2017夏旅。
順番では、6月の長崎漫遊なのですが、先に8月の埼玉日帰り漫遊の記事を送ります。
訪れたのは、埼玉県日高市。
(川越のお隣りの市)
東横線から幾度か乗り継ぎ2時間。
JR八高線の高麗川駅で下車、徒歩15分。
◆高麗神社◆
*読みは"コマジンジャ"
木製鳥居
素晴らしい雰囲気。
松並木が続きます。
二の鳥居
高麗神社はその社名通り、高麗(高句麗)ゆかりの神社。
高句麗は紀元前から7世紀後半迄、現在の朝鮮半島の南部を除く全域と中国の一部を支配していた国家。
天智天皇7年(668年)に高句麗が唐と新羅に滅ぼされると、多くの王族や市民が日本に亡命をしてきました。
そして、高麗神社は高句麗からこの地に亡命してきた高麗王若光を祀っています。
魔除けの将軍標。
在日本大韓民国民団からの寄贈です。
二の鳥居をくぐり、緩やかなカーブの参道を進みます。
神門
拝殿
<主祭神>
高麗王若光
(コマノジャッコウ)
高麗王若光は亡命後にこの地を開拓し、後に朝廷から王姓を認められたそうです。
天平勝宝3年(751年)、高麗王若光を偲び、その霊を祀ったのが創祀と伝わります。
拝殿からの風景。
神門から出て脇の通路下を抜けて行くと、御本殿を望めます。
御本殿
続いて、後方の敷地へ。
高麗家住宅
(国指定重要文化財)
慶長年間(1600年頃)の建築です。
傍らには見事な枝垂桜。
高麗若光の子孫である高麗家は、高麗神社の宮司を代々務め、現当主で60代目とのこと。
敷地を彩る夏の草花。
御朱印
境内を後にして、近くの寺院へ。
聖天院勝楽寺
(山号 高麗山)
高麗神社と時を同じくして創建されました。
若光が守護仏とした聖天像(歓喜天)が御本尊。
かつてのこの地に逃れて来た高麗人1,799名の菩提寺です。
見事な山門。
江戸時代後期の建立だそうです。
山門の風神と雷神。
高麗王廟
高麗若光のお墓です。
時間の都合で参拝は断念。
(山門から先は拝観料¥300)
高麗川
かつて、高麗人により開拓され、高麗郡と呼ばれた地。
今も昔も情勢不安定な朝鮮半島界隈…
その中での日本との繋がりを感じる事の出来る参拝でした。
良き未来を願って…
ご当地マンホール
市の鳥カワセミ。
高麗川駅から八高線で北上します。
続く