今年の夏は、大きな旅行の予定が無い代わりに、近場の半島(三浦、伊豆、房総)巡りをしようと思っています。

 

その第一弾が、三浦半島の三崎町。

 

先々週の日曜、2年振りの訪問です。

 

県民なら誰しもが知る、マグロの町。

国内有数のマグロ水揚げ量を誇ります。

 

京浜急行本線の終点、三崎口駅からバスに揺られて15分程…

 

漁船が並ぶ港に着きます。

因みに、

 

京急が販売している"みさきまぐろきっぷ"を使えば、

 

三崎口駅迄の往復と、エリア内の京急バスが乗り放題。

(途中下車も可)

 

更に、対象25店でのマグロ料理食事券に、レジャー施設券も付いて、品川や横浜から¥3,000程と、大変お得。

(電車&バス往復だけでほぼ元が取れる感じです)

 

時刻は10時前。

 

まずは、町並み散策。

 

バスロータリー向かいの「山田酒店」さんは、

明治時代から続く酒屋。

 

今では何と、民宿も営んでいます。

 

通りへ入ると、

 

緑青の銅板が印象的な船道具屋さん。

その隣りの「三崎港 蔵」さんは、蔵を改装した和食レストラン。

 

伊万里焼の器で頂く炭火焼料理がウリのようです。

(蔵も料理も器もとても気になる)

 

向かいの石蔵。

今は使用されていない模様。

 

こちらは精肉店の様です。

 

まだ現役かな?


装飾が目を引く婦人服店。

その並びには、

 

人気の「ミサキドーナツ」さんやラーメン店が並びます。

マグロの町として繁栄した三崎町も、近年は古い町並みを観光資源として活用し始めているようですね。

 

昭和の雰囲気満点。

漁師町として栄えた頃は、さぞ賑わったのでしょう。

 

通りに入って数分、

 

「三崎昭和館」に辿り着きます。

江戸時代から続く小牧家の店蔵が公開されています。

 

表の店蔵は明治時代の建築。

 

蔵の扉の先には、

 

母屋があります。

ちゃぶ台のある風景…THE 昭和。

 

この母屋も明治時代のもの。

 

奥には、竃のある土間。

 

天井の梁に明かり窓。

この薄暗さが良い雰囲気。

 

小牧家は米や酒を扱う商店でしたが、戦後は日用品店を営んだそうです。

 

当時の屋号「伊勢六」の文字が書かれた徳利。

 

母屋の隣りの新座敷は昭和時代の増築。

三崎名物のお祭り、"チャッキラコ"の資料が飾られています。

 

"チャッキラコ"とは、幼稚園~小学生の女の子が晴れ着姿で舞う、海南神社の例祭です。

 

重要無形民族文化財に指定されていて、ユネスコの無形文化遺産にも登録されています。

 

欄間の鶴と亀の装飾。

 

座敷の奥にある土蔵は大正時代の増築。

昭和64年史の資料(新聞の切り抜き?)が壁に貼られていて、改めて、昭和という時代の激動さを痛感しました。

(私はいわゆる、オイルショック世代)

 

江戸に始まり、明治~大正~昭和と歴史を重ね、そして、平成の世では、歴史を伝えるという新しい役目を担う蔵。

 

その空間に佇み、積み重ねられてきた時間やドラマに想いを馳せ…

 

商店街から海側へ向かいます。

 

丸みのある角に瓦を使ったようなレーンの装飾が印象的。

隣りの石蔵の石は、伊豆石か房州石か…

(マーブル模様が独特でした)

 

バスロータリー方面に戻り、

 

観光施設「うらり」でひと休み。

産直品が販売されていて、軽食も取れます。

(売場はマグロ三昧!)

 

2階の展望デッキからの眺望。

観光船が停泊しています。

 

三崎と城ヶ島を結ぶ、城ヶ島大橋。

 

次は三浦の総鎮守、海南神社の記事を送ります。

 

続く右矢印