鎌倉紫陽花から佐賀に戻ります。
"伊万里"と聞くと、何となく聞いた事があったり、"伊万里焼"を連想したり。
けれど、実際にその伊万里がどこにあってどんな町かは、案外知られていなかったりという気がします。
(あくまでも、@関東の話ですが)
そんな伊万里の町並み風景です。
唐津駅から筑肥線で50分、伊万里駅に到着。
駅前の伊万里焼三兄弟…?
伊万里駅
JRと松浦鉄道の駅舎が橋で繋がる構造。
松浦鉄道の伊万里駅2階には「伊万里・鍋島ギャラリー」が併設されていて、伊万里市所有の古伊万里・鍋島の焼き物等、70点程が展示されています。
(JR側1Fにはお土産&観光案内所もあります)
駅前にはカブトガニのモニュメントも。
伊万里湾はカブトガニの生息地として知られています。
(カブトガニと言えば、岡山県の笠岡を思い出す)
駅前北側の交差点には、磁器製の婦人像。
伊万里が貿易で栄えていた頃、商家の婦人や子女が琴や舞踊といった芸を覚え、客人をもてなしました。
(伊万里では遊郭が禁止されていたそうです)
伊万里はブランド牛、"伊万里牛"でも有名。
伊万里市陶器商家資料館
江戸時代後期の陶器商家、犬塚家の邸宅だったもの。
(犬塚家は佐賀藩の陶磁器販売責任者だったそうです)
内部も見学自由です。
明るく感じのいい解説員の方が案内してくれます。
隣りの建物は同じく江戸時代の土蔵建築を整備した「海のシルクロード館」です。
陶磁器販売や資料展示をしています。
時間の都合で、ゆっくり出来ず…
(これは次回の課題)
通りを進みます。
解説員さんいち推しの、佐賀銀行のカラクリ時計、"万里音"が13時の時報を奏でるところでした。
かつて、伊万里川の河口周辺は伊万里津と呼ばれ、佐賀の焼き物がここから長崎の出島に船で運ばれ、ヨーロッパへと輸出されていました。
その行程は、シルクならぬ、セラミックロード(陶磁器の道)と言われています。
伊万里川に架かる相生橋。
その脇には川へ下る通路があります。
昔の伊万里の風景を伝えるパネルも。
日本三大喧嘩祭りの"トンテントン祭り"で、神輿合戦の後に神輿が"川落とし"される場所です。
(事故もあり、近年は合戦も控え目のようです)
南蛮風情漂う橋の装飾。
きくなみ
伊万里焼の器で会席料理を楽しめます。
かつて、白壁土蔵の商家や船屋が建ち並び、多くの船が行き交った伊万里津。
それも今は昔…
ちょっと脇道散策をしてみました。
昭和の遺構、ひと気の無い通り。
往時を偲ばせる建物も残っていました。
相生橋から東へ数分、税務署の近くに県内最大級と言われる豪農の館があります。
前田家住宅
(国登録有形文化財)
迫力の茅葺屋根に圧倒されます。
江戸時代の書物、「葉隠」で有名な山本常朝の母方の生家だそうです。
現在も個人宅の為、見学は出来ません。
この日の宿泊はビジホ。
伊万里グランドホテル
大浴場もあって、居心地&使い勝手の良いホテルです。
朝食バイキングは、これでもかの品揃え。
ご当地マンホール
伊万里津の風景ですね。
以上、伊万里の町並み風景でした。
次回は、伊万里焼の里の記事を送ります。
続く