速小唄"の作者で、"浅草オペラ"の創始者)が昭和初期に自ら設計して建てた邸宅でした。
昭和36年(1961年)に佐々紅華が没した後、料理旅館として受け継がれ今に至ります。
通りを先に進むと、
荒川の河川敷に出られます。
玉淀河原
(埼玉県指定名勝)
玉淀河原と呼ばれ、県指定の名勝。
(バーベキューで賑わっていました)
時刻は16時過ぎ、駅へ戻ります。
駅前の観光案内所。
寄居町には「藤﨑摠兵衛商店」という、享保3年(1728年)創業の大きな蔵元があったのですが、この夏に取り壊されてしまいました。
HPには事務所移転とあり、他の酒造会社に買収されたという話もありますが、案内所の方も"どうなるのかねぇ"と…
案内所で"白扇"の生貯蔵酒を購入。
17.06製造とあるので、これが最後の蔵出しかもですね。
貴重な一本、生貯蔵ならではの辛みがありつつ、すっきりとした味わいでした。
ご当地マンホール
町の木花鳥のヤマザクラ、カタクリ、キジ。
目を閉じると、
かつての武蔵国の面影が浮かぶ…
そんな寄居町でした。
これからも度々訪れたい、奥埼玉。
8月の日帰り奥埼玉漫遊でした。
*来週から6月の長崎漫遊を(やっと)始める予定です