美濃町の重伝建地区から北へ10分程。
とても良い雰囲気の寺院に出会いました。
◆清泰寺◆
*読みは"セイタイジ"
山号は安住山、臨済宗妙心寺派の寺院です。
緑に包まれる山門。
土塀の模様が風流ですね。
門を額縁にして。
門をくぐると、そこは新緑溢れる空間。
中から望む山門と鐘楼。
貫禄の庫裡。
天保年間(1840年頃)の再建です。
晩秋の風景も見事でしょうね。
眩い光の中、参道を進みます。
勅使門
徳川家からの崇敬も厚く、美濃地方最高位の寺格を誇ったそうです。
その奥に、
この地を統治した金森家が祀祀られています。
金森大権現社
清泰寺は永禄6年(1563年)の創建。
当初は保寧寺、後に以安寺と称しました。
この地を治めていた佐藤氏が関ヶ原の戦い後に没落し、以安寺も衰退しますが、慶長10年(1605年)、金森長近が小倉山城を築き、以安寺を菩提寺として再興させます。
その際に、清泰寺に改称されました。
(金森長近の法名、清泰寺殿に因んだそうです)
一旦、庫裡まで戻ります。
書院の屋根には金森家の家紋。
菊の御紋が格式の高さを物語ります。
脇の門から中へ。
御本堂
明和4年(1767年)に再建されたものです。
御本尊は釈迦如来。
(中濃八十八ヶ所霊場の第三十九番札所)
御本堂前に広がる美しい空間。
勅使門を見上げれば、晴れ渡る空に萌える緑。
拝観はしませんでしたが、書院裏の庭園は美濃市指定名勝。
経蔵?
霊光殿
宝篋印塔
この地方の臨済宗寺院の中心を担った巨刹。
禅宗様の庫裡を始め、美しくも質実剛健さ漂う伽藍群。
それらが手入れの行き届いた自然の中に佇む姿は、素晴らしく美しい。
いずれ、境内が紅葉色で染まる季節に訪れてみたいものです。
次回、2ヶ月に渡った愛知・岐阜漫遊の最終記事です。
(八幡神社で締め)
続く