甲府からJR線で25分程の日野春駅から、タクシーで10分。

 

次の目的地に到着。

 

実相寺です。

 

 

正式には、日蓮宗大津山実相寺。

 

黒い山門から望む青空と桜。

 

 

門を抜けると、この風景。

 

 

水仙に桜に空。

 

 

天気予報では終日曇りでしたが、逆転快晴。

 

参道にある枝垂れ桜の棚。

 

 

まるで桜の大瀑の如く。

 

 

身延山久遠寺の枝垂れ桜の子桜だそうです。

 

 

御本堂。

 

 

1375年、元々あった寺院を譲り受け、日蓮宗に改宗して実相寺と称しました。

 

当時、武田家の祈願所だったそうです。

 

境内には名木の子桜が植樹されています。

 

日本三大桜、岐阜県の薄墨桜の子桜。

 

 

 

同じく、三大桜の福島県の三春滝桜の子桜。

 

 

 

この他にも、山形県の久保桜や岐阜県の臥龍桜の子桜が植えられています。

 

そして、

 

実相寺が誇る、日本三大桜のひとつで、

 

日本最古の桜…

 

山高神代桜。

 

 

樹齢2000年のエドヒガン桜。

 

 

日本武尊が東征の折に植えたと伝わります。

 

大正11年には、初の国指定天然記念物となりました。

 

多くの添え木に支えられながらも、今もこれだけ咲き誇る姿。

 

 

その生命力に圧倒されます。

 

大正時代の写真を見ると、天空にそびえんばかりの巨木でしたが、昭和に入り急激に樹勢が衰え、平成14年から3年掛けて土壌改良工事が行われ今に至ります。

 

幹はもはや、幹では無い様な格好。

 

 

 

一昨年に訪れた時はこの姿を見て、少し複雑な心境になりました。

 

まるで延命措置をされている様に思えて、桜の木はもう朽ちてしまいたいと思っているのでは?とか…

 

当時、母に続いて父も病に倒れ、最期はチューブに繋がれ意識も無い状態だったので、どこかで無意識にこの桜の姿に重ね合わせていたのかもしれません。

 

 

けれど、今回は心底、生命の素晴らしさや美しさに胸が熱くなりました。

 

自分の心境の変化に少し驚きつつ、人は物事を受け入れ消化していくものなのだなぁと実感。

 

これからも神代桜を応援して見守っていきたい。

 

再び、境内をぶらり。

 

庫裡。

 

 

参道の枝垂れ桜を後ろから。

 

 

この桜は"神代桜の宇宙桜"といって、平成20年に、スペースシャトルで宇宙に行った神代桜の種118粒中、地球に戻ってから植えられ、発芽した内の1本。

 

 

6枚の花びらの花があるそうです。

(宇宙=ソラ=でニュータイプに覚醒した?笑)

 

草花で華やぐ境内。

 

 

桜を堪能した後は、軽くお花見です。

 

桜チップでスモークしたベーコン&ソーセージ&チキン。

 

 

甲府駅で買った甲州牛飯。

 

 

花粉症の私、外で普通にお花見をしたのは何年振りだろう。

(今年は案外、楽に切り抜け中)

 

境内の外から。

 

 

水仙越しに名木の子桜が並んでいます。

 

空を見上げれば…

 

 

至福のひと時。

 

タクシーで駅に戻り、次の桜へと。

 

続く右矢印