飯盛山からタクシーで会津市街へ。

 

市が指定する歴史的景観指定建造物が所々に建っていて、さながら、町中博物館。

(ただ、何故か有形文化財がほぼ無い)

 

七日町通りの手間でタクシー降車をして、まずは大町界隈から。

 

鈴木屋利兵衛

 

安永年間(1772〜1780年)創業の漆問屋で、今も会津漆器の逸品が並びます。

 

黒漆喰となまこ壁のコントラストが美しい。

(煉瓦の袖壁もポイント)

 

戊辰戦争で多くの建物が焼失した中、この店蔵は西軍の屯所になる、今も当時の姿で遺っています。

 

会津若松には擬洋風建築も欠かせません。

 

旧郡山商業銀行若松支店

 

大正時代の旧銀行建築は今ではイタリアン・レストラン。

 

続いて、

 

大町四ツ角から野口英世青春通りへ。

 

紀州屋

 

元は…米屋か酒屋?

 

現在は、店内にレトロバスがあるカフェ&雑貨屋「紀州屋1934 BUS CAFE」として営業中。

 

會津壹番館

 

明治時代建築の旧會陽医院。

 

野口英世はここで火傷の手術を受けたのをきっかけに、医者を目指す事となります。

 

現在、1階が喫茶店で、2階が資料館「野口英世青春館」として営業しています。

 

福西本店 炭蔵

 

大正時代の黒漆喰蔵は和食レストラン。

(開店したばかりの模様)

 

四ツ角に戻り、七日町通りへ。

 

旧郡山橋本銀行若松支店

 

昭和初期のイオニア式円柱がインパクト大な旧銀行建築は、今では建築屋。

 

そして、七日町通りを代表するこちら…

 

白木屋漆器店

 

大正3年建築の擬洋風建築。

 

まるで高級ブティックのような出で立ち。

 

バス停がプレート化されて壁面に。

 

 

道路や歩道が狭いゆえの工夫ですね。

 

コンビニもこの通り、蔵造り風。

 

 

レオ氏郷南蛮館

 

会津若松の礎を築いた蒲生氏郷の資料館。

(かつては、洋品店か何か?)

 

2階には天守の間が再現されています。

 

交差点を南へ曲がります。

 

満田屋

 

江戸末期の建築で、味噌・田楽屋。

 

会津天宝酒造

 

大正10年建築の酒蔵。

 

赤瓦と虫籠格子が良い風情。

 

鶴乃江酒造

 

創業寛政6年(1794年)、銘酒"会津中将"で有名な老舗酒蔵。

 

母娘杜氏による経営で、女性を意識した銘柄"ゆり"も人気なようです。

 

立ち寄りたかったのですが、長居をして電車に遅れるかもなので、今回は断念。

 

池田種苗店

 

2階の木造の手摺が可愛いですね。

 

なかなか魅力的な煉瓦蔵。

 

 

改装工事の様ですが、完成が楽しみです。

 

工房 鈴蘭

 

お洒落でモダンな外観に赤ポスト。

 

渋川問屋

 

大正時代の建築で、旧海産物問屋。

 

現在は、料亭&旅館として営業中。

(食事したい…いや、泊まりたい)

 

2・26事件に関与して処刑された渋川善助の生家で、三島由紀夫や松本清張も訪れているそうです。

 

七日町駅の側には阿弥陀寺が佇んでいます。

 

 

戊辰戦争の東軍戦死者1,281人が眠る寺で、新撰組の斎藤一のお墓もあります。

 

境内には葵の御紋が眩しい建物が建っています。

 

 

鶴ヶ城の本丸から移築された御三階です。

 

見た目は3階建て、中は4階建てという構造で、密議所だったそうです。

 

レトロな七日町駅。

 

 

タイル張りのロータリーも良い感じです。

 

七日町から芦ノ牧温泉へ向かいます。

 

「鈴木屋利兵衛」さんで購入した会津漆器のおちょこ。

 

 

どの柄が良いか悩んでいたら、女将さんが箱から幾つか出してくれました。

 

で、その中のひとつに一目惚れ。

 

作家さんがお亡くなりになってしまったそうです…生涯、大切に使っていきますね。

 

続く右矢印